単糖類


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単糖類

(たんとうるい)

加水分解によりそれ以上簡単な糖を生成しないもの。

アルドースとケトースに分けられる。 天然のものの多くはアルドースまたはその誘導体。

Cm(H2O)nの式であらわされる。

nの数

多くの不斉炭素原子をもち、立体異性体が存在する。

(あらびのーす)

C5H10O5. 炭素数5の単糖類。 アルドペントースの一種。 ペクチノース、ペクチン糖とも。

3,4の炭素についたヒドロキシが同じ向きで、2番目は反対側。 天然のアラビトースはL型が多い。

多糖類の構成成分として広く存在する。 動物腸管からはほとんど吸収されない。

(あるどーす)

アルデヒドをもつ単糖類の総称。

(かとう)

フルクトースを参照。

(がらくとしど)

ガラクトースのヘミアセタールヒドロキシが、 ほかの化合物とエーテル結合したものの総称。 酵素ガラクトシダーゼによりグリコシド結合が分解される。

(がらくとーす)

C6H12O6。単糖類。

D型とL型がある。

D-ガラクトース
広く分布。乳糖の構成成分。乳糖を加水分解すると得られる。 甘みは蔗糖(スクロース)の約50%。

内の糖脂質、細胞膜構成タンパク質の成分となる。

グルコースの光学異性体。

生体内に入ると酵素ガラクトース-1-リン酸ウリジルトランスフェラーゼにより UDP(ウリジン二リン酸)-ガラクトースとなる。 この酵素が欠けているとガラクトース血症となる。

血液がB型の場合、血液型の糖鎖の端はガラクトースとなる。 このガラクトースをα-ガラクトシダーゼで切り離すと赤血球はO型の性質となる。

体内ではグルコースから合成される。

乳幼児はグルコースからの変換がうまくできないため。 脳成分合成のため、乳糖(ラクトース)から供給される。

肝臓ではグルコースに変換される。

ガラクトース血症
糖代謝異常症の一つ。酵素欠損のため血中のガラクトース濃度が上昇する。 また肝臓、腎臓、水晶体に蓄積する。 遺伝により起こる。

(きしろーす)

C5H10O5.アルドペントースの一つ。 材、ワラ、トウモロコシの芯等にキシランとして含まれる。 木糖とも呼ばれる。 甘みがあるがヒトの場合は摂取しても栄養にならない。

(ぐるこーす)

C6H12O6。ブドウ糖、デキストロース。単糖類。 アルドースアルドヘキソースの一つ。

果実中に含まれ、特にブドウに多い。 各種糖の構成成分として動植物界に広く分布。

生体のエネルギー源として最も重要な糖。 人間のでは1日約120gのグルコースが消費される。 安静時に消費されるグルコースの60%は脳による。

デンプンスクロース(蔗糖)の構成成分。 1分子中に1個のアルデヒド基と5個のヒドロキシル基をもつ。 無色の結晶によく溶け、軽い甘みを持つ。

ヒトの体内ではインスリンの制御下で解糖系によって代謝される。 すぐに使用されないグルコースはグリコーゲンとして蓄積される。

細胞内に取り込まれたグルコースはアルドース還元酵素によってソルビトールに変えられる。

神経細胞はインスリンに関係なく糖を取り込む性質がある。 糖尿病の場合はグルコース量が多いため、ソルビトールも多量に還元され、 糖尿病性神経障害の原因となる。

グルコースにはいくつかの種類がある。 αグルコースを水に溶かすと3種のグルコースが一定の割合で混じった平衡状態になる。 鎖式構造のグルコースはアルデヒド基があるため還元性を持つ。

ガラクトースは光学異性体。

(けとーす)

ケトンをもつ単糖類の総称。

(しあるさん)

ノイラミン酸誘導体の総称。 分子中にカルボキシル、カルボニル基、アセトアミド基をもつ単糖。 糖鎖の末端に存在し、多くの生理現象に関与している。

血液中のタンパク質の多くはシアル酸が付加された糖タンパク質。 劣化するとアシアロ糖タンパク質となり,主に肝臓で分解される。

(でおきしりぼーす)

deoxyribose. C5H10O4.

DNAが持つ単糖類リボースから酸素1分子が取れたかたちになっている。

(とりおーす)

C3H6O3. 三炭糖。 炭素数が3個の単糖の総称。

モノリン酸エステルとして光合成、発酵、解糖、ペントースリン酸回路などで中間体としてあらわれる。

(のいらみんさん)

C9H19NO8. シアル酸の基本化合物。アミノ糖の一種。

N-アシル誘導体としてムコ多糖、糖タンパク質、糖脂質等の糖鎖末端に グリコシド結合している。

(ぴらのーす)

単糖類の環状異性体の一つ。 ヘミアセタール化により、5個の炭素原子と1個の酸素原子による 六員環(テトラヒドロピラン環)構造をもつ。

α、βのアノマーがある。

(ぶどうとう)

グルコースを参照。

(ふらのーす)

γ糖、五員環糖とも。 単糖類の環状異性体の一つ。 五員環ヘミアセタール構造をもつ。

α形、β形のアノマーがある。

(ふるくとーす)

C6H12O6。

ケトヘキソースの一種。天然にはD-フルクトース(果糖)のみが存在する。 果実、蜂蜜に含まれる。スクロースイヌリンの構成成分。 最も甘みの強い糖。 左旋性のためレプロース(左旋糖)とも呼ばれる。

ほとんどが肝臓で代謝されるため血糖値が上がりにくい。 グルコースと比べるとタンパク質と結合力が高く、AGEを作り出しやすい。 また脂肪の蓄積量もグルコースより多い。

血糖値を上げないため身体によいとされていたが、 現在は研究により多くの生活習慣病の要因になるとされている。

代謝は小でおこなわれるが、量が多いと処理しきれなくなり 肝臓で代謝される。

血糖値はブドウ糖の濃度をあらわすので、果糖は直接血糖値を上げないが、 糖新生によりブドウ糖にされる。

動物の体内では一般的に合成されないが、精液に含まれ、 精子のエネルギー源となる。

(へきそーす)

六炭糖。単糖のうちC6(H2O)6で示されるもの。

アルドヘキソースは不斉炭素が4つあり、16の異性体が存在する。

ケトヘキソースは不斉炭素が3つあり、8つの異性体が存在する。

(ぺんとーす)

pentose. C5H10O5.

五炭糖。炭素原子数5の単糖類の総称。 下記の2種類がある。

アルドペントースには不斉炭素が3つあり、8つの異性体が存在する。

ケトペントースは不斉炭素が2つあり、4つの異性体が存在する。

(りぶろーす)

C5H10O5. ケトペントースの1つ。

ペントースリン酸経路に関与する。

(りぼーす)

ribose. C5H10O5.

RNAが持つのこと。 単糖類アルドペントースの一種。D体とL体の異性体があるが天然にはD体のみ存在。 ビタミンB2の原料。


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