植物の分類 > 種子植物
種子で増える植物。植物界の中で最も種類が多い。 古生代デボン紀後期にあらわれた。
生殖に水が不要。 またクチクラ層という組織が発達しており乾燥に強い。
植物のうち器官の分化がみられるのはシダ植物と種子植物のみ。
植物の茎が分岐して2本以上になったもののこと。
雄ずい。花粉をつくる器官。花糸と葯で構成される。 花粉を多くつくるため、通常の花にはおしべは複数存在する。
葯(やく)
雄の配偶子が形成される部分。
細胞が分裂すると花粉母細胞となる。 各細胞が減数分裂すると4個の未熟な花粉(花粉4分子)となる。 未熟な花粉が細胞分裂すると大小2つの細胞になる。 大きい細胞は花粉管核をもち、小さい細胞(雄原細胞)を含んだ状態で成熟した花粉となる。
被子植物の花弁の集合体のこと。
花の最も外側の部分。 通常は緑色だが、花弁のような色をもつ品種もある。
被子植物のおしべで生産される。 風、昆虫、鳥によりめしべの柱頭に運ばれる。 固い殻に包まれており乾燥に耐えられる。
スギやヒノキ等の花粉は、くしゃみ、鼻水等のアレルギー現象(花粉症)を起こすことがある。
花粉症の原因となる植物
草本。 シダ植物、種子植物で地上茎が1年以上生存しないもの。 茎は木化せず肥大成長しない。
一年草 | 春に開花、その年で枯れる |
二年草(越年草) | 秋に発芽、越冬後、春に成長する。その年の秋に枯れる |
多年草 | 発芽、開花を繰り返し、数年間生きる |
被子植物のめしべの付け根の部分。中に胚珠がある。 受粉後は果実となる。 裸子植物には子房はなく胚珠は裸のままになっている。
受精した胚珠が発育し休眠したもの。 乾燥に強い。 形成後休眠するが、水、温度、空気などの条件が整うと発芽する。
デンプン種子
デンプンを貯蔵する。イネ等。
発芽の際に糖に変換される。
脂肪種子
脂肪を貯蔵する。アブラナ、ダイズ等。
発芽時には脂肪酸とグリセロール経由で糖に変換される。
(被子植物の受粉)
(裸子植物の受粉)
被子植物では皮で覆われている。 裸子植物では露出しているか、または一部に隙間がある。
種子に含まれる物質。発芽のための養分が蓄えられる。 イネ、トウモロコシ等に見られる。 胚乳が発達しない植物もあり、こちらは子葉に養分が蓄えられる。
種子から芽と根が出ること。最初に根が出てあとから芽が出る。 発芽には適当な温度、水、空気が必要。
flower. 被子植物と裸子植物の生殖器官。葉や茎が分化したもの。
裸子植物の花は単性で雄花と雌花がある。 胚珠は露出する。
被子植物の一部にも雄花と雌花がある。
花の一種。 花軸上に柄がないか、柄の短い小さな花が連続して並んでいるもの。 イネ、麦、ススキ等にみられる。
雌ずい。胚のうが形成される器官。 通常の花ではめしべは一つ。
雌の配偶子(卵細胞)は子房に包まれた胚珠の中で形成される。 胚珠内の胚のう母細胞は減数分裂後、4つの細胞になる。 3個は退化して消失し、残った1個が胚のう細胞となり、やがて胚のうになる。