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疾患
膝
内側のくるぶしを合わせて立ったときに太ももや膝が左右でくっつかない状態のこと。 体重が膝関節の内側にかかる。
下腿三頭筋の停止筋である踵骨腱のこと。 スポーツ等による断裂が多い。
足の親指が指付け根の関節から小指側に曲がる変形。 外反だけでなくねじれも加わる。
日本では洋式の靴を履くようになってから増えている。 患者の9割が女性。
脛骨につながっている3つの腱のこと。 ガチョウの足のような形状。
縫工筋、薄筋、半腱様筋が集まる。
鵞足滑液包炎とも。膝の慢性炎症。 スポ―ツ等により引き起こされる。
鵞足の下にある滑液包に炎症が起こり、痛みを起こす。 主に痛みが現れるのは足の内側の膝からすねにかけてのあたり。
治療は安静、薬物、理学療法等。
四十肩、五十肩とも。 肩の関節を構成する骨、軟骨、靭帯の老化により起きる周囲組織の炎症。
急性期
肩に強い痛みが発生する。しびれを伴うこともある。
関節を包む膜や腱鞘に粘液がたまってできるこぶ。 良性腫瘍の一種。手関節、足関節の周辺によくできる。
関節包の内面を覆う膜。 関節軟骨の周辺に付着し、関節軟骨とともに関節腔を形成する。
滑液を作り出し、関節包内で潤滑の役割を果たす。 また軟骨への栄養も行う。
隣り合う2つまたは2つ以上の骨が結合する部位にある構造体。
可動関節のある双方の骨端は関節軟骨に覆われている。 骨端どうしの間には関節腔があり、内部は関節液で満たされている。 関節腔は骨膜に連続した滑膜で囲まれ、その上は線維膜、靭帯で覆われている。
関節によっては関節腔内部に間接円板、関節内靭帯、関節半月が存在する。
不動関節の連結様式
疾患
関節内に炎症を生じる病気。
乾癬も関節炎を引き起こす。
関節内にある軟骨。骨同士のクッションを役目を果たす。 神経、血管、リンパ節がないため修復力がきわめて低く、関節炎の原因となる。
関節を囲む袋状の被膜。
RA. 滑膜性関節をおかす慢性炎症性自己免疫疾患。 血液中にリウトマイド因子と呼ばれる自己抗体が出現する。
日本では100万人の患者がいるとされる。 30-40代に多く、男女の比率は1:4。
初期症状は関節のこわばり、腫れ、痛み、発熱等。 全身倦怠感が起こることもある。
病気が進行すると関節の軟骨や骨が破壊される。
治療は基礎療法、薬物療法、リハビリ、手術等。
悪性関節リウマチ
指定難病。
血管炎等関節以外に症状があり、難治性または重症病態のもの。
60代に多い。原因は不明。
ピロリン酸カルシウム関節炎の別名。 関節の軟骨にピロリン酸カルシウム(CPPD)が沈着し、急激に関節炎を起こす病気。
もっとも頻度が高いのは膝関節。
結晶のかたちは正方形、長方形、平行四辺形等。
症状が痛風に似ている。高齢の人によくみられる。
足首の関節の内外両側にある突起した骨のこと。 内側は脛骨の末端、外側は腓骨の末端にあたる。
コラーゲンが豊富な密性結合組織。 骨と筋肉をつなげており、張力に対してきわめて強い抵抗を持つ。
手根や足根部では腱の周囲に腱鞘とよばれる二重膜があり、滑液によって摩擦を軽減する。 ただしアキレス腱には腱鞘はない。
肩関節周囲炎を参照。
膝の曲げ伸ばしを繰り返すことにより膝蓋骨と脛骨をつなぐ膝蓋靱帯が炎症を起こす病態。 ジャンプを繰り返すスポーツをおこなう人に多い。 膝蓋骨の下部に痛みが生じる。
脛骨過労性骨膜炎とも。 脛骨の周りにある骨膜が炎症を起こしている状態、スポーツ障害。 すねの内側に痛みが生じる。
膝から下、くるぶしから上の部分のこと。
関節包の強化、過度の運動を阻止し損傷を防ぐための組織。 骨と骨をつなぐ。
コラーゲンと弾性線維を含む結合組織で構成。 関節の周囲を取り巻き、関節を連結させる。
関節内に靭帯がある場合もある。
足底から足の指にかけてのしびれや痛み、冷え、ほてりなどを起こす病気。
肘の靭帯と橈骨頭がはずれかける状態。 子供に多い。 成長すると発生しにくくなる。
発生すると関節に痛みが発生する。 腕は動かせなくなり、だらんと下がった状態になる。
整復術(回内法)と回外法がある。
治ってもしばらくは再発しやすい。
ランナー膝とも。 腸脛靭帯と大腿骨外側上顆との間で摩擦が生じて痛みを伴う状態。 ランナーのほか、自転車競技者にも多くみられる。
核酸由来のプリンの代謝異常により生じる病態。 男性に多い。足の親指によくみられる。
血液中の尿酸が増えると尿酸塩が関節や皮膚に沈着する。 白血球等の顆粒球が除去するためにこれを取り囲み、 プロスタグランジン等の炎症を引き起こす物質をつくる。 これにより関節に強い痛みを生じる。
痛風結節というできものができることもある。
急な動作で筋肉が強く収縮されることにより筋繊維の一部に損傷が生じた状態。 脚に発生することが多い。 脚に発生すると歩行が困難になる。
外力により関節を支える靭帯や関節包の軟部組織、軟骨が損傷すること。
主な症状は患部の痛みと腫れ。痛みは生じないこともある。
捻挫をした場合はすみやかに医療機関で検査、治療を受ける必要がある。
膝関節の半月板が損傷を受け、さまざまな障害を引き起こす病気。
膝の曲伸ばしの際に痛みや引っかかりを感じるようになる。
自然治癒はしない。放置すると変形性膝関節症に進行する場合がある。
腓骨筋の腱の炎症。 足の裏、外くるぶし後方に痛みが生じる。
膝の裏側にある滑液包が炎症を起こし、そこに多量の関節液が分泌されて膨らんだ状態。 症状は膝の圧迫感と動かしづらさ。
関節軟骨の老化による病態。 膝の内側の痛み、水がたまる等の症状がある。
症状が進むと膝関節が変形し、歩行が困難になる。
日本の場合は9割がO脚に伴うとされる。
主な原因は加齢。 軟骨のすりへりにより関節内に炎症が生じる。
初期は膝を屈伸する動作で痛みが出る。 進行すると動いている最中にも痛むようになる。
関節や筋肉に痛み、こわばりが起こる症状のこと
痛風、骨粗しょう症、新型コロナウイルスでも症状が起きる場合がある。
梨状筋が収縮して硬くなり坐骨神経を圧迫、 尻の外側から足の付け根にかけて痛みやしびれを伴う病態。
RLS. 下肢に不快な症状を感じる病気。 日本では200-400万人の患者がいるとされる。
女性が男性の1.5倍とされる。
夜の落ち着いているときに症状が強くあらわれやすく、睡眠が不十分になることがある。