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Compressed Natural Gas.圧縮天然ガス。
LNGは液化しているが、CNGは液化せずに圧縮している。 液化のための超低温用設備が不要。
20-25MPaで圧縮される。
Liquefied Natural Gas.液化天然ガス。 天然ガスを冷却加圧して液体にしたもの。主成分はメタン。 生産過程で不純物は取り除かれる。 発電、都市ガスに使われる。空気より軽い。
石油、石炭と比べると二酸化炭素、窒素酸化物発生量が少ない。 硫黄酸化物、煤塵は発生しない。
地下の天然ガスをパイプラインにより陸上、海上の液化基地に引き込み、 前処理の上-162度に冷却、液化して生産される。 液化した場合の体積は約1/600になる。
輸送はLNG専用タンカーでおこなわれる。 受入基地では再度ガス化した上で使用される。
日本のLNGの年間消費量は約1000億m3(2017)。 約6割が発電、約3割は都市ガスに使われる。
日本の電力の約22.5%はLNGからつくられる(2017年)。
Sustainable Aviation Fuel. 持続可能な航空燃料。
植物等のバイオマス由来原料、飲食店や生活の中で排出される廃棄物、廃食油等から作られる。
国際規格はASTM D7566。
空気を遮断して固体有機物を加熱分解し、揮発成分と不揮発成分に分ける操作。
石炭を乾留するとコールタール、石炭ガス液、石炭ガスが得られ、 残留物としてコークスが残る。
石炭コークス
炭素を主成分とした多孔質の固体。
石炭を約1200度で蒸し焼き(乾留)にしてつくる。
この際石炭の揮発分がガス(COG)として放出される。
COGはいくつかの精製工程を経て捕集され、燃料として利用される。
製鉄、鋳物等に使われる。 製鉄用コークスの発熱量は1kgあたり25,000〜31,000kJ。
ピッチコークス
コールタール蒸留後に残るピッチを約1000度で蒸し焼きにしてつくる燃料。
炭素材の原料としても使われる。
石炭を乾留するとできる黒く粘度の高い液体。 比重は1.1〜1.2。 蒸留後様々な化学製品の原料となる。
シェール(頁岩)層から採取される天然ガス。 深さは1000-3000m。
主に石炭紀の植物が地中で高温高圧により炭化したもの。 下記に分類される。上の方が炭素量が多くなる。
種類 | 用途 |
無煙炭 | 燃料、成形炭、カーバイド |
歴青炭 | コークス、製鉄 |
亜歴青炭 | ボイラ燃料 |
褐炭 | 一般用燃料 |
泥炭 | 土質改良等 |
2020年の 主な輸入先はオーストラリア(68.2%)、ロシア(14.7%)、インドネシア(11.5%)、カナダ(3.1%)。
日本の石炭産業は明治初期に成立した。
石油と一緒に天然に産出するガス。 メタンが主成分で低分子のアルカンも含む。 硫黄分は含まない。
液体窒素で-162度以下に冷却して液化したものは液化天然ガス(LNG)と呼ぶ。 石油、石炭と比べると燃焼時の二酸化炭素排出量が少ない。
96%は海外からLNGのかたちで輸入している。 国産は約70%が新潟県で産出される。そのうち約70%は南長岡で産出。
2020年の 主な輸入先はオーストラリア(37.2%)、マレーシア(13.7%)、カタール(11.9%)、ロシア(8.4%)、アメリカ(8.1%)。
家庭用のLNG。
本来は無臭だが、法律によりガス特有のにおいがつけられており、漏れた場合すぐに気づくようになっている。 空気より軽いため、漏れた場合は上の方にたまる。 熱量はLPGの約半分。
都市ガスは使用する原料の違いにより下記に分類される。 どのガスが供給されるかは事業者により異なる。 使用するガス器具はガスに適合したものを使う必要がある。 13A 12Aが主流。
13A |
12A |
6A |
5C |
L1(6B 6C 7C) |
L2(5A 5B 5AN) |
L3(4A 4B 4C) |
英字は燃焼速度の違いをあらわす。A遅い、B中間、C速い。