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尿路と接交器を兼ねる器官。 左右2つの陰茎海綿体、1つの尿道海綿体が存在する。
海綿体は白膜という膜で覆われる。
海綿体につながる動脈は平滑筋により通常収縮している。
性的刺激を受けると平滑筋が緩み、陰茎海綿体に多量の血液(動脈血)が注がれる。 白膜が張りつめることで周辺の静脈が圧迫され血液が流出しなくなり勃起する。
尿道海綿体は精液の通り道を確保するため勃起時も比較的やわらかさを保つ。
皮膚は亀頭との移行部でたるむ。包皮と呼ばれる。 亀頭が露出せず包皮をかぶった状態を包茎と呼ぶ。
ヒト以外の陰茎には陰茎骨がある場合がある。イヌ等。
ほとんどの鳥には陰茎がない。陰茎を持つのはカモとダチョウ等。 雌雄の総排出孔を合わせて精子を送る。
骨格にはつながっておらず独立している。
精巣、精巣上体、精索の一部を包む袋状の器官。 哺乳類特有の器官。
汗腺が発達している。脂肪はない。 外界の温度に合わせて弛緩、収縮し、陰嚢内の温度を調節する。 精子をつくるのに最適な温度は34-35度とされる。
ゾウ、サイ、カモノハシの精巣は体内にあるため陰嚢はない。
男性用性具。ジョークグッズ扱い。 陰茎を挿入して使用する。潤滑用にローションを使用する。
内部構造は製品により様々。
穴の形状による分類
形状
材質
ソフト型は一般的に刺激が弱く長時間の使用に向く。 ハード型はその反対。
尿道球腺を参照。
精巣を参照。
プリアピズム。 勃起が4時間以上継続している状態。
静脈性は発症から6時間で虚血により組織が壊死し始めるため緊急治療が必要。
動脈性は緊急性はない。
精液の射出のこと。
刺激は交感神経(下腹神経)を介して伝わる。
精嚢と精管が縮んで膀胱の出口が閉じ、 前立腺液、精管膨大部内の液、精嚢液等が前立腺部尿道に排出される。 球部尿道はこの際普通の2-3倍に膨張する。
陰部神経から刺激が伝わり、筋肉が収縮して精液が体外に排出される。
射精中枢は脊髄下部に存在する。
イヌは1回の交尾で2-3回射精する。
精巣上体の尾部から伸びる管。 膀胱の後ろで精管膨大部となる。 前立腺をつらぬいて射精管となり、尿道に開く。
左右とも各10gほどの卵形。 精子が成熟する場所で精細管が約500本入っている。 精子は34度前後で成熟するため、精巣は骨盤内より温度の低い陰嚢内に存在する。 アンドロゲンの分泌も行う。
精細管の周囲にある間質細胞(ライディック細胞)からは テストステロンが分泌される。
精巣の上から後には精巣上体が存在する。
胎生2ヶ月頃までは後腹壁に付着しているが、 それ以降は下降し、胎生末期には陰嚢に下がってくる。
多くの哺乳類の精巣は陰嚢内に存在する。腹腔内より3-4度低い温度で正常な精子が形成される。 鳥類の精巣は体内にある。
副睾丸。精巣の周囲を取り囲む器官で精子の通り道。 未熟な精子が貯蔵される。 頭部は数本だが最後には1本の精管となる。 伸ばすと約6mになる。
膀胱後部、精管膨大部の外側にある嚢。 淡黄色のアルカリ性の分泌液を出し、精液を構成する。
クリの実大の腺。膀胱直下で尿道を囲んでいる。 思春期までは小さく、それ以降は精巣のホルモンの影響を受けて大きくなる。 内腺と外腺がある。
精液の1/4を占める前立腺液を分泌する。 乳白色で特異な臭いがあり、アルカリ性、精子の栄養分を含む。
射精は前立腺平滑筋の収縮により起こる。
高齢者は前立腺が肥大しやすく排尿困難に陥ることがある。
移行領域、中心領域、辺緑領域に分かれる。
生理作用はアンドロゲンの作用により維持される。
前立腺を貫通する尿道は前方を頂点とした三角形になっている。 三角形底辺は内腔に向かって少し隆起しており、精丘と呼ばれる。
精丘の頂上直下には小さな閉鎖腔があり、前立腺小室と呼ばれる。 小室はミュラー管の名残。 小室の後方には射精管がある。
前立腺肥大。高齢者に多くみられる疾患。 加齢により男性ホルモンが減り女性ホルモンが優位になることが関与しているとされる。
過形成により尿路が圧迫され尿路閉塞が起こる。 頻尿、尿路感染の原因となる。
カウパー腺。 性的興奮によりアルカリ性の粘液を分泌する器官。 尿道の粘膜を潤滑する。
ヘミペニス。有鱗目の動物がもつ器官。左右一対ずつある。 通常は半陰茎嚢に収まっており、ふくらませて反転させメスに挿入する。 使用するのはどちらかのみ。
精子が通る管はなく、管のようなかたちになる溝を伝って精子を移動させる。
包皮が翻転できない状態。 小児では正常で、一般的には5歳までには解消する。
嵌頓包茎は亀頭の血管損傷および壊死を急速にもたらすため、ただちに治療が必要。
陰茎に血が集まった状態。
男性が性的刺激を受けると脳から副交感神経経由で刺激が伝達され、 陰茎で一酸化窒素が放出される。 これがきっかけとなり陰茎海綿体に血液が流入する。