造岩鉱物


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造岩鉱物

(ぞうがんこうぶつ)

岩石を構成する鉱物。 多くはケイ酸塩鉱物

(いらいと)

微細な雲母族鉱物の総称、粘土鉱物。

組成は白雲母に似ているが、水分、マグネシウムに富み、アルミニウム、カリウムが少ない。

結晶は層状。

(うんも)

mica.

アルミニウムカリウムナトリウム等を含むケイ酸塩鉱物。 造岩鉱物の一つ。 主成分はSiO2、Al2O3、K2O、結晶水。

硬度は2.5-3.5。 葉片状でのように薄くはがれやすい。 ナイフ(硬度6)で薄くはがすことができる。

黒雲母は金雲母と鉄雲母の中間物。 鉱物種としては認定されていないが便利なのでよく使われる名称。

絶縁性、耐熱性が非常に高い。 軽量でアルミの約3倍の剛性がある。 電気絶縁材、スピーカーの振動板、断熱材に用いられる。

工業用には下記の雲母がよく使われる。

(えじりん)

アルカリ輝石の一種。 NaFe3+Si2O6。

同一組成、同一結晶構造で晶癖が異なるものはアクマイト(錐輝石)と呼ばれる。

暗緑色から黒色の柱状または粒状の結晶。 単斜晶糸。へき開がよく発達する。

アルカリ深成岩によく含まれる。

(おーじゃいと)

普通輝石火成岩の有色鉱物の一つ。 カルシウムの量により分類される。

(かくせんせき)

amphibole. ナトリウム、カルシウム、マグネシウム、アルミニウム等を含むケイ酸塩鉱物

化学組成の変化により約80種類に分類される。 輝石と同じく斜方角閃石と単斜角閃石に大別される。

2方向の劈開がある。

単斜晶

斜方晶

(かんらんせき)

olivine.

Mg2SiO4、またはFe2SiO4。

同じ結晶構造をとる鉱物のグループ名としてよく使われるが、一般的には苦土カンラン石をさす。 火成岩、特に超塩基性岩、塩基性岩に含まれる。

マグネシウムを含む。 上部マントルをつくる主要な岩石はカンラン石とされる。

英名はオリーブ緑色から名づけられたが、 明治の学者がオリーブをカンラン科の植物と間違えたため和名はカンラン石となった。 間違いとわかったあとも名称はそのまま使われている。

を含まないものは無色から白色。鉄の量が増えると黄色からオリーブ緑色となる。 マグネシウムが少なくなり鉄カンラン石側になると褐色から黒になる。

(きせき)

pyroxene. 造岩鉱物ケイ酸塩鉱物の一つ。 斜方輝石と単車輝石に分類される。

火成岩や変成岩に多く含まれる。 カンラン岩エクロジャイトの主要構成鉱物。

単斜輝石
岩石中には固溶体として存在する。

斜方輝石

エンスタタイト(En)とフェロシライト(Fs)成分を端成分とする固溶体。 MgとFeの比率により名前が付く。 へき開がある。

エンスタタイト
Enが90-100%、Fsが0-10%のもの。 またはマグネシウムに富み、光学性が正の二軸性のもの。 通常は斜方エンスタタイトのことをさす。

(ぎょくずい)

カルセドニー。 きわめて細かい粒状または繊維状の石英でできている鉱物。 色は多数。

狭義には色がほぼ一様のものをさす。

(しろうんも)

雲母の一種。

単斜晶系。無色または淡色。ガラス光沢または真珠光沢がある。

花崗岩、ペグマタイトにみられる。 また変成作用を受けた泥質の結晶片岩、片麻岩にも多くみられる。

電気絶縁性が高い。

(すいしょう)

石英の純粋な結晶のこと。

薄膜にして電気刺激を与えると非常に正確に振動するため、 周波数制御機器、クォーツ時計に使われる。 圧力を加えると電圧が発生するためライターやガスの点火装置にも使われる。

(せきえい)

quartz.

長石に次いで多く見られる造岩鉱物。 ほぼ純粋な二酸化ケイ素(SiO2)でできている。

火成岩では流紋岩、花こう岩によく含まれる。 堆積岩では砂岩、泥岩に含まれる。

純粋なものは無色透明。不純物が混ざると色がつく。 美しい色のついたものは宝石として珍重される(アメシスト等)。

石英自身は無色だが、 古い石英は岩石に含まれる放射性元素からのγ線の影響で灰色になっていく。 非常に古いものは黒に近くなる。

岩石を構成する石英のほとんどは不定形。 自由な空間で結晶成長したものは六角柱状の形態をとり、水晶と呼ばれる。

低温の石英は圧力を加えると結晶の両端がプラス・マイナスに帯電する。 逆に電圧をかけると結晶内部にゆがみが生じるため、時計の発振器に利用される。

大気圧下で約573度に加熱すると高温型石英になる。 更に加熱すると約870度でトリディマイト、約1470度でクリストバライトに変化する。 約1700度以上で溶け始める。

シリコンは石英を原料としてつくられる。

(せりさいと)

絹雲母。雲母の一種。 絹のような光沢がある。

ファンデーションの原料として使われる。

(ぱらごないと)

雲母の一種。ソーダ雲母とも。 青色片岩相条件下で変成された岩石によくみられる。

1843年に発見された。

(ぴじょんきせき)

カルシウムにとぼしい輝石ソレアイト系の安山岩、玄武岩、デイサイトにみられる。 隕石の一種エコンドライトユークライトによくみられる。

比較的高温で安定、徐々に冷却すると斜方輝石とオージャイトに分解する。 急冷すると準安定相として残る。

(まいか)

雲母を参照。


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