ケイ酸塩鉱物


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ケイ酸塩鉱物

(けいさんえんこうぶつ)

ケイ酸基(SiO4)4-を持つ鉱物。 4つの酸素と中心に位置する1つのケイ素による正四面体構造が基本になっている。

ネソケイ酸塩四面体が単独に存在

縮合形

ソロケイ酸塩 四面体の1頂点が共有
シクロケイ酸塩四面体の2頂点が共有され輪のようにつながる
イノケイ酸塩 四面体の2頂点が共有され鎖状に連続する
フイロケイ酸塩四面体の3頂点が共有され層状になっている
テクトケイ酸塩四面体の4頂点が共有され立体的な網目構造になっている

ネソケイ酸とソロケイ酸以外のものはケイ素の一部がアルミニウムに置換される場合が多い。

ネソケイ酸塩 カンラン石、ざくろ石
ソロケイ酸塩 異極鉱
シクロケイ酸塩電気石緑柱石
イノケイ酸塩 輝石角閃石
フイロケイ酸塩雲母緑泥石
テクトケイ酸塩石英長石沸石

苦鉄質鉱物
マグネシウムが多い。

珪長質鉱物
ケイ素アルミニウムが多い。

火成岩について

超苦鉄質岩苦鉄質鉱物70%以上の火成岩
苦鉄質岩 苦鉄質鉱物40-70%の火成岩
中間質岩 苦鉄質鉱物20-40%の火成岩
珪長質岩 苦鉄質鉱物20以下の火成岩

(あくあまりん)

緑柱石宝石名。青緑色。 大きな結晶の産出が多く、エメラルドより安価。

(あげーと)

メノウを参照。

(あめじすと)

SiO2. 紫水晶。ケイ酸塩鉱物。

成分は石英。六方晶系。

色は紫色。

(えめらるど)

緑柱石の宝石名。硬度7.5-8。翠玉(すいぎょく)。 青緑色のものはアクアマリンと呼ばれる。 主な産地は南アメリカのアンデス山脈。

人工のものも生産されている。

(おにきす)

SiO2.

瑪瑙の一種。ケイ酸塩鉱物。 本来は黒地に白い縞が入ったもののことをさす。

一般的には黒色だが、他の色もある。

魔除けの石として使われてきた。

SiO2・nH2O.

蛋白石とも。ケイ酸塩鉱物。

純粋なものは無色だが、一般的には白濁色。 細かい粒子が積み重なってできている。

宝石質オパールは見る角度により色が変わる。

宝石として有名なのはオーストラリアのプレシャス・オパール、 メキシコのファイヤー・オパール等。 日本でも福島県、富山県で産出される。

(がーねっと)

Fe3Al2(SiO4)3.

石榴石

宝石として数千年の歴史がありいろいろな色のガーネットが使われてきた。 紫色を帯びた赤色のロードライト・ガーネットの人気が高い。

(かすみいし)

ネフェリン。NaAlSiO4。

六方晶系。アルカリ岩特有の鉱物。 日本ではほとんどみられない。

(かっせき)

Mg3Si4O10(OH)2。タルク。マグネシウムを含むケイ酸塩鉱物。 白色または緑灰色。やわらかくろうのような感触がある。

硬度は1でもっとも柔らかい鉱物。

(けいかいせき)

CaSiO3. カルシウムのケイ酸塩鉱物。スカルン鉱物の一種。 三斜晶系。

釉薬、絶縁碍子に用いられる。

(けいにっけるこう)

Ni6Si4O10(OH)8. ガーニエライト。ケイ酸塩鉱物。単斜晶系。

ニッケル(フェロニッケル)の原料。 淡緑色、土状または顆粒状。

蛇紋岩中に産出。

(ざくろいし)

ガーネットを参照。

(じゃもんせき)

組成がおよそMg3Si2O5(OH)4で表されるケイ酸塩鉱物マグネシウムを含む。

色は暗緑色を主とする。半透明。 カンラン石輝石等の分解により生じる。

(じるこん)

ZrSiO4. ジルコニウムハフニウムの資源、ジルコニアの原料になる鉱物。 美しいものは宝石として研磨され利用されてきた。

ほとんどの岩石に少量ながら含まれる。特に花崗岩閃長石に多い。 の石や隕石にも含まれる。

ウラントリウムがジルコン中のジルコニウムを置換できるため、 元素の放射性崩壊でジルコンがいつ頃生成されたか知ることができる。

(すかるん)

スカルン鉱物の集合体。 カルシウムを主成分とするケイ酸塩鉱物の集合体。

接触交代鉱床または高温交代鉱床で産出される。特有の鉱物を含む。

マグマ冷却時の揮発性成分が多い時期に、マグマ、高温熱水、石灰岩ドロマイトが交代作用を起こして形成される。

(すかるんこうぶつ)

スカルンによる鉱物。

(ぜおらいと)

沸石を参照。

(そうちょうせき)

アルバイトとも。 斜長石の一種。ナトリウムが多い。 白または淡色で、透明または半透明。 塊状または板状結晶。

曹長岩の主要鉱物。

(でんきせき)

トルマリンを参照。

(とぱーず)

Al2SiO4(F,OH)2.

Topaz.黄玉。ケイ酸塩鉱物。

無色透明だが不純物により色がつく。 古代エジプトでは太陽神ラーを象徴する石とされた。

ブラジルのミナス・ジェライス州が最大の産地。

古代ではトパーズの名称はカンラン石や黄色の宝石の総称として使われていた。 現在のトパーズのことをさすようになったのは18世紀頃から。

色はいくつかあり、インペリアル・トパーズ、ピンク・トパーズの人気が高い。 黄色のトパーズは安価で人気は低い。

(とるまりん)

電気石。 ホウ素を主成分とするケイ酸塩鉱物

結晶を加熱すると一端がプラス、反対の端がマイナスに帯電する。

(ふっせき)

Zeolite. ゼオライトアルミニウムナトリウムカルシウムの含水ケイ酸塩鉱物。 加熱するとを放出して沸騰するように見えるため名付けられた。

約90種類存在、日本では42種が産出される。

組成は長石に近い。加熱すると膨張する。 玄武岩等の塩基性岩に含まれる。

沸石に含まれる水は加熱により簡単に放出される。 加熱すると小さい分子が通過できる隙間をもった結晶ができる。 これは分子ふるい(モレキュラーシーブ)や触媒に利用される

工業的に重要で人工沸石が合成されてつくられている。 原発事故による放射性セシウムは特殊な沸石のイオン交換により除去されている。

(ぺたらいと)

LiAlSi4O10.

ケイ酸塩鉱物の一種。 リチウムの鉱石。

土鍋の原料として用いられる。

(べりる)

緑柱石グループの総称。

(めのう)

SiO2. 玉髄、アゲート。

石英の結晶の集合体。 色、透明度の違いにより層状の縞模様をもつ。

火山岩中にできた空洞中に生じる。

主な産地はドイツイタリアメキシコブラジル

(りょくちゅうせき)

Be3Al2Si6O13.ベリル

六方晶系の鉱物ケイ酸塩鉱物。硬度は7.5-8。 ベリリウムの鉱石。アルミニウムを含む。 純粋なものは無色透明。

一部は宝石として知られる。 通常は花崗岩ペグマタイト中にみられる。


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