被子植物門
APG(Angiosperm Phylogeny Group)(被子植物系統発生グループ)が提唱している 新しい分類体系。ゲノム解析を基本とする新しい分類手法。
1998年に第1版が提唱。 学問的にはAPG体系にもとづく分類が標準になっており、 2010年頃から移行が進んでいる。
被子植物の起源が双子葉類で、 ここから単子葉類と典型的双子葉類が進化した。 このことはAPGによりあきらかにされた。
一次共生により生まれ進化した真核光合成生物。 スーパーグループ「植物」を構成。
一次共生とはシアノバクテリア(藍藻)を取り込み 葉緑体として同化したことによる共生のこと。
種子をつくらない植物。
ドイツのエングラーとフランデルが1900年頃に考案した体系。 外観により分類されている。 おしべとめしべが一つずつの花を原始的な形態とし、この花が複雑な花に進化していったという考えを基本としている。
新エングラー体系は1964年に発表、若干の修正を加えたもの。
アメリカのクロンキストが1988年に提唱した体系。 花被、おしべ、めしべ等が多数軸のまわりに配列した両性花が被子植物の中で最も原始的なものとみなし、 これから複雑な花に進化したという考えを基本とする。
繁殖に種子を用いる植物。
陸上にあらわれたとされる最初の植物(シダ植物が最初という説もある)。 ゼニゴケ、スギゴケ等。通常コケというと配偶体をさす。
胞子体と配偶体があり、配偶体が生活環の中心になっている。 根茎葉の区別は明確でなく維管束も発達していない。
(生殖)
配偶体は雄株と雌株がある。 雄株は造精器により精子をつくる。雌株は造卵器で卵子をつくる。 造精器でできた精子は雨が降ったときに水中を泳ぎ、 造卵器内の卵子に達して受精する。
受精卵は造卵器の中で成長して胞子体になる。 胞子体は独立した生活をせず、配偶体に寄生している。 胞子体がつくった胞子は原糸体を経て配偶体になる。
維管束系を持つ最初の植物。古生代にはジャングルを形成した。 配偶体と胞子体があるが、通常みられるシダ植物は胞子体の方。 気孔の開閉により水の蒸発をコントロールできる。
配偶体より胞子体の方が発達している。 配偶体も光合成ができ、胞子体から独立している。
根、茎(地下茎)、葉が分化している(前葉体では未分化)。, 胞子で増える。
ヒカゲノカズラ類 | ヒカゲノカズラ、クラマゴケ |
トクサ類 | トクサ、スギナ |
シダ類 | イヌワラビ、ゼンマイ |
(生殖)
胞子体は葉の裏側に胞子のうという小さな袋をつけ、そこで胞子をつくる。 胞子のうがはじけると胞子が放出される。 胞子が発芽すると小さなハート形の前葉体(配偶体)となる。
配偶体は造精器と造卵器を形成、十分な水分があると精子が卵子まで泳いで受精する。 受精卵が成長すると胞子体となる。
隠花植物の一種。 コケ植物の大半が属する。
一次植物の紅色植物、緑色植物を細胞内に取り込み 葉緑体を獲得した植物。
クリプト植物とクロララクニオン植物には 共生し一次植物の核(ヌクレオモルフ)が痕跡として残されている。
種子植物の一種。 花びらやがくがなく、胚珠は露出している。
ソテツ類 |
イチョウ類 |
マオウ類 |
マツ類 |