キリスト教


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キリスト教

(きりすときょう)

Christianity. イエスをキリスト(救世主)として信仰する宗教。 ユダヤ教を母胎とする。

カトリック(旧教) ラテン民族、中・南アメリカ
プロテスタント(新教)ゲルマン民族、北アメリカ
ギリシア正教 スラブ民族、ギリシア・東ヨーロッパ、各国ごとに分立(ロシア正教、セルビア正教など)

イエスは西暦30年頃ローマの官憲によりエルサレム郊外で処刑されるが、 その後復活したとの信仰が生まれ、キリスト教が成立した。世界で最も信者が多い。

イエスの第一の弟子、ペテロやパウロ等の使徒が教会をつくり、イエスの説いた福音を各地に伝えた。 経典は旧約聖書新約聖書

(ありうすは)

キリスト教の一派。 アレクサンドリア教会の長老だったアリウスによる。

異端とされた後は北方ゲルマン人に布教されていった。

(あだむ)

旧約聖書の天地創造物語に出てくる、につくられた最初の人間。

蛇にそそのかされ、妻のイブとともに禁断の実を食べたため、 エデンの園から追放された。

(あたなしうすは)

295頃-373. 古代キリスト教会の教父による一派。

三位一体説を主張した。

アリウス派の影響によりこの後に五度の追放を受けた。

(いえす)

Jesus Christ.イエス=キリスト。前4?〜後30頃。 キリスト教で救世主として信仰される人物。

30歳の頃ヨルダン河畔でヨハネから洗礼を受けた後 「神の国は近づいた。悔い改めて福音を信ぜよ」と宣言し宣教を始める。

イエスの活動はユダヤ教から反感を買い、反逆者として告発され十字架刑に処された。 死後、弟子達の間でイエスがメシア(救世主)であるという思想が生まれ、 キリスト教が形成されていった。

(いえすずかい)

スペインのロヨラらが1534年に創設した修道会。

(いこのくらすむ)

聖画像(イコン)の礼拝を認めないという思想。 8-9世紀ののビザンティン帝国で繰り広げられた。

美術史にも影響があり、ビザンティンでは立体の神像はつくられなかった。

(いぶ)

旧約聖書に登場する人類最初の女性。 ヘビに欺かれ、善悪を知る樹の実を食べ、夫アダムにも与えた。 これにより二人はエデンの園を追放されたとされる。

(かいん)

アダムイブの息子。 自分の供え物が神に拒否されたことを恨み、弟のアベルを殺した。

(かとりっく)

旧教。 ニケーア公会議以降アタナシウス派が称していた名称。

(ローマ=カトリック教会)
ローマ教皇を最高峰とする教会組織。 聖地はバチカン、エルサレム。 1054年にローマ=カトリック教会とギリシア正教会が分離。

教会における儀式、伝統を重視する。聖職者(神父)は独身の男性のみ。 ヨーロッパ、中央アメリカ、南アメリカに信仰者が多い。

(かるけどんこうかいぎ)

451年に東ローマ帝国で開かれたキリスト教の公会議。 単性説を異端とし、三位一体説が正統教理として確立した。

(ぎりしあせいきょう)

東方正教。 ギリシアは民族ではなくギリシア文化のことをさす。

ロシア中東東ヨーロッパを中心とする。 典礼にはギリシア語を用いる。

(きゅうやくせいしょ)

ユダヤ教キリスト教の聖典。 前10世紀から前2世紀頃にかけて主にヘブライ語で(一部はアラム語)で書かれた。 下記の3つの部分で構成。

旧約とは神が民と結んだ契約のことでキリスト教の新しい契約(新約)との対比。 ユダヤ教ではキリスト教の契約を認めていないため正典3部分の頭文字に母音を付して「タナハ」と呼ぶ。

(くぇーかーきょう)

フレンド派とも。プロテスタントの一派。

(げるふ)

中世イタリア教皇派。 ギベリンと対立した。

ロンバルディア都市同盟が中心となった。

(げんざい)

キリスト教で神の命に背いてアダムが犯した罪のこと。 アダムの子孫である人類は皆、生まれながらにして原罪を負っているとされる。

(こんこるだーと)

政教協約、宗教協約。 宗教問題に関して教皇庁と世俗国家との間で結ばれる条約。

(さくらめんと)

キリスト教で神の恵みを信徒に与える儀式のこと。

(さろめ)

新約聖書にあらわれる女性。 ユダヤ王の宴席で踊り、褒美としてバプテスマのヨハネの首を所望した。

(さんいいったいせつ)

神とイエスと聖霊の三者はそれぞれ別な位格をもつが実体としては一体であるという説。 アタナシウス派によって理論化された。

(しさい)

キリスト教の聖職者のこと。 カトリックでは司教の下位になる。

(しと)

イエスによって選ばれ福音を宣べ伝える使命を託された弟子達のこと。

イエスの生前に選ばれた使徒を十二使徒と呼ぶ。 使徒の活動は使徒行伝(使徒言行録)に記されている。

十二使徒

パウロは復活したイエスにより選ばれた使徒とされる。

(しょくざい)

キリストの死が人類の罪を贖ったとするキリスト教の教義。

(しんぷ)

カトリックの司祭の日本での尊称。

(しんやくせいしょ)

旧約聖書とともにキリスト教の聖典になっている文書。 ギリシャ語で書かれている。 最も古いものは50年頃に書かれ、4世紀末に現在の形のものが正典として公認された。

(すうきけい)

カーディナル。 カトリック教会で教皇に次ぐ位の聖職者。 定員は70名だったが、2013年現在は207名。 教皇を補佐する。

教皇選挙権をもつ。

(せいしょ)

キリスト教の正典。

(たんせいせつ)

三位一体説を否定し、キリストに神性だけを認める教説。

カルケドン公会議で異端とされた、

(とうほうせいきょう)

ギリシア正教を参照。

(どなとぅすは)

4-5世紀に北アフリカで盛んになったキリスト教分派。

のちにローマにより異端とされた。

(ななつのたいざい)

人を罪へと導く可能性がある七つの欲望、感情。 6世紀後半の教皇、グレゴリウス1世が決めた。

(ねすとりうすは)

キリスト教の一派。中国では景教と呼ばれた。 キリストの人性と神性は区別されるべきであると主張し、 アタナシウス派の三位一体説を否定した。

431年のエフェソス公会議により異端とされた。

その後東方に広がり、イランで発展、中国にも伝わった。

21世紀現在は主に中央アジアで存続している。

(ひえらるきー)

上下関係がピラミッド形の階層型になっている組織体系。 カトリックの位階制に由来する。

(ふくいん)

よい知らせ。 旧約聖書ではヤハウェによる支配と救済が到来することを意味する。

キリスト教ではキリストによってもたらされ、 使徒によって伝えられた救済の告知のことを意味する。

(ふくいんしょ)

新約聖書の マタイ、マルコ、ルカ、ヨハネの四書のこと。 初めの3つは共観福音書と呼ばれる。

(ぷろてすたんと)

新教。 16世紀にカトリック教会の腐敗を批判した宗教改革により生まれた。 聖地はなし。 儀式、伝統よりも個人の信仰を重視。 聖職者(牧師)は性別、婚歴により制限なし。 イギリスドイツ、北欧、オーストラリア、アメリカに信仰者が多い。

(ぼくし)

キリスト教プロテスタント教会の教職のこと。

(みさ)

missa.カトリック教会でおこなわれる祭儀。 英語ではmassと呼ばれる。

(めしあ)

救世主。 ヘブライ語のマーシャハ(油を注ぐ)が語源。 ギリシア語ではクリストスと訳される。

(めのーは)

キリスト教、再洗礼派の一派。 16世紀にオランダで形成。指導者はメノー・シモンズ。

現在はヨーロッパ全土に広がっている。

(もるもんきょう)

1830年にアメリカのジョセフ・スミスが創始した宗派。 正式名称は「末日聖徒イエス・キリスト教会」。

モルモン書を聖書に次ぐ聖典とする。 カトリック、プロテスタントどちらにも属さない。

本拠地はユタ州のソルトレークシティ。

(ゆでぃとしょ)

旧約聖書の外典の一つ。架空の戦記物語。

ユダア人の女性ユディトがアッシリア軍のホロフェルネスを寝室で襲い首をはね、 軍を敗北に追いやる。

(よはね)

十二使徒の一人。ヤコブとともにイエスの弟子となった。

(りっぽう)

から預言者や祭司を媒介として与えられた宗教的、倫理的な規範。 十戒が典型だが、旧約聖書全体を指すこともある。

(るたーはきょうかい)

ルーテル教会とも。プロテスタント最大の教派。 ドイツのルターの教説を信奉する。

(れんごく)

浄罪界。ブルガトリウム。 カトリック教義において、 死ぬ前に小さな罪の償いが終わっていない霊魂が天国に入る前に 苦しみを受ける場所。 天国と地獄の間にあるとされる。

ダンテの神曲で描写される。

プロテスタントでは煉獄の存在は否定されている。

(ろしあせいきょうかい)

東方正教会中で最大の規模の教会。 10世紀末にキエフ・ロシアがキリスト教を受け入れてから発展。

日本では1861年以来ニコライにより布教された。


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