酒 > 蒸留酒
発酵によってできた酒を更に蒸留して濃縮させた酒。 エキス分はほとんど含まない。アルコール度数は20%以上と高め。
アブサンとも。 リキュールの一種。ニガヨモギと香料を約70%のアルコールに浸漬してつくる酒。 淡緑色。アニスの香りがある。 ニガヨモギに有毒成分があるため、現在は販売禁止されている。
現在入手できるものは類似品。
イタリアのリキュール。 原料はオレンジとハーブ、根茎類。
穀類を原料とした蒸留酒。 大きくわけると下記の二種類があり、単独またはブレンドされる。
原料 | |
モルトウイスキー | 大麦 |
グレンウイスキー | 大麦、ライ麦、トウモロコシ等 |
モルトは単一蒸留器、グレンは連続式が使われる。
シングル、ダブルはウイスキーの量をあらわす。
製造
シングルモルト | 単一の蒸留所のモルトウイスキーのみを調合 |
バッテッドモルト | 複数の蒸留所のモルトウイスキーのみを調合 |
シングルグレン | 単一の蒸留所のモルトウイスキーのみを調合 |
バッテッドグレン | 複数の蒸留所のモルトウイスキーのみを調合 |
ブレンデッド | 複数のモルト、グレンウイスキーを調合 |
穀物を原料とした蒸留酒。 蒸留後シラカバの炭でろ過される。 日本では缶チューハイの原料としてよく使われる。
1806年にジョージアのエリストフ家が開発したウォッカ。
ピンガとも。 ブラジル産のサトウキビを原料に同国で造られる蒸留酒。 度数は38-54度。
イタリアのリキュール。 名前は考案者のガスパーレ=カンパリによる。 原料はビターオレンジと薬草。色は深紅色。
リキュールの一種。 アルコールにオレンジの果皮を漬けて熟成させたもの。 ベネズエラに近いキュラソー島でつくられた。
カクテルに使われる。
1997年にフランスで開発されたウォッカ。 ろ過は最小限とし、原材料の特徴を残すようにしている。
フランス産のホワイトリキュール。無色透明。 オレンジエキスが使われる。
フランス、コニャック地方で栽培されるブドウでつくられたブランデーのこと。
ホワイトリカー。 穀物、芋類をこうじと酵母を用いて醗酵、蒸留させた酒。
アルコール度数は20度と25度が多い。
酒税法による度数
もろみを蒸留し、気化したアルコールを冷やして原酒が作られる。 原酒の度数は40度程度で、割り水により調整する。
西洋ネズの果実を乾燥させたもの。 香辛料やジンの香りづけ等に用いられる。
蒸留をおこなうための機器。
穀物を原料とした蒸留酒にジュニパー・ベリーなど草根木皮の香味成分を加えてさらに蒸留したもの。 トウモロコシ、大麦麦芽、ライ麦などが使われる。 原産はオランダ、イギリス。
当初はジュニエーブルと名づけられた。 オランダでジェネバと呼ばれるようになり、イギリスでは更に短くなってジンと呼ばれるようになった。
本来はスコットランド北部、ハイランド産のモルトウイスキーのこと。 現在一般的なスコッチはモルトとグレーンを混ぜて樫樽で熟成させたもの。
蒸溜酒。 醸造酒(発酵液)を熱し沸点の違いを利用してアルコールを気化させ それを冷却して液化したもの。 ウイスキー、ブランデーは通常は含まない。
焼酎を炭酸水、ジュース等で割ったもの。
アルコール度数8%以上の缶チューハイはストロング系と呼ばれる。
竜舌蘭(アガベ・テキラーナ・ウエーバー・アズール(ブルーアガベ))の球茎部分を原料とする酒。 メキシコ北西部5州でつくられる。
5州以外でアガベ以外の竜舌蘭を原料としてつくられたものはメスカルと呼ばれる。
球茎を蒸し焼きにすると果糖が発生する。 糖液をしぼりタンクで発酵、単式蒸留機で2回蒸留、アルコール分50-55%の部分を採取してつくられる。
アガベアスールを51%以上使用し、サトウキビ由来の糖分から作られたスピリッツを加えて作られる。
アガベアスール100%のものはアガベテキーラと呼ばれる。
熟成期間の長さにより名称が異なる。
中国の穀物原料の蒸留酒。
一般的な原料はコーリャン。
蒸した原料と麹を「窖池(こうち)」やカメに入れ、密閉して発酵させる。 もろみは固形なので蒸留はもろみを蒸し、蒸気を冷却させておこなう。
ウイスキーを炭酸水で割った飲み物のこと。
(0).1862年にキューバで設立されたスピリッツメーカー。
(1).カクテルの一種。 1933年の禁酒法廃止の際にバカルディ社が考案したもの。
バカルディ以外のラムを使ったものはピンク・ダイキリと呼ばれる。
キューバのラム酒メーカー。 1878年設立。
バーボンウイスキー。アメリカの蒸留酒。 原料はトウモロコシ、大麦、ライ麦、小麦。通常は大麦。 ケンタッキー州バーボンが発祥の地。
果実を原料とした蒸留酒。 通常はワインを蒸留してつくられる。
飲む際の適温は18-20度。
原料 | |
グレープブランデー | ブドウ |
フルーツブランデー | ブドウ以外の果実 |
コニャック、アルマニャック
白ブドウの果汁で作られる。品種は大半がユニブラン。
ワインをつくったあと蒸留される。
コニャックは単式蒸留器、アルマニャックは半連続式蒸留器が使われる。
蒸留後は木の樽に詰められ、3年以上貯蔵、熟成される。
製造年はラベルに表示されず、最低貯蔵年数が記号で表示される。
産地 | |
カルヴァドス | フランス北西部、ノルマンディー地方 |
コニャック | フランス西部、コニャック市とその周辺 |
アルマニャック | フランス南西部、アルマニャック地方 |
マール | フランス アルザス、シャンパーニュ、ブルゴーニュ地方 |
フルーツブランデー | フランス アルザス地方 |
下に行くほど熟成年数が長い。
スリースター | |
V.S. | Very Special |
V.O. | Very Old |
V.S.O. | Very Superior Old |
V.S.O.P | Very Superior Old Pale |
ナポレオン | |
X.O. | Extra Old |
Hors d'age |
メーカー
ジンのひとつ。 1761年にロンドンで生まれたウォリントン・ドライ・ジンがルーツ。
1987年に発売。
酒を水で割ったもの。 一般的にはウイスキー割りをさす。
割合は通常ウイスキー1、水2から2.5。
糖蜜とも。サトウキビ、テンサイから砂糖を精製するときに出る副産物。 黒褐色で粘度のある液体。
原料は干しぶどうで、アニスの実から作ったエキスで香りをつける。 無色透明だが、水を加えると乳白色になる。
サトウキビが原料の蒸留酒。 日本でも小笠原諸島や沖縄で生産されている。 糖質を原料とするため糖化の手間がなく作りやすい。
サトウキビから砂糖をつくると残渣の糖蜜が発生する。 この糖蜜を発酵させて酒をつくったと言われている。
1733年にイギリスが他国産の糖蜜に法外な関税をかけ、 アメリカでは密輸入が増加した。 1764年に密輸入を取り締まるための糖蜜法が制定され、 これがアメリカ独立宣言のきっかけの一つになったとされる。
色による分類
風味による分類
ライトラム
糖液に酵母を加えて発酵、蒸留、熟成後、活性炭等でろ過したもの。
ヘビーラム
糖液を数日間放置して自然発酵させたあとサトウキビのカスや蒸留残渣を加え
単式蒸留機で蒸留。
この後オーク樽で3年以上熟成させる。香りと味が濃厚。
ミディアムラム
自然発酵させたもろみを連続蒸留器で蒸留、オーク樽で熟成させたもの。
ライトとヘビーを混ぜてつくる場合もある。
スピリッツに果実、花、薬草、香草等の香味をうつした酒。 酒の分類では混成酒に属する。
ラム酒のひとつ。原産はグアテマラ。 海抜2300mの高所で熟成される。
ソレラシステムと呼ばれる熟成方法がとられる。
1860年にプエルトリコで設立されたラム酒メーカー。
または同社の作るラム酒のこと。 「151」はアルコール度数が75度と高い。