木造


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建築構造 > 木造

木造

(もくぞう)

木材を用いた建築工法。 下記の二種類に分かれる。

木造軸組工法(在来工法)
構造を柱や梁といった軸組で支える。


木材の部位による名称

水平部材

はり 二つ以上の支点で荷重を支える水平材、大梁、小梁、床梁、小屋梁等
火打ち梁ひうちばり2F床組、小屋組の梁の角に斜めに入る部材
けた 2F柱、屋根垂木の間に入る部材
胴差 どうさし 1F柱と2F柱の間に入る部材
まぐさ まぐさ 窓、開口部の上部に水平材
ぬき 真壁で柱間に入る水平材

垂直部材

通し柱とおしばしら1Fから2F桁まで通した柱
管柱 くだばしら 各階の柱
間柱 まばしら 壁下地用の柱
筋交いすじかい 斜めに入れて水平力に耐える部材

根太 ねだ 大引の上にのせる、根太の上には床板がのる
大引 おおびき 土台の上にのせる
根太掛け ねだがけ 根太の端部を受ける部材
土台 どだい 基礎の上にのせる
火打ち土台ひうちどだい土台を変形を防ぐため角部に斜めに入れる部材
つか 床下で大引を支える
根絡み貫 ねがらみぬき束が転倒しないよう固定する水平部材
束石 つかいし 束の根元に据えられる石またはコンクリート

英数

Medium Density Fiberboard.中密度繊維板。

繊維状木材を接着剤で固めた材料。 比重は0.35g/cm3〜0.8g/cm3。 家具の心材、構造用面材、造作材に使われる。

Oriented Strand Board. 配向性ストランドボード。 JAS規格での名称は「構造用パネル」。

細長い削片を向きをそろえて接着剤で高温圧縮する。 これによりできたボードを互いに直交させて作られる。

構造用面材、屋根、壁、床の下地材に使われる。

日本で使われるOSBの60-70%はカナダ産。 材料は広葉樹のアスペンが多い。

ツーバイフォーDIYに用いられる木材。 カナダ、アメリカ産の スプルース(Spruce)、パイン(Pine)、ファー(Fir)等の常緑針葉樹の総称。 成長が早く加工がしやすい。

(くぎ)

先端がとがった金属製の棒。 木材の固定に利用する。

構造用合板等の固定に用いる釘はN釘のN50か、それと同等の釘を用いることと定められている。

N釘とCN釘は頭部形状が異なる。 胴部はCN釘のほうが太い。

NC釘はJIS認定がない。構造部では使用できない。

(こうぞうようごうはん)

建物の構造上重要な壁や床等に使われる合板

ベニヤを積み重ねて作られる。 厚さは主に9-28mm。大きさは910×1820mm。

強度等級

使用接着剤による分類

ホルムアルデヒドの放出量による分類
星が多いほど放出量は少ない。住宅では星4がほとんど。

(ごうはん)

ベニヤ板、プライウッド。 丸太をカツラ剥きにした単板(ベニヤ)を接着剤で貼り合わせたもの。 繊維方向が直交するように奇数枚が貼り合わされる。 規格はJASによる。

「ごうばん」と呼ばれることが多いが「ごうはん」が正しい読み方。

繊維方向をそろえて接着したものはLIV(単板積層材)と呼ばれ、 寸法の狂いや乾燥による収縮が少ない。

(しゅうせいざい)

小さな角材の繊維方向をそろえ、フィンガージョイント加工し、 接着剤で張り合わせてつくった材料。

無垢材と比べると反り、割れが少ない。

(すじかい)

構造補強のためにと柱の間に斜めに入れる部材のこと。

水平力に対抗して変形を防止する。

2X4では使われない。

(すぷるーす)

マツ科トウヒ属の常緑樹、針葉樹。 北アメリカに分布。

木造建築、楽器(ギター)に使われる。

(せんいばん)

木質ボードの一種。 木の繊維を熱圧成型したもの。

(つーばいふぉー)

木造枠組壁工法。 欧米での木造標準工法。床板、壁板により強度を保つ。 主要な枠組部分が2インチ×4インチサイズ(39mm×89mm)の規格品で構成されるため ツーバイフォー工法とも呼ばれる。

実際は1.5インチ×3.5インチ(38.1mm×88.9mm)のものが使われる。 木材需要が増えたときにサイズを縮小したという説が有力とされる。

木材の寸法は枠組壁工法構造用製材の日本農林規格(JAS600)によるもので 実際の2インチ×4インチ(50.8mm×101.6mm)とは異なる。

は専用のものが使われる。

工場生産品を現場で組み立てるため、在来工法と比べると施工が簡単。

面構造のため増改築が難しい。 屋根を上げるまで時間を要するため構造部が雨に当たる場合がある。

使用される木材はSPFと呼ばれる。 スプルース(Spruce)、パイン(Pine)、ファー(Fir)の略。

規格材

(ぱーてぃくるぼーど)

木質ボードの一種。 木片を接着剤で固め熱圧成形した板。

割れや反りに強いが、水や湿気に弱い。

(ぷれかっと)

機械プレカット加工。 木造住宅の柱、の継ぎ手、仕口を機械でおこなう技術のこと。 CAD/CAMが使用される。

(べにや)

丸太を薄く剥いだ単板のこと。 合板の材料になる。

(ほぞ)

材等を接合する際に一方の端部につくる突起。 他方の木材につくったほぞ穴に差し込んであわせる。

(もくざい)

木造建築等に使用する資材。

主な樹木

(もくしつぱねる)

(らみな)

Laminar. 集成材を構成する挽き板、または小角材のこと。

(らわん)

フタバガキ科の木材のこと。 フィリピン、ボルネオ、インド等で産出。 高さは数10m。

やわらかく軽い材質で合板に用いられる。 強度はあまり強くない。

(らんばーこあ)

板材の一種。 芯は小さい角材が使われ、その両面にベニヤ板が貼り付けられている。

ベニヤと比べると軽い。芯はブロックのため反りが少ない。


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