漢方医学(中医学)で使われる薬剤。 生薬何種類かを混ぜ合わせて製剤のかたちで利用する(方剤)。
| 黄連解毒湯 | おうれんげどくとう |
| 葛根湯 | かっこんとう |
| 加味帰脾湯 | かみきひとう |
| 加味逍遙散 | かみしょうようさん |
| 帰脾湯 | きひとう |
| 荊芥連翹湯 | けいがいれんぎょうとう |
| 桂枝加竜骨牡蛎湯 | けいしかりゅうこつぼれいとう |
| 桂枝湯 | けいしとう |
| 牛車腎気丸 | ごしゃじんきがん |
| 五苓散 | ごれいさん |
| 柴胡加竜骨牡蛎湯 | さいこかりゅうこつぼれいとう |
| 七物降下湯 | しちもつこうかとう |
| 芍薬甘草湯 | しゃくやくかんぞうとう |
| 十全大補湯 | じゅうぜんだいほとう |
| 小柴胡湯 | しょうさいことう |
| 小青竜湯 | しょうせいりゅうとう |
| 当帰芍薬散 | とうきしゃくやくさん |
| 排膿散及湯 | はいのうさんきゅうとう |
| 八味地黄丸 | はちみじおうがん |
| 防風通聖散 | ぼうふうつうしょうさん |
| 補中益気湯 | ほちゅうえっきとう |
| 麻黄湯 | まおうとう |
| 抑肝散 | よくかんさん |
| 苓姜朮甘湯 | りょうきょうじゅっかんとう |
コガネバナの周皮を除いた根を乾燥したもの。 消炎、解熱、解毒等を目的に配合される。
クズの周皮を取り除いた根のこと。 鎮座、解熱作用がある。
漢方の一種。 風邪、慢性頭痛、肩こり等に使われる。
身体を温める効果がある。
成分
貧血、不眠症、精神不安等の改善に用いられる。
乾姜。生薬の一種。 ショウガの根茎を湯通しまたは蒸したあとに乾燥させたもの。
中国では単に乾燥させたショウガのことをさす。
甘草。マメ科のスペインカンゾウ、ウラルカンゾウの根、ストロンを乾燥したもの。 根、ストロンにグリチルリチン酸等を含む。
去痰、鎮咳、消化性潰瘍薬等に使われ、 多くの漢方に配合される。
長期間摂取すると偽アルドステロン症を生じることがある。
キキョウ科の植物。
根は生薬として利用される。鎮咳、去痰等の作用がある。
のどの痛み等に用いられる漢方。
枳実。 ダイダイまたはナツミカンの未熟果実をそのまままたは半分に横切りしたもの。
健胃作用がある。
貧血、不眠に使われる漢方。
杏仁。アンズ等の種子を乾燥させたもの。 咳をしずめる効果がある。 青酸配糖体のアミグダリンを含む。
食品に使われるものはアンニンと呼ばれる。 アミグダリンは少ない。
カンゾウ等に含まれる成分。
抗炎症作用、免疫調節作用等があるとされ、 肝臓機能異常、皮膚炎、口内炎等に用いられる。
漢方の一種。13の生薬を混合したもの。 蓄膿(副鼻腔炎)、慢性鼻炎、慢性扁桃炎、にきびに使われる。
身体を冷やす作用がある。
神経症、不眠等に使われる。 桂枝湯にリュウコツとボレイを加えたもの。
桂枝。 クスノキ科の木の枝。
ケイヒと同じ植物だが使用部位が異なる。
風邪に使われる漢方薬。
桂皮。 トンキンニッケイ(カシア)の根、幹および枝の皮を乾燥させたもの。
解熱、鎮痛薬として用いられる。
葛根湯等に配合される。
牛膝。 ヒユ科のイノコヅチ(ヒナタ)の根を乾燥させたもの。
牛車腎気丸、疏経活血湯、牛膝散等に配合される。
八味地黄丸にゴシツ、車前子を加えたもの。 足腰の痛み、むくみ、排尿障害等に用いられる。
漢方の一種。 水分の代謝異常を治す。 むくみ、二日酔い、下痢、めまい、頭痛等に用いられる。
柴胡。セリ科の植物、ミシマサイコの根。 成分はサポニン等。
日本では本州中部以南に分布する。
消炎、解熱等の作用がある。
精神を安定させるとされる漢方。
ハルコガネバナ、アキサンゴとも。
山茱萸。ミズキ科の落葉小高木。 秋に紅色の果実ができる。 偽果の果肉を乾燥させたものは漢方として用いられる。
酸棗仁。 クロウメモドキ科のサネブトナツメの種子。
精神安定の作用がある。
体力、気力低下による不眠に用いられる漢方。
山薬。 ヤマノイモの根茎の外皮を除去して乾燥したもの。
地黄。生薬の一種。アカヤジオウの根を乾燥させたもの。
耳鳴り、肩こり等の高血圧に伴う症状を改善する薬。
婦人疾患、血虚等に使われる漢方。
芍薬。 乾燥させた根を生薬とする。
鎮痛、鎮痙作用があり、 腹痛、筋肉痛、下痢等の漢方に配合される。
筋肉のけいれんを伴う痛みを止めるのに使われる。 こむら返りの薬として使われる。
生姜。 ショウガの根茎を乾燥させたもの。
食欲不振、はきけ、胃腸の不調、風邪の後期症状等に使われる漢方。
肝硬変、肝臓がんの場合やインターフェロンとの併用は禁忌とされる。
漢方の一種。 小柴胡湯にキキョウとセッコウを加えたもの。 小柴胡湯加桔梗と小柴胡湯加石膏の合方。
耳下腺炎や中耳炎、リンパ節炎等に用いられる。
セネガの根。咳止め薬に配合されることが多い。
蒼朮。キク科のホソバオケラの根茎を乾燥させたもの。
明治の中頃まで佐渡島で雑種の佐渡オケラが栽培されていた。
大棗。 棗(ナツメ)の熟した実を乾燥させたもの。
食品としても使われ、韓国ではサムゲタンの材料となる。
沢瀉。 サジオモダカの塊茎を乾燥したもの。 利尿、止渇作用があるとされる。
当帰。セリ科の多年草。 根が漢方に使われる。 日本では本州中部以北でみられる。
精油のリグスチリド等を含む。 鎮静、鎮痛、補血、強壮等の作用がある。
貧血、更年期障害等に用いられる漢方。
膿性の疾患に使われる漢方。 排膿散と排膿湯を合方したもの。
可能性皮膚疾患、歯周組織炎等に用いられる。
副作用としては偽アルドステロン症、ミオパチーが報告されている。
麦門冬。 ユリ科のジャノヒゲというひげ根の一部。 気道、皮膚、粘膜を潤す作用がある。
咳や咽頭炎等に使われる漢方。
8つの生薬からなる漢方。 下半身の衰えに向くとされる。
イネ科ジュズダマ属の植物。生薬名はヨクイニン。 名前の由来はハトが好んで食べることによる。
皮を除いた種子が漢方として使われる。 美容のために使われることもある。
半夏。 サトイモ科のカラスビシャクのコルク層を除いた塊茎。 シュウ酸カルシウムをふくむほか、えぐ味があるため単独ではほとんど用いられない。
ストレス、のどの異物感等に用いられる漢方。
胃腸の不調、口内炎に用いられる。
白朮。 オケラ、オオバナオケラの根茎を乾燥させたもの。
健胃、整腸などに用いられる。
茯苓。 サルノコシカケ科のマツホド(木材腐朽菌)の菌核を乾燥、外皮を除いたもの。
伐採され数年経ったアカマツ、クロマツの根に寄生する。 秋から翌春にかけて掘り出される。
防已。 オオツヅラフジのつる性の茎及び根茎を横切りしたもの。
利水、鎮痛作用があり、神経痛、リウマチ、関節炎、浮腫等を改善する薬方に配合される。
気虚の状態の者に用いられる処方。 胃腸の働きをよくして体力を回復させる。
牡蛎。カキの貝殻を乾燥させたもの。 主成分は炭酸カルシウム。
効能は鎮静、収れん。
マオウ科の常緑小低木。 中国北部、中央アジアで自生。
茎を刻んだものは漢方では麻黄と呼ばれる。 薬効成分はエフェドリン、メチルエフェドリン。
ケイヒと合わせると強い発汗作用を有するため、 感冒の治療に用いられる。
エフェドリンを含むためドーピングの対象になる場合がある。
漢方の一種。 マオウを主薬とする
初期の風邪、気管支炎に使用される。 発汗をうながし、節々の痛み、咳、熱を緩和する。
ハトムギの皮を除いた種。 生薬としていぼ、肌あれに効くとされる。
「肝」の高ぶりを抑える漢方。 本来は子供向けの漢方薬。近年は大人の神経症状に使われることも多い。
竜骨。 大型哺乳動物の化石化した骨。 主成分は炭酸カルシウム。
中枢神経抑制作用があるとされ、ボレイとともに用いられる。
漢方の一種。身体をあたため、足腰の痛みを軽減させる。