芸術 > 演劇
俳優が舞台で観客を前に物語、人物を表現して演じる芸術。
歌舞伎の演技のひとつ。 超人的な力をもつ主人公が勇猛ぶりを見せるもの。
顔に隈取をし、扮装、動作、発声等は様式的、誇張的。
江戸歌舞伎の特色となった。 手法は市川家を中心に現代まで受け継がれている。
能の儀式曲。 式三番とも。能と狂言の役者が共演する。
神聖な曲とされ、身を清めた演者により特別な日に全演目に先立ち上演される。
神前に奏される歌舞のこと。
日本の古典演劇。 語源は動詞の傾く(かぶく)から。
江戸時代初期に出雲大社の巫女が踊るかぶき踊りが京で人気になった。
かぶき踊り人気に伴い、これをまねた女歌舞伎が各地で流行したが、 のちに幕府や藩により規制された。 規制後は少年による若衆歌舞伎(わかしゅかぶき)の人気が出たが、これも規制された。
その後「野郎頭」という髪型の成人男性による野郎歌舞伎が生まれた。 内容も演劇に近いものになった。
元禄年間(17世紀後半-18世紀はじめ)に荒事、和事が成立。 また人形浄瑠璃の作品が歌舞伎で演じられるようになった。
市川團十郎家の当り芸18種の総称。
演劇手法で物語を立ち上げる際の最初の基本的構成要素のこと。 登場人物のセリフ、独白を主とし、演出、演技、舞台の指定を加えて記される。
作者の思想性が重視され、 文学作品としても鑑賞できるような芸術性をもつ。
浄瑠璃の流派の一つ。創始者は竹本義太夫。 通常浄瑠璃というとこれをさす。
太夫は一人で多くの人物を語り分ける。 物語の筋、台詞に三味線の伴奏で節をつける。 使われる三味線は太棹。
のちに歌舞伎に押され衰退した。
室町時代に能とともに成立した喜劇。 能と同じく猿楽を起源とする。 こっけいな演技で日常のできごとを表現する。
古代から中世にかけての芸能のひとつ。 滑稽な物まね、言葉芸のこと。
平安時代のものは散楽と日本固有の物まね、言葉芸で構成されていた。
のちに物まねが中心となり、のちに能を生み出した。
能で謡曲の地の部分のこと。またそれを担当する斉唱団のこと。
後列中央が統率者(地頭)。
儀式に用いられる芸能。音楽、舞踊。 主に江戸時代の能をさすことが多い。
能の主役のこと。演者、演出、監督を兼ねる。 能面をつける権限を持つ。
複式の能の場合は前半は前ジテ、後半は後ジテと呼ぶ。 前後は同じ演者が演じる。
三味線音楽における語り物。室町時代に成立、江戸時代に最盛期を迎えた。
名前は室町時代の語り物、浄瑠璃物語に由来する。
浄瑠璃にあわせて人形を操るものは人形浄瑠璃と呼ばれる。
近松門左衛門、竹本義太夫の世代以前の浄瑠璃とは古浄瑠璃と呼ばれる。
平安時代におこった日本の芸能。 農耕で田の神を祭って歌い舞ったもの。 鎌倉、室町時代には田楽法師があらわれた。
浄瑠璃節の流派のひとつ。 始祖は常磐津文字太夫。1747年に関東という名前を名乗った。 のちに常盤津、常磐津と改称した。
江戸歌舞伎の所作、狂言浄瑠璃の伴奏に用いられる。
奈良時代に中国から伝わった猿楽に歌舞伎を取り入れた室町時代の舞台芸術。 観阿弥、世阿弥父子が大成させた。
地謡の合唱、囃子の伴奏で舞う。
Ballet.
ルネサンス期のイタリアで起こった「バロ」と呼ばれるダンスが起源。
初期の出演者は王侯貴族の男性。フランス ルイ14世もダンサーとして踊っていた。 女性の参加は17世紀後半から。
歌詞はなく踊り、身振りで感情を表現する。
(0). 16世紀ドイツの伝説中の人物。 ゲオルク=ファウストに数々の伝説が結びついて形成された。
(1). ゲーテの戯曲。
ダンス。
バレエで膝を折り曲げる動作のこと。 跳躍の際に必ず使われる。
中東で盛んな女性の舞踊。世界で最も古い踊りとされる。 ベリーダンスは西洋で近年つけられた呼称、 中東ではバラディ、ラクス・シャルキと呼ばれている。
演劇、音楽、舞踊を融合した総合舞台芸術。 19世紀後半のアメリカで発祥。
浪花節。江戸時代後期から明治初期に確立した芸能。 三味線の伴奏により節(ふし)で物語を伝える。