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空間に電波として電力を放射し、又は空間を伝播している電波から効率よく 電力を得る装置。 初期のアンテナは空中に導線を張っていた。このため空中線と呼ばれることもある。
接地アンテナはアンテナの一端を接地する。非接地アンテナは接地しない。 HF以下では接地、非接地両方が使われる。VHF以上ではほとんどが非接地になる。
テレビ受信用機器類
セパレーター(分波器) |
直列ユニット |
ブースター |
分岐器 |
分配器 |
ミキサー(混合器) |
Equivalent Isotropic Radiation Power. 等価等方放射電力。
アンテナからある方向に放射されるエネルギーを等方性アンテナでの送信電力に置き換えたもの。 単位はdBm。
Radio Frequency Identification. 電波を利用した識別方式。 店舗で商品管理、万引き防止等のために使われるシステム。
RFIDタグは薄いアルミ箔を渦巻き状にしたもので コイル、コンデンサの役割を果たす。 一定の周波数で共振するようになっている。
店舗の出入口にあるゲートは送信アンテナ、受信アンテナになっており、 タグのついた商品をゲートに通すと共振して受信状態が変化し、万引きを検出できる。 商品購入時はタグを外すか、レジでタグのコンデンサが機能しなくなるよう処理される。
パッシブタグ
リーダ、ライタからの搬送波の電力を利用して電波を発射する。
アクティブタグ
内蔵電池等により自発的に電波を発射する。
使用周波数帯
433MHz帯 | |
920MHz帯 | |
950MHz帯 | 携帯電話用に移行予定 |
2.4GHz帯 |
この他に電磁誘導で通信を行うものもある。 135kHz帯、13.56MHz帯、300MHz帯が使われる。
950MHzの使用は2018/3/31まで。 この日までに920MHz帯に移行するように決められている。 移行後は携帯電話基地局用に使われる。
テレビ放送受信用のアンテナ。
UHFアンテナ
八木アンテナが用いられる。電源は不要。
BS、110度CSアンテナ
BSデジタル放送、スカパー!受信用。パラボラアンテナが用いられる。
衛星が同じ位置にあり、方式も同じなので一つのアンテナで受信可能。
コンバーターが搭載されており、テレビやブースター電源部より直流電源が送られないと受信ができない。
コンバート後の周波数はBS-IF周波数と呼ばれる。
CSアンテナ
スカパー!プレミアムサービス受信用。パラボラアンテナが用いられる。
コンバーターが搭載されており、テレビやブースター電源部より直流電源が送られないと受信ができない。
コンバート後の周波数はCS-IF周波数と呼ばれる。
パラボラアンテナの一種。 一次放射器が主反射鏡内にあり、対向側に主反射鏡より小さい副反射鏡がある。
自動車のリアガラスに設置される線状のアンテナ。 ラジオの受信に使われる。
アンテナと送信機(受信機)を結ぶ平行導線または同軸ケーブルのこと。
送信機からアンテナ系に供給される電力のこと。
送信機の出力を効率よくアンテナに供給するために インピーダンスを調整すること。 整合がとれていないと反射損による効率の低下、絶縁破壊(送信のみ)が起きることがある。
テレビのアンテナ入力端子に合わせて 地上デジタルとBS/110度CSの信号を分離する機器。
半波長ダイポールアンテナ。非接地型。 VHF帯で使用される。 エレメントの中央に給電線がある。エレメントの長さは使用する波長の半分。
同軸ケーブルとテレビを接続するためのユニット。 通常は部屋の壁面に取り付けられる。
端子
IN端子 | アンテナからのケーブルを接続する |
OUT端子 | 中継用にのみ存在、別の直列ユニットに中継する |
TV端子 | テレビを接続する |
種類
用途 | |
テレビ端子 | 配線の終端 |
中継用 | 直列配線の中間 |
端末用ダミー付 | 中継用を使用した場合の配線の終端 |
電源用電流の流れ方による分類
用途 | |
電源挿入型 | TV端子からIN端子へ電流が流れる |
IN-OUT電流通過型 | OUT端子からIN端子へ電流が流れる |
全端子電流カット型 | 電流は一切流れない |
レーダー、衛星通信、マイクロ波通信に使われるアンテナ。
回転放物線をもつ反射鏡、一次放射器で構成。 一次放射器は鏡の焦点に存在する。 送信時は一次放射器から回転放物面鏡に電波が放射され反射により位相が揃う。
グランドプレーンアンテナとも。 1/4波長の放射素子、放射状に広がる数本の1/4波長のラジアルで構成される。
素子とラジアルの長さは1/4波長。
VHF、UHFで用いられる。
増幅器。 弱いテレビ信号を増幅する機器。信号の品質は改善できない。 家庭用のものは電源部と増幅部に分かれているものが多い。
電源部は屋内に取り付け、同軸ケーブルとAC100V電源を接続する。 電源は直流15Vで同軸ケーブルを通じて増幅部に送られる。 増幅部は屋外取付が可能でアンテナの近くに取り付けることが多い。
従来のブースターはアナログ・デジタル多チャンネルの増幅に対応していないため、 そのまま使用すると入力オーバーによるひずみを起こして受信障害が発生することがある。
増幅対応帯域による分類
入力信号の一部を分岐するときに使用する機器。 分岐端子より出力端子のほうに強い信号が流れる。
入力信号を2つ以上に均等に分配する機器。 どの出力端子にも同じ強さの信号が流れる。 分配数が増えると出力レベルが下がる。
全端子電流通過型
全ての端子からBS/110度CSアンテナに給電できる分配器。
IN-OUT(1端子)電流通過型
1端子からのみBS/110度CSアンテナに給電できる分配器。
CATVで使われる機器。 アンテナで受信した信号をCATV伝送路に送出する機器。
接地アンテナ。棒状のアンテナで長さは波長の1/4になっている。 無指向性、垂直偏波。
複数のアンテナで受信した周波数の異なる2つ以上の信号を混合し、 1本のケーブルで出力するための機器。
VUミキサー | VHFとUHFを混合する |
衛星ミキサー | VHF・UHFとBS・CSを混合する |
携帯電話、スマホに使われるアンテナ。 ダイポールアンテナの片方を省略し、かわりに導体板(グラウンド)を設置したもの。
正式名称は八木・宇田アンテナ。
わずかに長さの異なるダイポールアンテナを配列した構造。 機能により反射器(R)、放射器(P)、導波器(D)と名前がつけられている。
導波器の方向に強い指向性がある。 導波器の数が増えると指向性は更に高くなる。
gain. アンテナが電波を捕える能力のこと。 アンテナの素子数が増えるほど上がる。
Radar. 目標物に向けてアンテナから電波を発射、 反射波(エコー)を受信し、電波の往復時間から距離を、アンテナの指向方向から方位を測定する装置。
発射する電波の形式による分類
パルスレーダー | パルス波を用いる、ごく一般的 |
CWレーダー | 持続波を用いる、主に速度測定用 |
レーダーでよく使われる周波数
高いほど小さな目標を探知できるが、雨や雪による減衰は大きくなる。
5GHz帯、9GHz帯 | 気象用 |
10GHz帯 | 速度測定用 |