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電話機を携帯可能な電話方式。 携帯端末〜基地局は無線、それ以降は有線になっている。 電話の他、データ通信もできる。
ネットワークの中にホームメモリがあり、携帯端末は電源が入っているかぎり 基地局と信号をやり取りし、電話がどのエリアにあるかを知らせている。 このためどこにいても電話が可能。
音声信号とデータ信号は基地局からいったん制御装置に入り、ここで分離される。 音声は電話交換機に入る。 データはパケット交換機、ゲートウェイを経てインターネットに入る。
世代
最大速度 | |||
第1世代(1G) | 1980年代 | - | 最初に実用化されたアナログ方式 |
第2世代(2G) | 1993年〜 | 数kbps | デジタル方式(PHSも含む)、通信方式はPDC(日本)、インターネットに対応 |
第2.5世代(2.5G) | |||
第3世代(3G) | 2001年〜 | 384kbps | IMT-2000に準拠、2Gより高速化 |
第3.5世代(3.5G) | 2006年〜 | 14Mbps | 3Gが高速データ通信に対応したもの |
第3.9世代(3.9G) | 2010年〜 | 100Mbps | 第4世代に限りなく近いとされる規格、LTE等 |
第4世代(4G) | LTE-Advanced、WiMAX2等 | ||
第5世代(5G) | 2020年〜 |
携帯電話周波数帯(LTE)
UHF帯が使われる。
NTTドコモ | KDDI(au) | ソフトバンク | 楽天モバイル | ||
700MHz帯 | バンド28 | ○ | ○ | ||
800MHz帯 | バンド18/26 | ○ | |||
バンド19 | ○ | ||||
900MHz帯 | バンド8 | ○ | |||
1.5GHz帯 | バンド11 | ○ | |||
バンド21 | ○ | ||||
1.7GHz帯 | バンド3 | ○ | ○ | ||
2.0GHz帯 | バンド1 | ○ | ○ | ○ |
携帯電話周波数帯(PHS等)
1.9GHz帯 | PHS用 |
2.5GHz帯 | データ通信用(XGP、WiMAX) |
Access Point Name. 携帯電話の回線を使ってデータ通信をおこなう際に必要となる設定のこと。 大手メーカーの携帯電話では最初から設定されている。 格安SIM等では自身による設定が必要な場合がある。
KDDIのブランド名。
PHSで利用されていたXGPを改良した規格。 TD-LTEに適合するよう規格が策定された。 ソフトバンクがSoftbank 4Gサービスで提供している。
Broadband Wireless Access. 広帯域移動無線アクセスシステム。 無線による高速データ通信の標準規格。2001年にIEEEにより承認。 無線基地局から出力される電波を用いて通信する。
固定無線通信(FWA)の規格。
auはブランド名。 2000年にDDI、KDD、IDOが合併して発足(株式会社ディーディーアイ)。
Mobile Number Portability. 携帯電話番号ポータビリティ。
電話番号はそのままで移転先の携帯電話会社のサービスを利用できる制度。
Near Field Communication. 10cm程度の距離で無線通信をおこなうための規格。 Felica、Mifareの技術が採用されている。 スマートフォン、ICカードに用いられる。
周波数帯は13.56MHz。
1991年に設立。
ショートメッセージサービス。 相手の電話番号宛に約70文字前後のメッセージをやりとりできるサービス。 格安SIMではオプションになっていることがある。
World Interoperability for Microwave Access. 業界団体WiMAX ForumによるIEEE802.16aの愛称。 2003年に承認。
一般的にはモバイルWiMAXのことをさす。
固定WiMAX
規格は802.16d-2004。
変調は一次BPSK/QPSK/16QAM/64QAM、二次はOFDM。
IEEE802.16と比べると使用周波数帯が変更されている。
IEEE 802.16 | 10〜66GHz |
IEEE 802.16a | 2〜11GHz |
通信速度、距離はほぼ同じだが障害に多い場合でも通信できるよう改良されている。 通信速度は理論上は1台のアンテナ基地局で最大70Mbps、半径約50km。
WiMAXに、接続する基地局を切り替える仕様を追加した規格のことをモバイルWiMAXと呼ぶ。 通常WiMAXというとこちらのことを指す場合が多い。
規格はIEEE802.16e。周波数帯域は6GHz以下、最大75Mbps。半径1-3km。 移動体に対応したもの。
変調はSOFDMA、QPSK/16QAM/64QAM。
日本では2.5GHz帯が割り当てられて、ウィルコムとUQコミュニケーションズの2社が認定されている。 うちモバイルWiMAXサービスを提供しているのはUQ1社のみ。
WiMAXはUQコミュニケーションズと各種ISPがサービスを提供しているが回線は どちらもUQコミュニケーションのものが使われている。
PCで利用する場合は下記の方式が使われる。
WiMAXの次世代規格。4Gの規格。 IEEE802.11mに含まれる。 通信速度は最大330bps(下り)、最大110Mbps(上り)。
UQコミュニケーションズによるWiMAXサービス。 規格はWiMAX2。
eXtended Global Platform. モバイルブロードバンド通信規格。元は次世代PHSの規格。
2007/9にPHS MoU Group(現XGPフォーラム)が標準化。 ITU-R M.1801に含まれる。 日本ではARIBによりSTD-T95として承認。
フィーチャーホンとも。 通話以外の機能を持つ高機能携帯電話のこと。
Qualcomm. 通信技術開発および半導体の設計開発を行うアメリカの企業。
初期のソフトバンクは1981年設立。 2015年にソフトバンクグループに社名変更している。
2016年現在のソフトバンクはソフトバンクモバイルが社名変更したもので 初期ソフトバンクとは異なる会社。
電波の周波数帯域(700MHz、800MHz、900MHz帯)のこと。 他の帯域と比べると電波が遠くまで届きやすく、大きい建物の陰でも受信しやすい特徴がある。
携帯電話等で契約先事業者の設備が利用できなくなった場合に 提携先事業者に自動的に切り替え可能になるサービス。 追加料金がかかる場合がある。