仏教


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仏教

(ぶっきょう)

Buddhism. 紀元前5世紀頃に仏陀によって成立。 インドで創始されたが、ヒンズー教に駆逐されたため現在インドではふるわない。

従来の伝統的なバラモン教を批判する思想としてインドで創始。 仏陀入滅後約100年後に上座部と大衆部(だいしゅぶ)に分裂した。 大衆部は紀元前後に大乗仏教となった。

元来動物を殺すことをいましめ、肉食をしない。

日本には6世紀半ばに中国から大乗仏教が伝わり、豪族層に急速に受容された。

日本における宗派

(あま)

仏門に入り修行する集団のうち女性の呼び名。 男性の場合はと呼ばれる。

(いはい)

故人の魂が宿る依り代。 故人の戒名(法名)、没年月日等が記載される。

扱いは宗派により異なる。

浄土真宗では基本的に用いないとされる。

(かいみょう)

仏門に入ったことを意味する名前。 仏弟子に入った者や亡くなったものに授けられる。 亡くなった者に授けるようになったのは近年。

浄土真宗では法名が用いられる。

(かつあい)

あらゆる欲望の根底にある不満足性のこと。

(けごんしゅう)

賢首宗とも。 中国代に成立した仏教の宗派。 宗祖は杜順(とじゅん)。

経典は華厳経。

禅宗の発達により衰退した。

日本には奈良時代に道せん、審祥により伝えられ、南都六宗の一つとなった。 東大寺を中心として栄えた。

明治初年に浄土宗の所轄となったが、1886年に独立した。

(けさ)

の衣類のこと。

日本では衣の上にかける長方形の布のことをさす。 右肩を出し、左肩を隠す。

小さい布を縫いあわせ縦につないだものを条と呼ぶ。 条を横に縫いあわせて作られる。

五条袈裟
通常着るもの。

七条袈裟
御本尊に向かう場合等。

加行袈裟(けぎょうげさ)
奈良仏教のもの。

絡子(らくす)
禅宗のもの。

威儀細(いぎぼそ)
浄土宗のもの。

首にかける輪状のものもある。

(こうでん)

通夜の際に主に金を包んで供えること。 仏教での呼び名。

(こうろ)

仏具の一つ。線香等を焚く。 中には灰を入れる。

灰の種類

(こじき)

本来は仏教托鉢の意。 現在は他人に物乞いをして生活する人の総称として使われることが多い。

(ごじょうしんかん)

五種の過失を止めるための五つの観法のこと。

(じいん)

寺。 仏教で仏像を安置し、が修行、居住する建物のこと。

(じごく)

現世で悪行を重ねた者が死後そこに生まれ変わると説かれる世界。 六道の一つ。

(しじゅうくにちほうよう)

忌日法要のひとつ。 命日を1日目として四十九日目におこなわれる法要

(しゃか)

仏陀を参照。

(じゅず)

珠数、寿珠とも。 法具(仏具)のひとつ。

正式な数珠は108の珠でつくられる。 現在使われるものは略式が多い。

葬儀では数珠を手にかけてお参りする。

房の種類

(しゅみせん)

仏教宇宙説にみられる想像上の霊山。

中腹には四天王が住む。

(しょうこう)

通夜の際に仏前で頭を下げ、抹香をつまむ儀式。 宗派により作法は若干異なる。

浄土宗
抹香をつまみ額の前で押し頂いて香炉にくべる。 回数は制約なし。

浄土真宗
頭には押し頂かない。 くべる回数は本願寺派は1回、大谷派は2回、高田派は3回。

臨済宗
頭には押し頂かない。 くべる回数は1回。

曹洞宗
くべる回数は2回。 1回目は額に押し頂いてくべる。 2回目はそのままくべる。

(じょうざぶぶっきょう)

部派仏教の一つ。小乗仏教とも。

前3世紀頃に分裂して生まれた。 戒律を厳格に守ることを重んじている。

現在ではスリランカ、タイ、ラオス、ミャンマー等でみられる。

経典はパーリ語で書かれている。

(しんごんりっしゅう)

律宗の一派。

宗祖は空海、派祖は叡尊。 真言宗の教義を旨とする。

本山は西大寺。

(ずし)

仏像、仏画、仏舎利、経典等を安置するための仏具。 長方形の箱型で、両開きの扉がついたものが多い。

現存する最古の厨子は法隆寺に伝わる「玉虫厨子」。

(せしゅ)

布施する主。葬儀の金銭、運営の取り仕切りをおこなう。 喪主が兼ねることもある。

(そう)

サンスクリットのサンガの音写、僧伽の略。 衆、和合衆と訳される。 仏門に入り修行する集団のこと。 女性の場合はと呼ばれる。

(そうぎ)

(仏教) 僧侶がお経を上げ、参列者が焼香を行う儀式の総称。

(キリスト教)
牧師がおこない、故人に献花、賛美歌をおくる。

(だいじょうぶっきょう)

1世紀頃、クシャーナ朝の時代に生まれた仏教理念。 大乗は多くの人々を彼岸に運ぶ大きな乗物の意。

チベット中国日本に広まっていった。

経典はサンスクリット語で記されている。

(たんとりずむ)

仏教を含むインド宗教にみられる概念。 儀礼化された教義の実践を通じ、解脱や能力が獲得されると説く。

仏教のタントリズムは密教のことをさす。

(ちえ)

世の中の出来事やその背後にある真理を見極めるはたらきのこと。

(ちゅうどう)

快楽と苦行の両極端にかたよらず対立した見解や世界観を超えた 正しい宗教的立場。

(つや)

葬儀まで故人を守り、別れを惜しむ法要。

(てら)

寺院を参照。

(なむみょうほうれんげきょう)

南無は心より信じ帰依すること。 法華経に帰依したてまつるの意。

(なんとろくしゅう)

奈良時代の仏教の代表的な六つの宗派。

(にちれんしゅう)

法華宗とも。 鎌倉中期、1253年に日蓮によって開かれた一派。

日蓮は他宗を排撃したため迫害を受けた。 一時衰えたが、江戸時代に回復。

(にょらい)

釈迦の異名の一つ。悟りを開き、真理に到達した人の意。

(ねはん)

ニルヴァーナの音訳。もともとはが消滅した状態のこと。 煩悩が吹き消され精神の平安を獲得した悟りの境地を指す。

(ねんぶつ)

もともとは修行の一環として精神を集中させ心の中に仏を思い描くことを指す。

浄土宗では観想念仏が中心。 日本では法然以降、阿弥陀仏の名を唱える称名念仏が中心となった。

(はっしょうどう)

涅槃に至るための実践徳目。

(はんにゃ)

(0).サンスクリット語のプラジュニャー、パーリ語のパンニャーの音写語。 悟りを得る智慧のこと。

(1).能面の一種。

(はんにゃしんきょう)

大乗仏教の「空」「般若」の思想を説いた経典のこと。

(ひがん)

仏教での悟りの境地のこと。

または雑節の一つ。春分の日と秋分の日をそれぞれ中日とする 各7日間のこと。

(びゃくれんきょう)

仏教の一派。 402年に結成された白蓮社が起源。

唐代に浄土宗の宗派となった。 また唐代にマニ教(摩尼教)と混合し、現世否定、来世願望の思想が説かれるようになった。

南宋、は邪教として取り締まった。

(ぶっだ)

前463-前383、前563-前483、諸説がある。 仏教の開祖。出家前の名はゴータマ=シッダッタ。

釈迦牟尼(しゃかむに、釈迦族の聖者の意)、釈迦、 仏陀(悟りに目覚めた真人の意)と尊称される。

シャーキヤ族の王子として生まれる。 29歳で出家して苦行をおこなうが悟りを得られず。 35歳のときに悟りを開き仏陀となった。 80歳のときにクシナガラの沙羅樹の下で般涅槃(はんねはん、完全なる悟りの境地、仏陀の死)に入った。

(ぶっしゃり)

釈迦の遺骨のこと。

(ほうよう)

故人を偲び、寺院による読経や焼香を行なう儀式のこと。

(ぼさつ)

悟りを求め仏になろうとして修行に励む人。

(ほっそうしゅう)

奈良仏教の宗派の一つ。 初祖は玄奘の直弟子の窺基(きき)。

日本には道昭により伝えられた。

(ぼん)

盂蘭盆(うらぼん)。 仏教の先祖供養の期間のこと。 本来は旧暦の7/15を中心におこなわれる。

(ぼんのう)

人間の心身の苦しみを生みだして煩わせ、 悟りへの到達をさまたげる誤った精神のはたらき。

仏教では無明渇愛が強調される。

(むみょう)

根本的な無知のこと。事実をありのままにみる力のないこと。 十二縁起では全ての苦は無明に起因すると説かれる。

(もしゅ)

喪に服す主。 葬儀の代表者として取り仕切りを行う。施主を兼ねることもある。

(もんと)

宗門を同じくする寺院の僧侶。 または浄土真宗の信者のこと。

(りつしゅう)

仏教の一派。南都六宗の一つ。 戒律を守り実行することを教義とする。 中国の道宣が広めた。

日本へは754年に鑑真が伝えた。

(ろくどう)

衆生が生前の業因により生死を繰り返す六つの世界。


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