仏教 > 密教
7世紀頃にインドで成立した大乗仏教の一派。 本尊は大日如来。
秘密に説かれた深遠な教えの意。
日本では奈良時代に軽天が伝えられた。 平安時代に空海により唐代の密教が伝えられ、真言宗を形成した。
チベットに伝えられたものはチベット仏教の根幹となった。
マントラとも。 密教の修法や儀礼で行者が仏に呼びかけるときの言葉。
真言密教とも。
空海(弘法大師)(774-835)が開いた宗教。唐で学んだ密教を教義とする。 総本山は高野山金剛峯寺。 平安仏教の中心となった。
経典は大日経と金剛頂経。 教えの基本は即身成仏。
律宗の一派。 律宗と真言密教が融合したもの。
宗祖は空海、興正菩薩叡尊(えいぞん)を派祖とする。 総本山は西大寺。
大毘盧遮那成仏神変加持経(だいびるしゃなじょうぶつじんべんかじきょう)。 唐の善無畏・一行の共訳、巻数は7巻。
最初のまとまった密教経典。 胎蔵曼荼羅の作成法やそれに基づく修行法などを説く。
大日経の根本注釈書、中国・唐代の仏教書。
密教の本尊。あらゆる仏、菩薩を包摂する存在。
ヒンズー教、シャークタ派の諸聖典の通称。
仏教の宗派。 開祖は隋の智。
日本では平安時代に最澄が比叡山に伝え、延暦寺を建てた。
経典は法華経。
現在の総本山は延暦寺。
大乗経典のひとつ。正式名称は妙法蓮華教。 天台宗の経典。
曼陀羅とも。 密教で宇宙の真理を表す方法として、諸仏、菩薩、諸天(インドの神々)等を象徴的にあらわした図絵のこと。
金剛界曼荼羅
金剛頂経の説く曼荼羅。
胎蔵界曼荼羅
大日経の説く曼荼羅。
インドで古くから伝えられている、心を整える働きがある言葉。 密教で取り入れられ、日本には真言として伝わった。
密教の最高仏、大日如来の命を受けて 仏教の教えに従わない者たちを忿怒の形相で教化する仏。
五大明王
五大忿怒とも。
金剛夜叉明王の代わりに烏枢沙摩明王を加えることもある。
通常の経典は呉音だが、この経典は漢音のままで読まれる。 性欲を讃える句があるため、内容が理解できないよう漢音が使われるとされる。
同じ経典を漢訳したものが6種類ある。
真言宗では不空が訳した1巻が用いられる。
真言密教の金剛界、胎蔵界の両部理論によって、 神と仏の関係を説いた神道。
平安時代から主張された。