化学 > 酸化還元
酸化還元反応。2つの物質の間で酸素原子、水素原子または電子のやり取りがおこなわれている反応のこと。 酸化と還元反応は同時に進む。
(1).O2-2を含む物質。 水や酸と反応すると分解し、水酸化物と過酸化水素H2O2が生じる。
(2).-O-O-結合をもつ共有結合性化合物のこと。
下記の反応が起こったとき、その物質は還元されたと呼ぶ。
相手の物質を還元する作用を持つ物質。 自身は酸化されやすい。
下記の反応が起こったとき、その物質は酸化されたと呼ぶ。
相手の物質を酸化する作用を持つ物質。 自身は還元されやすい。
2つの物質が仮にイオン結合で結びついていると仮定したときに それぞれのイオンがもつはずの電荷数のこと。 陽イオンでは正、陰イオンでは負の値になる。
酸化数は基本的には元素の電気陰性度により決定される。
酸化数の規則
(1).単体の原子の酸化数は0とする。
(2).次の元素の酸化数は化合物によらず通常は一定の値をとる。
元素 | 酸化数 | 例外 |
ナトリウム | +1 | |
カリウム | +1 | |
マグネシウム | +2 | |
カルシウム | +2 | |
アルミニウム | +3 | |
水素 | +1 | 金属の水素化物中では-1 |
酸素 | -2 | 過酸化物またはフッ素との化合物中の酸素 |
塩素 | -1 | 酸素またはフッ素を含む化合物中の塩素 |
フッ素 | -1 |
(3).ある化合物中の各元素の酸化数はその化合物の化学式を使って計算する。 化学式中の各原子の酸化数の総和は0でなければならない。
(4).単原子イオンの酸化数はそのイオンの電荷数に等しい。
例 | 酸化数 |
Na+ | +1 |
Mg2+ | +2 |
Fe3+ | +3 |
Cl- | -1 |
(5).多原子イオン中の原子の酸化数をすべて足し合わせると そのイオンの電荷数に等しくならなければならない。