酸と塩基


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酸と塩基

(さんとえんき)

に溶けると一部が電離してイオンになる物質。電解質でもある。

英数

ピーエッチ、以前はペーハーとも呼ばれた。 酸性、塩基性をあらわす尺度で非SI単位。 1909年にデンマークの生化学者セーレンセン(1686-1939)が提案した。

pHのpはpower(累乗)、Hは水素をあらわす。

7を中性とする。 7より小さい値は酸性、7より大きい値は塩基性を示し、7から遠ざかるほど酸性、塩基性が強くなる。 範囲は0から14。

水溶液中の水素イオンが1L中に何molあるかを 10の累乗で示したときの指数から-の符号を取り除くとpHの値となる。

pH
1.8-2.0
レモン汁 2.0-3.0
尿 4.6-7.4
5.6前後
水道5.8-8.6
7.0-8.0
血液 7.4
海水 8.0-8.5
石鹸9.0-10.0

(あるかり)

alkali.

塩基のうちに溶けやすく電離度が大きい物質。 この性質をアルカリ性と呼ぶ。

(えん)

塩基が反応した結果生成する以外の化合物。 陽イオンと陰イオンがイオン結合により結合したイオン性物質。 多くは水とともに発生する。

正塩(中性塩)
H+、OH-をもたない塩。

酸性塩
H+を含む塩。

塩基性塩
OH-を含む塩。

塩をに溶かすと成分の一部が元の酸や塩基に戻るため、 水溶液は酸性、塩基性を示す(塩の加水分解)。

(えんき)

base. 塩基性(アルカリ性)を示す物質。中和する能力がある。

窒素を含む複環式化合物も塩基と呼ばれる。 核酸の構成成分。

特徴

(アレニウスの定義)

(ブレンステッドの定義)

主な塩基

塩基水に溶けた状態
水酸化ナトリウム(NaOH) Na+ + OH-
水酸化バリウム(Ba(OH)2)Ba2+ + 2OH-

(おうすい)

塩酸と濃硝酸の混合液。 割合は3:1。 溶液中では塩化ニトロシル(NoCl)と塩素を生成する。

白金を溶かす性質があり、 テトロクロロ金(III)酸、ヘキサクロロ白金(IV)酸等を生成する。

(おきそさん)

酸素酸。酸素を含む無機酸。 酸性酸化物と水から生じる。

硝酸硫酸リン酸等。

酸性度の高いものは過の接頭語をつける。 酸性度の低いものは低い順に次、亜、次亜の接頭語をつけて呼ぶことがある。

同じ酸化数で水和数が最大のものはオルト酸、 最小のものはメタ酸と呼ぶ。

(かすう)

の分子式中のH+イオンの数、 および塩基の組成式中のOH-イオンの数の事を酸・塩基の価数と呼ぶ。

1価の酸1分子中にH+になることのできるH原子を1個もつ酸
2価の酸1分子中にH+になることのできるH原子を2個もつ酸
3価の酸1分子中にH+になることのできるH原子を3個もつ酸
1価の塩基OH-イオン1molを放出し、H+イオン1molを中和する塩基
2価の塩基OH-イオン2molを放出し、H+イオン2molを中和する塩基
3価の塩基OH-イオン3molを放出し、H+イオン3molを中和する塩基

(さん)

acid.酸性を示す物質。 塩基を中和する能力がある。

酸の性質はオキソニウムイオンにより生じる。

特徴

(アレニウスの定義)

(ブレンステッドの定義)

主な酸

水に溶けた状態
塩化水素(塩酸)(HCl)H+ + Cl-
硫酸(H2SO4) 2H+ + SO4 2-
酢酸(CH3COOH)CH3COO- + H+

(さんせい)

を参照。

(すいそいおんしすう)

水溶液中のH+イオンの濃度を常用対数であらわしたもの。 記号はpH

pH
7>アルカリ性
7 中性
<7酸性

(すいそさん)

酸素を含まない酸のこと。

塩酸臭化水素酸、シアン化水素酸等。

(ちゅうわ)

neutralization. 中和反応。 酸性水溶液と塩基性水溶液を混ぜると反応してを生成する反応。

(でんかいしつ)

に溶けて電離する物質のこと。

(でんり)

水溶液中で溶解した物質が陽イオンと陰イオンに分かれる現象。

電解質が水溶液中で電離する割合を数量的にあらわしたものを電離度と呼ぶ。

単位はpH。 水溶液の温度や濃度により異なる。 電離度が大きいほど酸、塩基の性質が強くなる。


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