通信 > プロトコル
protocol. 異なるコンピュータ間で互いにデータをやり取りするための 手順や仕組みを定めた約束事。
Windowsのプロトコル
Apple Filing Protocol.
Apple製品でファイル共有を行うためのプロトコル。TCPIPがベース。 MacOS 11.0 Big Sur 以降は廃止され、以後はSMBが使われる。
Macintosh、Mac OS、Mac OS Xでネットワーク機能を実現するためのプロトコル。 1985年登場。
データリンク層からアプリケーション層までのプロトコルを定義している。
2009年のMac OS X 10.6(Snow Leopard)で廃止。
Asynchronous Transfer Mode.非同期転送モード。 WANで使われるデータリンク層プロトコル。
転送データをセルと呼ばれる固定長の単位に区切り、 それぞれに宛先をつけて高速に交換する。
2022年現在はあまり使われない。
P2Pを用いてファイル交換を行うためのプロトコル。
BOOTstrap Protocol. TCP/IPネットワーク上でコンピュータが自動的にネットワーク設定を 取得するためのプロトコル。 1985年にRFC 951として標準化。
現在はDHCPが主に使われている。
Challenge-Handshake Authentication Protocol. 認証プロトコルのひとつ
サーバからクライアントへチャレンジと呼ばれるデータが送られる。 クライアントはパスワードとチャレンジを組み合わせたデータをもとにハッシュ関数(MD5)でハッシュ値を作成する。 ハッシュ値はIDとともにサーバに送られ、サーバ側に保管されるIDのハッシュ値と一致すると認証が成功する。
認証は通信中にも繰り返しおこなわれる。
MS-CHAPv1
マイクロソフトが加工したもの。RFC 2433。
ハッシュ関数はMD4とDESを用いる。
NTLM認証にあわせられている。
MS-CHAPv2
双方向認証に対応。RFC 2759.
2012年に深刻な脆弱性が発見されているため、使用すべきではないとされる。
Common Object Request Broker Architecture. 様々なコンポーネント間で相互に機能呼出等を行えるようにする手順を定めた標準規格。
IDLと呼ばれる言語により記述される。
コンポーネント間は直接通信せず、中継ソフトウェアORBを介してやり取りする。 ORB間はGIOPまたはIIOPというプロトコルで接続される。
PPP Extensible Authentication Protocol. PPPを拡張したもの。
データリンク層と認証プロトコルを仲介する。
Wi-FiのIEEE 802.11i、WPA2、WPA3で採用。
Authentication層のプロトコルは利用する認証方式により代わる。
Authentication層 | |
EAP層 | EAP |
EAP層 | EAPOL |
データリンク層 |
1994-1995年頃に使われていた情報検索用のプロトコル。 ミネソタ大学が開発、RFC1436で定義される。
取り扱えるのはテキストデータのみ。
High-level Data Link Control.
SDLCをもとにISOが定めたデータリンク層のプロトコル。 ビット単位でデータの伝送制御を行う。
単独では複数のプロトコルが扱えないため、 メーカーの多くは独自方式を実装して対応している。
Layer 2 Tunneling Protocol.
データリンク層のトンネリングプロトコル。 PPTPとL2Fを統合し、IETFが標準化。
ダイヤルアップ接続で使用された。 仮想トンネルを作成してPPP接続を確立し、VPN接続を行う。
暗号化機能はないため、IPSec等を組み合わせて使用される。
Link Control Protocol. リンク制御プロトコル。
PPPの1つ。リンク確立、維持、切断処理をおこなう。
オプション
Link layer topology discovery. Windows Vistaから搭載される近隣探索プロトコル。
WindowsがLLTD探索フレームをブロードキャストで送信すると、 LLTDのエージェント機能(Responder)を搭載したネットワーク機器等が管理情報を返信する。 その情報をもとにネットワーク構成等が表示される。
家庭での利用が想定されており、Windowsドメイン配下の場合は機能が無効になる。
Network Control Protocol. ネットワーク制御プロトコル。
PPPの一つ。 ネットワーク層プロトコルを識別するためのタイプフィールドを持つ。
ネットワーク層がIPの場合はIPCP、IPXならIPXCPをNCPとして使用する。
Open Systems Interconnection. OSI基本参照モデル。ISO 7498で指定。
異機種間を接続するために標準化されたプロトコル。 7層で構成され、人の操作に近いほうが上位層、 電気的な部分に近いほうが下位層となる。
7 | 応用層(アプリケーション層) | |
6 | プレゼンテーション層 | |
5 | セッション層 | |
4 | トランスポート層 | TCP UDP |
3 | ネットワーク層 | IP |
2 | データリンク層 | |
1 | 物理層(フィジカル層) |
Password Authentication Protocol.
認証プロトコルの一つ。IDとパスワードを用いる。 パスワードは暗号化されない。
2点間を接続してデータ通信する場合に利用するWAN用のプロトコル。 OSIではデータリンク層にあたる。 電話回線で発呼、着信ができるようにしたものをダイヤルアップPPPと呼ぶ。
HDLCをもとに開発されている。 プロトコルフィールドがあるため複数プロトコルを扱うことができる。
Simple Object Access Protocol.
ネットワーク経由でオブジェクト間の通信を行うプロトコル。 通信内容の記述にはXMLを用いる。
規定されているのはデータ構造のみで、転送プロトコルには HTTPやSMTP等が使われる。
別のコンピュータを遠隔操作するためのプロトコル。 RFC854で規定。 データのやりとりはテキストデータで暗号化等はされない。
Virtual Router Redundancy Protocol.
ネットワーク上で複数のルータを束ねて運用するための制御情報を伝送するプロトコル。
使用時はSTPを併用する必要がある。
装置同士が通信開始時に、通信方式、設定値等を互いに通知、交換、調整すること。