プロトコル > TCP/IP
Transmission Control Protocol/Internet Protocol. TCPとIPを総称したもの。 インターネット、LANで使用されるプロトコル。 データはパケットと呼ばれる単位で分割送信される。
アプリケーション層 | HTTP HTTPS POP SMTP FTP IMAP4 DHCP DNS |
TELNET RTP RTCP NTP NNTP | |
トランスポート層 | TCP UDP SCTP |
インターネット層 | IP ルーティング ARP RARP ICMP |
ネットワークインターフェイス層 | イーサネット、無線LAN、PPP |
OSI | TCP/IP |
7 | アプリケーション層 |
6 | アプリケーション層 |
5 | アプリケーション層 |
4 | トランスポート層 |
3 | インターネット層 |
2 | ネットワークインターフェイス層 |
1 | ネットワークインターフェイス層 |
Address Resolution Protocol. TCP/IPネットワーク上でIPアドレスから MACアドレスを求めるために使われるプロトコル。
ネットワーク上の全ての機器にEthernetフレームを送信し、 当該IPアドレスの機器を検出してMACアドレスを特定する。
一度割り出したデータはARPテーブルに保存し、 二回目以降はこのテーブルを参照してアドレスを求める。
HTTP Cookie. Webブラウザを通してコンピュータに一時的にデータを保存する方式。 Webサーバ側が任意のデータを記録することができ、セッション管理等に用いられる。
1つのCookieには4096バイトのデータを記録できる。 1台のサーバが1台のコンピュータに対して発行できるCookieの数は20個まで。 有効期限があり、切れたものは破棄される。
Dynamic Host Configuration Protocol. ノードへのIPアドレスの割り当てを自動的に行うプロトコル。
DHCPクライアントは起動時にDHCPサーバに対してアドレス取得要求を行う。 サーバはプールしているアドレスのうち空いているものを自動的に割り当てる。
クライアントはIPアドレスがない状態で起動するため、 ブロードキャスト到達範囲内にDHCPサーバがいないとIPアドレスが取得できなくなる。
File Transfer Protocol.ファイルの転送に用いられるプロトコル。 FTPクライアント、FTPサーバを用いる。 2つのTCPセッションにより処理を行う。 ポートは20と21を使用する。
通信経路は暗号化されておらずセキュリティ面は弱い。
コントロールコネクション | FTPコマンド、リプライ等 |
データコネクション | データ転送 |
アクティブモード
クライアントからサーバに制御用接続を確立後、
サーバからクライアントにデータ用接続を確立する。
パッシブモード
制御用接続確立後、PASVコマンドでパッシブモードに変更。
もう一度クライアントからサーバに接続してデータ送受信を行う。
外部から接続を開始できない環境で用いられる。
FTP over SSL/TLS.
FTPにSSL/TLSを組み合わせたプロトコル。 RFC 2228およびRFC 4217として標準化されている。
FTP接続前にSSL/TLSで暗号化を行う。 ポートは一般的に990番が使われる。
Hyper Text Transfer Protocol. Webブラウザとサーバ間でHTML等のデータのやり取りをするためのプロトコル。
TCP上で動作する。ポート番号は80番。 ブラウザからの1つの要求(リクエスト)に対してサーバが1つの応答(レスポンス)を返す方式。
HTTP/2
ストリームの概念を導入。1コネクション内で同時に平行して
リクエスト、レスポンスを処理可能。
またサーバープッシュ機能に対応。
HTTP/3
UDPを使った通信を行う。
リクエスト多重化、暗号はQUICが対応、
ハンドシェイクはTLSでおこなう。
HTTPをSSL、TLSにより暗号化した拡張プロトコル。 ポート番号は443番。
HTTP/2を使用可能。
OSIのネットワーク層で送達確認をおこなうためのプロトコル。 TCP/IP動作の補助を行う。 IP通信をおこなうソフトウェアには必ず実装されている。
pingコマンドではICMPパケットを送信し、応答や時間の確認を行う。
Internet Group Management Protocol. IPv4ネットワークを使ってマルチキャストを行うためのプロトコル。 複数の端末が1つのIPアドレスを共有し、同じデータを受信できる。
IPの上で動作する。
IGMPスヌーピング
データ送信が不要な端末にデータを送らないようにするしくみ。
Internet Protocol.
アドレッシング、ルーティングの方法を定義しているプロトコル。 ネットワーク層に位置する。コネクションレス型。 IPv4とIPv6がある。
TCP等他のプロトコルと組み合わせて使われる。
通信基本単位はIPパケット。
インターネットやイントラネットなどのIPネットワークに接続された コンピュータ、機器に割り振られた識別番号。
IPv4では8ビットずつを4つに区切った32ビットの値が使われている。 ネットワークの規模に応じて5種類のクラスに分けられており、 先頭からのビットパターンで識別する。
先頭 | ネットワーク部 | ホスト部 | ||
クラスA | 0 | 7ビット | 24ビット | |
クラスB | 10 | 14ビット | 16ビット | |
クラスC | 110 | 21ビット | 8ビット | |
クラスD | 1110 | マルチキャストアドレス28ビット | ||
クラスE | 1111 | 将来のための予約28ビット |
Internet Protocol Version 4. アドレスは32ビット。
Internet Protocol Version 6. IPv4の後継。事実上無限のアドレスを使用可能。
接続はPPPoEとIPoE、2つの方式がある。
Management Information Base. SNMPエージェントが持っている機器情報の集合体のこと。
Multicast Listener Discovery.
IPv6マルチキャストグループ管理プロトコル。 IPv4マルチキャストのIGMPと機能は同じ。
RFC2710、RFC3810で定義。
Network Address Port Translation.
IPマスカレードとも。 NATに加え、TCP/UDPのポート番号も変換する機能。
Network Address Translation. クローバルIPアドレスとプライベートIPアドレスを1対1で変換する機能。 ルータがもつ。
Network Control Program. ARPANET上で使用するために開発されたプロトコル。 開発者はStephan D.Crocker氏。
1971-1972年にARPANETに接続する全ての機器に実装された。
のちにTCP/IPに置き換えられた。
Network News Transfer Protocol. 記事の投稿、配信、閲覧等を行うためのプロトコル。
1980年代後半から1990年代前半に利用された。
Network Time Protocol. コンピュータや機器の時刻同期に用いられる。 1985年にRFC 958として標準化。
Quick UDP Internet Connections. TCPの代替を目指して実験的に開発されたトランスポート層プロトコル。 UDP上で動作。
QUIC通信はTLS1.3による暗号化が必須になる。 ポートは443 UDPで使われる。
RTP Control Protocol.
RTP等を用いる際に送受信制御等を行うプロトコル。
送受信にはUDPが使われる。
Real-time Transport Protocol.
TCP/IPネットワーク上で音声、動画等の連続するデータの流れをリアルタイムに伝送するための通信プロトコルの一つ。
トランスポート層のプロトコルは通常UDPを使用する。
Real-Time Messaging Protocol.
Adobe Flashの動画、音声ストリーミングプロトコル。
ポートは通常TCPの1935番ポート。
RTMP Tunneled(80番)、RTMP over SSL/TLS(443番)の拡張仕様もある。
Real Time Streaming Protocol.
TCP/IPネットワーク上で音声、動画等をストリーミング伝送する際に制御データの送受信を行うプロトコル。
要求データの位置はrtsp://のかたちのURLであらわされる。
ポートは通常TCPの554番。
Stream Control Transmission Protocol.
IPネットワークで利用されるトランスポート層のプロトコルの一つ。 TCPとUDPの中間的な性質がある。
マルチホーミングに対応。
バックホーンネット、閉域IP網で使われる。
SSH File Transfer Protocol. SSHで暗号化された経路を使いファイルを送受信するプロトコル。
Session Initiation Protocol. RFC 3261で規定されたVoIP規格の1つ。 音声、映像等をネットワーク上で通信させるプロトコル。
呼制御(シグナリング)をおこなう。
HTTPをベースとする。 トランスポート層はUDPがデフォルトでTCPにも対応可能。
通常はRTP等と組み合わせて利用する。
システムはUAとSIPサーバで構成される。
ネットワーク管理用のプロトコル。 ルータ、スイッチ、サーバ等の監視、制御をUDP/IPベースで行う。
SNMPマネージャとSNMPエージェントの間でPDUと呼ばれる管理情報のやり取りを行う。
管理情報はMIBとして定義される。
Transmission Control Protocol.
IPの上に存在するプロトコル。 IPとHTTP等の橋渡しをおこなう。 コネクション型のプロトコルで信頼性は高いが効率は悪い。
コネクション確立のため、確立要求パケット(SYN)と 確認応答パケット(ACK)のやりとりをおこなう。
Trivial File Transfer Protocol. トランスポート層プロトコルにUDPを使うプロトコル。 一般的に69番ポートを使用する。
LAN等での使用を想定したプロトコルで インターネットでは利用されない。
User Datagram Protocol. TCPと同じ役割を果たすプロトコル。 コネクションレス型のプロトコルで信頼性は低いが転送効率は高い。
DNS、DHCP、SNMP等で使われる。
Voice over Internet Protocol.
IPネットワーク上で音声通話を実現する技術。
アナログ電話機をIPネットワーク網へ接続するための装置。