肉眼でみることのできない微小な生物の総称。
1本鎖RNAのみからなる植物の病原体。 塩基数は250-400。
1971年にジャガイモヤセ病により発見された。
ウイルスと異なりタンパク質の殻はもたない。
15種の植物ウイロイド病が発見されている。
parasite. 原虫と蠕虫の総称。 ヒトや動物に寄生して病原性を示す。
protozoa. 原生動物。単細胞の真核生物。寄生虫の一種。 大きさは2-30μmで観察には顕微鏡が必要。 形態は様々。偽足、鞭毛等運動器官をもつものが多い。
構造
細胞壁はもたない。細胞膜の外側は細胞外皮で覆われている。 細胞質は外肉(細胞外質)と内肉(細胞内質)に分かれる。
病原原虫の種類
寄生虫のクルーズトリパノソーマを病原体とする感染症。 サシガメという昆虫を媒介とする。 サシガメは家の土壁、屋根、天井、マットレス等に生息する。
ラテンアメリカでの患者が多く、推定感染者は約700万人。 ワクチンは存在しない。
感染時は早期に治療開始すると治癒する。 数年から数十年で慢性疾患に発展する。 慢性になると原虫が心臓や消化器に到達し心疾患、消化器、神経疾患等が進行する。
寄生虫から寄生性原生動物や節足動物を除いたものの総称。 蠕動によって運動する。
ゾウリムシ科の原生生物。単細胞。 全長0.12-0.17mm。
栄養が豊富な淡水に生息し、水中の細菌を食する。
一部はクロレラが共生している。
大核(栄養核)、小核(生殖核)の2つの核がある。
原生動物で最初に性の存在が発見された。 有性生殖をおこなう。
原虫の一種。 トキソプラズマ症を起こす。
病原体に汚染された生肉、加熱不十分な肉を食べたりすることで感染する。 土やネコの糞が媒体になることもある。
健常者が感染しても症状は軽いが、免疫機能が低下していると重篤化することがある。 また妊婦が初めて感染すると胎児がTORCH症候群になることがある。
トリパノソーマ・ガンビエンセはアフリカ睡眠病、 トリパノソーマ・クルジはシャーガス病を起こす。
αへリックスに富んだ構造を持つタンパク質。 正常型とスクレイピー型がある。
スクレイピー型はβシートに富んだ構造になり、積み重なりやすい。 また正常型をスクレイピー型にする性質がある。 加熱殺菌をしても壊れない。
狂牛病、スクレイピー、 変異型クロイツフェルト・ヤコブ病の原因物質。
原虫の一種。 サシチョウバエのメスに寄生、リーシュマニア症を引き起こす。 熱帯雨林、乾燥地帯でみられる。
サシチョウバエに吸血されて感染する。 潜伏期間は数週間から数ヶ月。数年から数十年の場合もある。
治療薬にはアンチモン剤等が用いられる。 ワクチン、予防薬はない。