素粒子


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物理 > 素粒子

素粒子

(そりゅうし)

レプトン
クォーク
力の粒子
ゲージ粒子

自然力の4つの

宇宙は粒子と反粒子が対生成により次々と作られていくことにより形成された。

英数

Conseil Europeen pour la Recherche Nucleaire. 欧州素粒子物理学研究所。 1954年にヨーロッパ12国が出資して設立。 原子核、高エネルギー物理学の研究機関。

(CPたいしょうせいのやぶれ)

粒子の持つ電荷とパリティを同時に変換したときに 対称性が成り立たない状態があるということ。

Cはcharge、Pはparityの略。

Large Hadron Collider. 世界最大の粒子加速器。CERNが運用。 スイスフランスの国境をまたいだ地下に建設された。

2008年から稼動。 2012年にヒッグス粒子が発見された。

円周は約27km。

(かそくき)

荷電粒子を高エネルギー(高速)に加速する装置。

コッククロフト・ウオルトン型加速器陽子イオン
バンデグラーフ型加速器 陽子、イオン
サイクロトロン 陽子、イオン
ベータトロン 電子
シンクロトロン 電子、陽子、イオン
線形加速器 電子、陽子

(からー)

クォークの分類に用いる。 3種類ある。

(くぉーく)

基本粒子。スピン1/2、強い相互作用を感じる。 6種類ある。それぞれ反粒子が存在する。

クォークは単独で観測されない。これは真空の性質による。

常に2個か3個のクォークが結びついてハドロンを形成する。 通常の力は近いほど強い力がはたらくが、クォークは離れるほど強く引き合う。

名前はある小説のカモメの鳴き声に由来する。

電荷質量
アップ(u) +2/3電子の約10倍
ダウン(d) -1/3電子の約20倍
チャーム(c) +2/3
ストレンジ(s)-1/3
トップ(t) +2/3
ボトム(b) -1/3

中性子はu,d,d、陽子はu,u,dで構成されている。

uとdの質量は電子の約10倍、約20倍とされるが、和をとっても 中性子、陽子の質量とは合わない。

(くらいすとろん)

真空管の一種でマイクロ波を発生させる。 0.5-10GHz程度の高周波の発振、増幅に使われる。 1939年にアメリカで発明。

反射型
空洞共振器を単独で使う。

直進型
複数個を直列でつなぐ。

(げーじりゅうし)

自然界に存在する様々なを発現する役割を担う粒子。

フォトン(光子)電磁気
グラビトン 重力
弱ホゾン
グルーオンクォークをつなげる力の伝達役

(こうし)

フォトン。 量子論の立場から考えた場合のの粒子のこと。

1905年にアインシュタインがはじめて導入。

電磁気力は光子の交換により伝わる。

(さいくろとろん)

加速器の一種。 1930年にローレンス、リビングストンが考案。 原子核の人工破壊、放射性同位体の製造に用いられる。

(しんくろとろん)

加速器の一種。

円形軌道の半径を一定にし、粒子加速とともに磁場を強くし、加速ギャップの周波数を変化させる。

多数の偏向電磁石、高周波加速空洞で構成。

一つのシンクロトロンでは到達エネルギーに限界がある。 高い到達エネルギーを必要とする場合は何段かの加速器を用いて、次々とエネルギーを上げる。

(すぴん)

spin. 電子原子核がおこなっている自転に相当する運動の 激しさ(角運動力の大きさ)をあらわす数。 電子のスピンは1/2。

1924年にW.パウリが初めて導入。

(そうたいせいりろん)

アインシュタインが発表した理論。 特殊相対性理論(1905)、一般相対性理論(1916)がある。

特殊
互いの間の相対速度が一定または全く動いていないときの物体あるいは系だけを扱う。 この場合、物理法則は全ての観測者にとって同じ形になる。

一般
加速系物体あるいは系を扱う。特殊相対性理論を含む。 こちらも物理法則は全ての観測者にとって同じ形になる。

(たうおん)

タウ粒子を参照。

(たうりゅうし)

τ粒子、タウオン。レプトンの一つ。 質量は電子の約3500倍。電荷は正、負の2つ。スピンは1/2。 寿命は3×10-13秒。

(ちゅうかんし)

クォークと反クォークで構成される整数スピンを持った複合粒子。 ボーズ粒子。

パイ中間子はuまたはdクォークとその反クォークの組み合わせでできている。

(つよいちから)

全てのカラー荷を持つ素粒子にはたらく力。 電磁気力の約100倍の大きさをもつ。

クォークを結びつけ陽子中性子をつくる。 陽子間の斥力に打ち勝ち、中性子とともに原子核をつくる。

力の量はカラー荷に比例する。

(にゅーとりの)

レプトンの一つ。物質との相互作用はないに等しい粒子。 質量の有無について論争が続いていたが、現在はごくわずかに質量があるとされている。

粒子との性質をあわせもつ。

電荷はもたない。このため他の物質とはほとんど反応せず観測が難しい。

異なる質量をもつニュートリノは それぞれ異なる振動数をもつ波として空間を伝播する。 この際、波の重ね合わせにより位相が変化し フレーバーが移り変わる(ニュートリノ振動)。

フレーバーによる分類

(はどろん)

2個以上のクォークで構成される複合粒子。 実験室で単独に観測可能。強い相互作用をする。

(ばりおん)

3個のクォークで構成される半整数スピンをもつハドロンフェルミ粒子に属する。

(はんぶっしつ)

物質と似ているが、電荷等が正反対の存在。 物質と反物質が出合うとエネルギーを放ち消失する。

全ての素粒子には反物質(反粒子)が存在する。

1928年にイギリスのポール・ディラックが予言。 1932年にアメリカのアンダーソンが高エネルギー粒子の調査の際に発見、 翌年論文を発表した。

(はんりゅうし)

電気的性質が逆でそれ以外の性質がほとんど同一な物質。 全ての粒子に存在する。

原始宇宙には粒子と反粒子が同数あったはずだが、 現在の宇宙は粒子だけで形成されている。

(ひっぐすりゅうし)

素粒子質量を与える役割をもつ素粒子。 2012年にLHCで新粒子が見つかり、2013年にヒッグス粒子であると確認された。

名前の由来は1964年にヒッグス機構を提唱したイギリスの物理学者ヒッグスによる。

中性でスピンは0。

ビッグバン直後の素粒子には質量がなかった。 その後宇宙の膨張冷却過程で素粒子とヒッグス粒子が力を及ぼしあい 一部の素粒子が動きにくくなった。 この動きにくさの度合いが質量の大きさとされる。

(ふぇるみおん)

フェルミ粒子を参照。

(ふぇるみりゅうし)

フェルミオン。スピンが半整数の素粒子、複合粒子のこと。 フェルミ・ディラック統計にしたがう。

(ふれーばー)

レプトンクォークの分類に用いられる。

レプトンのフレーバーは3種類。 各種の荷電レプトンとその関連ニュートリノで1フレーバーを構成する。

クォークのフレーバーは6種類。

(ぽじとろん)

陽電子を参照。

(ぼそん)

ボース粒子を参照。

(ぼーすりゅうし)

ボソン。ボース統計に従う素粒子。 スピンは整数。

(みゅーおん)

ミュー粒子を参照。

(みゅーりゅうし)

ミューオンとも。 1937年にアンダーソンとネッダーマイヤーが発見。 レプトンの一種。

質量は電子の約207倍。スピンは1/2。

寿命は約2×10(-6)秒。寿命を過ぎると電子とニュートリノに崩壊する。

物質の透過力が高い。

(めそん)

中間子を参照。

(ようでんし)

ポジトロン。電子の反粒子。 電子と同じ質量、スピン、統計を持つ。電荷は逆符号で同じ大きさ。

1932年にC.D.アンダーソンが宇宙線の霧箱写真の中で発見。 電子と結合するとポジトロニウムをつくるが、両粒子が対消滅して光子となる。

(よわいちから)

とても短い距離の中でのみはたらく力。 全てのクォークレプトンにはたらく。

原子核ベータ崩壊、中性子、パイ中間子等の粒子崩壊の原因となる。

W粒子Z粒子が媒介する。

(りょうし)

粒子との性質をあわせもったとても小さな物質やエネルギーの単位。

(れぷとん)

基本粒子。スピン1/2、強い相互作用を感じない。 6種類存在する。それぞれ反粒子がある。

名前は軽い粒子の意。

電荷
電子 -1
ミューオン -1
タウオン -1
電子ニュートリノ 0
ミューニュートリノ0
タウニュートリノ 0


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