物理 > 波
波動。物質のある点に起こった運動がその物質内を伝わっていく現象。
波をあらわす量
Standing Wave Ratio. 定在波比。
波の最大と最小の振幅と比率のこと。 電圧の場合は電圧定在波比、VSWR(Voltage SWR)と呼ぶ。
周期的な運動で、1周期のうちのどの状態にあるかを表す量のこと。
波が障害物の後ろに回りこむ現象のこと。 障害物の大きさに比べて波長が長いとき著しく、短いほど目立たなくなる。
光は波長が短いため回折しにくく影ができやすい。 音は波長が長いため物陰でもよく聴こえる。
写真では絞り羽根を通過した光が分散すると素子まで届かなくなるため解像力が落ちる。 絞り値を大きくする(絞りの径を小さくする)と顕著になる。
可干渉性。 波が重なり合ったときの干渉縞の作りやすさのこと。
干渉縞を作れる波はコヒーレントな浪と呼ぶ。 レーザー光等が該当する。
位相、振幅が一定しない波は干渉縞をつくることができず、 インコヒーレントな波と呼ばれる。 電球、LED等。
進行方向の異なる波がぶつかったときにできる峯の尖った波。 台風時の海でよくみられる。
振動が1回往復するのに要する時間のこと。 記号はT、単位は秒。
アインシュタインの一般相対性理論から予言される波。
重さを持つ物体はその重力で周りの時空をゆがめている。 この物体が運動すると周りのゆがんだ時空が宇宙空間に光速で広がる。 これを重力波と呼ぶ。 観測できるほどの重力波の発生には非常に大きな質量の物体が加速度運動する必要がある。
2016/2/12にアメリカで重力波望遠鏡LIGOにより 2つのブラックホールの合体に伴い発生した重力波の検出に成功したと発表。
2017/10/16には中性子星の衝突、合体による重力波の検出に成功したと発表。 観測日は8/17。
波の進行方向と振動の方向が平行な波。 疎密波とも呼ばれる。
定在波を参照。
定常波。 一定の位置で震動するだけで空間的に移動しない波。
1組の山と谷からなる波の長さのこと。 記号はλがよく使われる。
水面等を伝わる波。 液体では縦波しか伝わらないが、 水面には表面を平らにしようとする重力、表面張力のはたらきがあり、 これらが復元力となって波を伝える。
このとき水面の水は円運動をする。 円運動の半径は水深が深くなると小さくなる。
ホイヘンスが1690年にたてた波の伝播に関する説。
一つの波面上の全ての点が波動の中心となり、それぞれ二次波となる。 二次波の包絡面が次の波面になり、次々と波が進む。
のちにフレネルにより一部修正された。
波の進行方向と振動の方向が垂直な波。 液体、気体では伝わらない。