脳神経系疾患 > 精神障害
反社会性パーソナリティ障害。 法や社会規範を無視した行動を繰り返す。 刑務所や矯正施設において高い割合でみられる。
レビー小体型認知症のこと。
自己愛性パーソナリティ障害。 誇大な自己像、賞賛への渇望、共感の欠如を特徴とする。
自分を特別な存在であると信じている。 自尊心は脆弱で、他社からの賞賛や称賛に依存する。 自己中心的。
治療は心理療法が用いられる。
Post Traumatic Stress Disorder.心的外傷後ストレス障害。 災害、事件被害者の心に発生する障害。 災害、事件による大きなショックが心的障害(トラウマ)となり、 心身に障害を引き起こす。
静座不能症。 座ったままでじっとしていられず、動き回る病態。 抗精神病薬によるものが多い。
進行性の認知症を呈する疾患。遺伝性はない。 大脳皮質の神経細胞に神経原線維変化や老人斑がみられる。
脳にアミロイドβ、タウが異常に蓄積してアセチルコリンが減少することにより起こるとされる。 海馬から萎縮が始まり、脳全体に広がる。
症状はまず記憶力低下(最近の出来事を忘れる)があらわれ徐々に進行する(健忘期)。 ついで混乱期に至り、最終的には高度認知障害、失禁にいたる。 運動機能は保たれる。
根本的に治す治療法はない。
もの忘れにたいしてはコリンエステラーゼ阻害薬、NMDA受容体拮抗薬が用いられる。 夜間せん妄には抗精神病薬が用いられる。
DLB、MSAおよびPDなどを含む神経変性疾患の総称。 α-シヌクレインを含むタンパク質の凝集物が神経細胞内に集積・蓄積することが起こるとされる。
ある特定のものに依存し、それがないと心も身体も苦しくなる状態。
気分が落ち込んで何もやる気が出なくなる病気。 睡眠障害、倦怠感、疲労感、性欲の低下などが起き、 あらゆる事がおっくうになる。最悪の場合は自殺に至る事がある。 軽い鬱病は適応障害と呼ばれる。
原因は強いストレスなど。几帳面でまじめな性格の人が罹患しやすい。 症状は朝から午前中がひどく、夕方から夜になると少しよくなる。
治療は休養、抗鬱剤の処方など。
感情障害とも。 精神障害のうち、うつ病、躁病、またはその両方を示す感情的な障害を示す障害のこと。
従来は精神病と神経症の境界上の病態という意味で使われていた。 現在は人格障害として扱われる傾向にある。
行動は普通だが心が不安定で、対人関係の不安定さが目立つ。 気分が変わりやすく、自己嫌悪に陥るとリストカット、大量服薬、飲酒、飲食等の 衝動行為を起こすことがある。
ゲームへの過度な依存により日常生活に支障をきたす疾病。 2019年の国際疾病分類改訂版(ICD-11)で精神疾患に分類された。
αシヌクレイン。 タンパク質の一種。シナプス前末端に豊富に存在する。 この物質の凝集はパーキンソン病などの原因となる。
統合失調症を参照。
内因性の重症の精神障害のこと。
寒さ、暑さ、外傷、精神的ショック等の刺激により起こる生体反応。 刺激のことはストレッサーと呼ばれる。
長期的に刺激にさらされると生体は抵抗性を失い、病的疾患をひき起こす。 多くの心身症の原因とされる。
精神機能の障害。場所、時間の認識や覚醒レベルに異常が生じ、 幻覚、妄想により情緒、気分の異常が突然引き起こされる。
高齢者に多く、夕方から夜間に発生しやすい。 認知症とは異なるが、合併することもある。
薬物療法が主体。
双極性障害を参照。
躁うつ病とも。躁状態とうつ状態を繰り返す疾患。
躁状態を主とする疾患。
双極性障害の躁状態のことをさすことが多いが、 躁状態だけがくりかえしあらわれる場合もある。
MSA. パーキンソン病様症状、小脳症状、自律神経症状を呈する神経変性疾患。 脊髄小脳変性症の一部を構成。
α-シヌクレインが線条体グリア細胞や大脳皮質神経細胞に蓄積することで発生する。
発達障害の一種。 通常の音が大きく聴こえる、耳に響く等の症状。 音により苦痛、不快感を伴う。
聞こえてくる全ての音を取捨選択できずに拾うため音の聞き分けができず、 どの音も大きな音に聞こえる。
生活で生じる日常的ストレスに対応できなくなり、 抑うつ、不安感があらわれ、社会生活に支障をきたす疾患。
治療は原因となるストレス状態の軽減がもっとも重要。
反復性けいれん発作(てんかん発作)を主微とする慢性脳疾患の総称。 3大精神病(統合失調症、躁鬱病、てんかん)の一つ。
旧称は精神分裂病。2002年に改称。
急性期は妄想、幻覚、まとまりのない思考、特異な行動がみられる。 慢性期は感情、意欲が乏しくなり、孤立して社会的関係が結べなくなる。
抗精神病薬、リハビリテーションにより治療される。
「チック」と呼ばれる特徴的な運動や音声が自分の意志とは関係なく突然現れ、繰り返す症状が1年以上みられる病気。
チックは18歳未満(主に4-6歳)で始まる。重症度は10-12歳でピークとなり、青年期に低下する。 ほとんどのチックは最終的には消失するが、成人期にもち越される場合もある。
原因は不明。チックは家族集積の傾向があり、一部では遺伝のパターンが認められる。
チックがみられる小児は下記の症状を合併していることがある。
知的能力が何らかの原因によって障害され、 記憶障害、見当識障害、理解力低下等により仕事や家庭生活に支障をきたした状態のこと。 一つの病態ではなく、たくさんの病気の集合体。
前頭側頭型認知症
ピック病とも。
前頭葉や側頭葉が萎縮することにより起こる。
理性的な行動ができなくなったり、言葉が出にくくなったりする。 40-60歳代での発症が多い。
レビー小体型認知症
認知症とパーキンソン病の症状が同時にあらわれる。
レビー小体が脳全体に出現する。幻視、レム睡眠行動異常がみられる。
血管性認知症
脳卒中の後遺症による認知症。
中高年に発症する。 中脳基質の脱色素により神経伝達経路が障害され 線条体のドパミンが減少する。 中脳にレビー小体と呼ばれる異常物質のシミができる。
筋肉が硬くなり動作がぎこちなくなる。突進歩行を示す。 顔の表情が乏しくなり、喜びや悲しみをあらわせなくなる。
不治の病とされてきたが現在は治療薬が有効。
ASDと関係があるとされる。
人格障害とも。 ものの考え方や行動様式等が、一般人と比べて著しく異なった状態にある病気。