元素 > 9族元素
27 | Co | コバルト | Cobalt |
45 | Rn | ロジウム | Rhodium |
77 | Ir | イリジウム | Iridium |
109 | Mt | マイトネリウム | Meitnerium |
イギリスのテナントが1803年に発見。
単体イリジウムは全ての金属で最も腐食されにくい。熱王水でもなかなか溶けない。 硬くてもろいため加工しにくく、単体での用途はほとんどない。 比重は22.6でオスミウムとともに最も重い金属とされる。
白金族元素の硬化元素として使われる。 キログラム原器、メートル原器の材料。 エンジンの点火プラグに使われる。
地殻には少ないが隕石には豊富に含まれていることが多い。 中生代と新生代の境界(K-T境界)の地層に大量に含まれ、隕石による恐竜絶滅の根拠となっている。
青色の金属。 1737年にスウェーデンの化学者ブラントが分離に成功、 1780年にベルクマンが新元素であることを確認。
性質は鉄、ニッケルによく似ている。 強磁性をもち、磁石に用いられる。
必須元素。体重70kgの成人の身体には約1.5mg含まれる。 貧血を防ぐには鉄のほかに少量のコバルトが必要。
化合物は一般には+2、+3の状態で存在する。
人工放射性コバルトは、コバルトを中心原子にもつビタミンB12の標識用に用いられる。 放射性ビタミンB12は悪性貧血の治療に重要。
主な生産国はコンゴ民主共和国、カナダ、ザンビア、ロシア、オーストラリア。 約4割がコンゴで産出される。
人工放射性元素。原子炉で中性子照射により得られる。 半減期は約1920日(5.3年)。
福島第一原発の事故後、土壌中での検出が報告されている。
銀白色の元素。 1803年にイギリスのウオラストンが発見。
ルテニウムと同じく王水に溶けない。 金属と錯体は弱い毒性がある。
ロジウム金属は電気抵抗が白金やパラジウムより小さく 大気中で安定しているため電気接点材料として使われる。
ロジウムの約85%は自動車の触媒コンバータとして使われる。 排気ガス中の窒素酸化物を窒素、酸素に変えるはたらきがある。