服 > 和服
日本で古くから用いられてきた服。
履物
介取とも。 室町時代以降の武家女性の礼服。 小袖の上に羽織るかたちで着られた。
江戸時代以降は豪華な装飾が施され、 結婚式、披露宴で着用されるようになった。
白無垢
挙式でのみ着られる。角隠しか綿帽子を着用する。
色打掛
挙式、披露宴で着られる。
日本の男性用のかぶり物。 圭冠が変化したもの。 平安時代以降に身分に関係なく着用された。
現代は儀式用。
後頭部の内側に組緒をつける。
冠の後ろにつく装飾物のこと。
丸帯
女子の礼装、正装、盛装用で最も格上のもの。
柄は表裏両方にある。
高価で重量があることから現代では袋帯が礼装に用いられることが多い。
袋帯
袋状のかたちでつくられる。丸帯より安価で軽く、近年は丸帯に代わって使われることが多い。
柄は表側のみ。
結びは二重太鼓。
名古屋帯
袋帯を簡単に結べるように改良したもの。
名古屋女学校の創立者、越原春子氏が考案したとされる。
主に一重太鼓のため重ならないという意味合いで喪服に使われることもある。
手先の部分は太鼓の半分の幅。
結び方
江戸時代の武家の衣服。
上衣の肩衣と下衣の袴を共布でつくったもの。 小袖の上から着用する。
(0).中国から渡来した織物の総称。
(1).綾織地の上に鮮やかな色糸を用いて紋、絵柄を織り出していく技法のこと。
(2).能装束の一つ。主に女性役の上着として使われる。
髪飾りの一種。 挿頭(かざし)、釵子(さいし)が変化したもの。 江戸中期以降に用いられるようになった。
684年に制定されたかぶり物。烏帽子の原形。 略装の際に冠のかわりにかぶられた。
木製の台に鼻緒をすげた履物。
江戸時代に一般化した。
(0).中世以降に武家女性、女官が腰から下に巻き付けた衣服。
(1).湯巻、湯文字とも。女性の肌着。腰から脚にかけてまとう布。
袖口の小さい垂領(たりくび)の和服。 着物の原型とされる。 女性用。
平安末期は貴族にとっては装束の下に着る下着だった。 平民は普段着として使用していた。
鎌倉時代以降は上着として使われるようになった。
禅宗で僧が作務をおこなう際に着る和服。
男性が小袖の上に着用する垂領型の上衣。 室町時代にあらわれた。
胸ひも、菊綴がある。両脇は縫いふさいである。
四幅袴の上に着て帯を締めた。 のちに帯は締めなくなり、放ち十徳と呼ばれた。
江戸時代には礼服となり、医師、僧侶、絵師や茶道の宗匠等が用いた。
和服の下着。
修験道の修験者が衣服の上に着る麻の法衣。 上衣と袴で構成。
竹皮を編んだ畳表に牛革を縫いあわせた履物。 底の後部分には後金と呼ばれる金具がついていたが、現代の雪駄では音の影響でほとんど取付されない。
履物の一種。 底は平らで鼻緒がつけられる。 材料はワラ、イグサ、竹皮等。
和服用の履物。親指側と外甲に股が分かれる。 鞐(こはぜ)留めになっている。
大きさは寛永通宝の一文銭の直径(約2.4cm)の倍数で計られる。
和服の袖付けから下にある袋のように垂れた部分のこと。
襟型の一種。 襟を肩から胸の左右に垂らし、ひきあわせて着用すること。
着物の一種。紬糸で織った絹織物。平織。
女性の和服の一種。振袖の袖を落としたもの。 既婚女性の正装に用いられる。
和服の中心をなす衣服。通常着物というと長着のことをさす。
丈は足首が隠れる程度。
男性用と女性用では仕立てが異なる。
女性用長着にはおはしょりがある。
おはしょりの都合で女性用の着丈は身長程度必要。 男性用はおはしょりがないため身丈と着丈が同じになる。
女性用帯は多くの種類がある。 男性用は角帯、兵児帯の二つ。
女性用の袖は身八つ口と呼ばれる切れ目がある。
和服の一種。長着の上に着る。丈は通常膝丈程度。
本来は男性の礼装。現在は女性も着用する。
和服の一種。腰から下に着る。
紋付羽織と合わせると正装、礼装となる。
野袴以外は冠婚葬祭や参拝等で着用される。
もともとは男性用。 明治時代に机と椅子が使われるようになってから女性教師、女生徒の着用が認められた。
行灯袴
スカートのような筒状のもの。
馬乗袴
パンツのように二つに分かれているもの。
野袴
裾が細い。日常用。
武家の衣服。 元は庶民の服で、鎌倉時代に武士の服となった。 江戸時代には将軍以下侍従以上の最高の礼装とされた。
現在は雅楽の楽師、大相撲の行事の服として使われる。
垂領(たれくび)の上衣と袴で構成。
袖の長い着物のこと。 長い袂(たもと)がある。
未婚女性の正装に用いられる。
もともとは子供用だったが、江戸時代後期には子供、未婚の女性が着用するものという 風潮になった。
袖丈の長さで分類される。
本来は喪中に着る衣服。 現在は告別式の際に着る衣服をさすことが多い。
日本の場合は光沢のない漆黒の服が一般的。
正喪服
喪主と親族(三親等まで)が着用。
紋付羽織袴、黒無地の着物、モーニングコート、ブラックフォーマル等。
準喪服
一般的なもの。
ブラックスーツ、ブラックフォーマル等。
略喪服
喪主側から平服を指定された場合等、駆けつけの通夜、三回忌以降の法事等。
ダークスーツ、ワンピース、アンサンブル等。
木綿の単(ひとえ)の着物。 素肌の上に着る。足は下駄ばきで、草履は履かない。
もとは湯帷子と呼ばれ、平安時代の貴族が入浴する際に着用していた。
女子は半幅帯、男子は兵児帯を締める。
(0).らいふく。 古代日本で宮中儀式に用いた装束のこと。 五位以上の官吏が用いた。
平安時代以降は即位式のみで用いられるようになる。 のちに廃止。
(1). 冠婚葬祭、その他の儀式で着用する衣服のこと。
明治以降は洋装が取り入れられた。
履物の一種。 材料はワラ。
旅等遠距離用に使われる。
ひも、かえし、乳を利用して足に留める。