高圧機器


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高圧機器

(こうあつきき)

記号名称
PAS柱上気中開閉器
UGS地中線用負荷開閉器
VCT計器用変圧変流器
PC 高圧カットアウト
CT 変流器
ZCT零相変流器
CH ケーブルヘッド
DS 断路器
LBS高圧交流負荷開閉器
PF 電力ヒューズ
LA 避雷器
VT 計器用変圧器
SR 直列リアクトル
T 変圧器
MC 電磁接触器
SC高圧進相コンデンサ
CB 高圧交流遮断器
MCCB配線用遮断器
SPD
VCS真空コンタクタ
VMCVCS + PF

指示計器、計器

記号名称
A 電流計
W 電力計
V 電圧計
VAR 無効電力計
F 周波数計
WH 電力量計
VARH無効電力量計
TD 変換器
VS 電圧計切替スイッチ
PF 力率計
AS 電流計切替スイッチ

保護継電器

記号名称
OVR 過電圧継電器
OVGR地絡過電圧継電器
GR地絡継電器
RPR 逆電力継電器
ELR 漏電継電器
VR 電圧継電器
UPR 不足電力継電器
OCR過電流継電器
DGR地絡方向継電器
DSR 短絡方向継電器
UFR 不足周波数継電器
OFR 過周波数継電器
NVR 無電圧継電器
UVR 不足電圧継電器

英数

Automatic Power Factor Controller. 力率を監視し、 コンデンサの自動投入、切り離しを行う機器。 高圧コンデンサ一次側に設けられるVMCを信号により操作する。

変流器を参照。

Directional Ground Relay.地絡方向継電器。

地絡事故が起きたときに発生する地絡電流を検知して動作する。 DGRは継電器設置位置からどの方向に地絡事故があるかを判別できる。

ケーブルこう長が長い場合に使われる。

無方向性はPASのみに存在。

Earthing Voltage Transformer. 接地形計器用変圧器。 旧称はGPT。

非接地系の零相電圧を得るための機器。配電用変電所の母線に接続される。

非接地方式の高圧配電系統はEVTを介して接地接続されている。

同一母線から多回線用に引き出される地絡故障を判別する。

一次側はスター結線で中性点接地。 二次側はオープンデルタ結線(デルタ回路の一端を開放)。 開路部分に制限抵抗を接続する。

地絡時には三次側に零相電圧が発生する。 得られた零相電圧はDGROVGRで使用される。

G

Gas Insulated Switchgear. ガス絶縁開閉装置。変電所、開閉所に用いられる。

遮断器、断路器、接地装置等を金属容器内に収め、 高絶縁性能のガスで密閉、収納している。

特別高圧変圧器一次側に設置し、電路保護に用いる。

絶縁ガスはSF6が用いられる。

C-GIS
キュービクル収容型。 従来型のGISは設置に広いスペースが必要だったが、C-GISは従来の1/10-1/5程度のスペースで設置できる。

EVTを参照。

GR.地絡継電器。

地絡電流を検出する機器。ZCTとあわせて使用する。

ZCTが地絡電流を検知するとGRから信号が発生する。 この信号でLBS等が遮断される。

引外しコイルに信号を送り、遮断器を動作させる。 PASに内蔵されることもある。

方向地絡継電器(DGR)は零相電流と零相電圧により 当該需要家で生じた地絡事故のみを検出して遮断器を動作させる。

L

避雷器を参照。

Load Break Switches. 高圧気中負荷開閉器。負荷電流の開閉が可能な機器。 キュービクル、電気室内で主遮断装置、機器保護等に使われる。

過電流や短絡電流の開閉はできない。気中、真空、ガス等がある。 絶縁バリアが必要。

PF付LBSは限流ヒューズがついているもの。 負荷電流の開閉はLBS、短絡電流の遮断はヒューズでおこなう。

限流ヒューズ溶断時はストライカが自動的に引外す役割を果たす。 引外し方法は製造業者により異なる。

規格

Neutral Grounding Resistor. 中性点抵抗器。

接地変圧器の中性点に取り付けられる地絡電流を抑制、検出する。

Over Current Relay. 過電流継電器

CTにより過電流を取り出し、電流値の大きさによって動作する継電器

P

Pole Air Switch. 柱上気中開閉器。責任分界点に設置される。 負荷電流の遮断は可能だが、短絡電流は遮断できない。

G付PAS(GR付PAS)は地絡遮断装置付。自家用受電設備の引込用に使われる。 SOG動作機能を持ち、構内短絡発生時にこれによる波及事故を防止する。

方向性と無方向性がある。

方向性は地絡発生時に流れる電流の方向を検出しており、 負荷側の事故時のみ動作する。

無方向性は電源側地絡事故により(他の需要家の場合でも)誤動作する場合がある。

制御電源(VT)、避雷器(LT)内蔵のものもある。 VT付は別途電源配線が不要。

(動作)

地絡事故は即遮断する。 短絡事故は電流値が大きいためPASでは開放できない。

電流がロック電流値以上の場合は開閉器を一旦ロックし、 電源側遮断機動作後、停電無電圧状態で自動で開放する。

S

Static Capacitor. 高圧進相コンデンサ

力率改善に用いられる。

コンデンサを接続すると電路の高調波成分が増大するため、 通常はSRを接続して波形を改善する。

六フッ化硫黄ガス。 絶縁ガスとして使われる気体。 0.1-0.6MPaに圧縮し、遮断器GILの絶縁、消弧に用いられる。 透過電子顕微鏡にも使われる。

液化温度が低く、-20度でも約0.7MPaまでの気体状態を保つことができる。

二酸化炭素の約22800倍の温室効果があるため、使用済みガスは回収、 分解される。リサイクル処理後はフッ素製品の原料にされる。

Storage Over Current Ground. 過電流蓄勢トリップ付地絡トリップ動作のこと、 PASUGSに内蔵されるSOG動作をおこなう機器は SOG制御装置と呼ばれる。

地絡短絡発生時にPASUGSを開放して波及事故を防ぐ。

地絡事故時は即時に遮断する。

短絡事故時は電源側遮断器動作により高圧電路が停電する。 制御電源がなくなると開閉器は自動的に開放し事故点を切り離す(SO動作)。 事故点が切り離されているため電源側遮断器が再投入されても波及事故はおこらない。

地絡と短絡事故が重なった時SO動作が優先される。

方向性は事故点が構内、構外どちらで起こったか判別できる。 構内発生時はPAS、UGSを切る。 構外発生時は切らず、他の設備により切り離されるのを待つ。

無方向性は電源側地絡事故を誤検出し誤動作することがある。 特にケーブル長が長い場合誤動作が多くなる。

Surge Protective Divice. 、スイッチの開閉により発生したサージ電圧を制限し、 低圧機器を保護する機器。

不足周波数継電器。 大規模な電源脱落等により周波数が低下した場合、 周波数を制御できる範囲にまで負荷を遮断し、回復させるための機器。

数段階の時限があり、各時限で周波数が整定値まで回復しなければ順次負荷遮断する。

Underground Gas Switch. 地中線用負荷開閉器。 責任分界点に設置され、地絡事故の保護を行う。GR付PASと役割は同じ。 キャビネット内に収納される。

SOG動作機能を有する。

V

Vacuum circuit switch. 真空開閉器。高圧真空コンタクタとも。

開閉をおこなう高圧機器。 開閉回数の耐久性は約10万から25万回。

MOFとも。 計器用変圧変流器。

高圧で計器用に電流を変圧、変流する機器。電力会社が設置する。 キュービクル内か柱上に取付される。 計器とは一般的にCVV 7心ケーブルで接続される。

Vacuum electromagnetic Contactor

VCSに高圧限流ヒューズを組み合わせたもの。 回路の短絡保護が可能。

固定型と引出型がある。

引出型は本体を高圧系統から切り離し可能。

零相変流器。 地絡電流の検出に用いる。

三相線を束ねて一括で電流を検出する。 通常は各相の電流が打ち消しあうためZCTは動作しない。

地絡が発生すると各相のバランスが崩れ、地絡電流を検知する。 信号はGRからLBS等に送られる。

GR付PASにも使われる。

(えねせーば)

励突抑制機能のついた高圧交流負荷開閉器(LBS)。 三菱の商品名。

無負荷変圧器の励磁突入電流(励突)を 約18A(3相 6.6kVの簡易計算値)に抑制することができる。

(きゅーびくる)

受電用機器と配線一式を金属箱内におさめた高圧受電設備。

最大受電設備容量

規格

(けいきようへんあつき)

VT. 高電圧を低電圧に変圧する。高圧用の定格は6.6kV/110V。 巻線型とコンデンサ型がある。

負荷は計器、継電器にかかる(負担と呼ぶ)。 定格負担は200,100,50,15VA等。

(げんりゅうひゅーず)

限流作用により短絡電流を強力に抑制するヒューズ高圧交流負荷開閉器等に用いられる。

限流方式は短絡電流を検知した際 電流の波形が最高値に達する前に遮断するため、事故の被害を抑えることができる。

非限流方式は電流の波形が零点を通過した際に遮断する。 このため限流方式より遮断が遅れる。

G一般用
T変圧器用
M電動機用
Cコンデンサ用

規格

(こうあつこうりゅうしゃだんき)

CB. 負荷電流と短絡電流の遮断ができる遮断器過電流継電器地絡継電器と組み合わせて使用する。

規格

(こうあつこうりゅうふかかいへいき)

LBSを参照。

(こうあつこんでんさ)

高圧受電設備の力率改善に用いるコンデンサ

規格

(すとらいか)

限流ヒューズが溶断したときに高圧交流負荷開閉器を 自動的に引き外すための装置。 LBSに組み込まれる。

(すとれすこーん)

ストレスリリーコーン。 電界緩和のために設けられる。 ケーブル端末、接続部で電気力線をラッパ状に誘導させ、 等電位線をほぼ均等に分布させる。

(だんろき)

DS. 無負荷の電路の開閉を行う機器。

規格

(ちょくれつりあくとる)

高圧進相コンデンサに直列に接続し 高調波成分の増大による電圧波形のひずみを抑制する。 コンデンサ投入時の突入電流抑制、遮断時の再点弧発生時の母線サージ電圧抑制効果もある。

直列リアクトルを挿入するとコンデンサの端子電圧が上がる。 コンデンサ定格電圧はこれを見込んだ値になっている。 容量は通常L:6%を用いる。

規格

(ちらく)

電線の断線、混触、他の工作物等との接触により生じる事故。 大電流が大地に流れる状態。

発生すると零相電流が流れるため、この電流を地絡継電器(DGR)で検出して遮断する。 漏電も基本的に地絡と同じだが電流値は小さい。

(はきゅうじこ)

構内で発生した電気事故の影響で電力会社の配電線路を停電させてしまう事故のこと。 低圧の場合被害は少ないが、高圧では広範囲になるため影響が大きい。

(ひらいき)

LA, 受電設備に、高電圧が侵入した場合に保護するための機器。 侵入時に接地側に放電して過電圧を制限する。

規格

(へんでんしょ)

超高圧変電所
発電所から送られてきた電圧を下げる。

一次変電所
超高圧変電所から送られてきた電圧を下げる。

中間変電所
一次変電所から送られてきた電圧を下げる。

配電用変電所
市街地にある変電所。6600V、3300Vに変圧する。

設備

(へんりゅうき)

CT. 大電流を小電流に変換する機器。

二次側には電流計や継電器が接続される。 二次側電路にはD種接地工事を行う。 二次側定格は一般的には5A。

電流計を取り外す場合は必ず変流器二次側を短絡させる。 開放すると一次電流が全て励磁電流となって鉄心が飽和し、 二次側に高電圧が発生して機器損傷等の危険がある。

個数

(ほごきょうちょう)

負荷機器、回路機器が損傷しないように 保護装置の動作特性を設定すること。

電力会社の配電線への波及事故を防止する。

(りあくとる)

交流回路にリアクタンスを生じさせる機器。

限流リアクトル
短絡故障時の短絡電流抑制用。 変圧器の二次側に接続される。

分路リアクトル
電圧調整用。負荷と並列に接続される。 電源が入るとリアクタンスが加わり90度位相の遅れた電流が流れ、電圧が低下する。 切ると上昇する。 電力用コンデンサはこのリアクトルと逆の機能を果たす。

中性点リアクトル
スター結線変圧器の中性点と大地の間に接続する。 地絡事故発生時の異常高電圧発生防止、地絡検出リレーの動作を助けるために設置される。

また一線地絡故障時に事故点に流れる電流をゼロにする機能もある。 この場合は消弧リアクトルと呼ばれる。


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