絵画 > 画材
顔料にアクリル樹脂を混ぜた絵具。 乾燥が速く、変色もない。乾燥後は完全な耐水性をもつ。
顔料に植物油を混ぜた絵具。 ツヤがありそれを長時間保つことが可能。乾燥時間は長い。
鉱物質、顔料をケシ油や亜麻仁油で練ってつくられる。 使用時はケシ油、亜麻仁油、テレビン油、ペトロール等で溶かして使用される。
15世紀にファン・アイク兄弟が技法を確立した。 顔料をリンシードオイルで溶かして描かれた。 白い下地が用いられた。
ヴェネツィアでは赤褐色の下地が用いられた。 現在残っている絵は色変により暗い色調のものが多い。
ルーベンスは灰色の下地を使用した。
18世紀には鉛チューブが発明されて普及が進んだ。
リンシードオイル(亜麻仁油) | |
ウォルナットオイル(胡桃油) | |
サフラワーオイル(紅花油) | 淡い色 |
ポピーオイル | 白 |
アラビアゴムノキの樹液からとれるゴム状の樹脂。 主成分はアラビン酸。
産地はアフリカ西部、採取は12-4月にかけておこなわれる。
粘結剤、接着剤、糊、絵具等に用いられる。
日本画に使われる顔料。鉱物を原料とする。 膠を混ぜて用いる。
絵画を描く際の材料。 顔料と展色剤を練り合わせてつくる。
薄い膜にしたときに常温で乾燥する油。 顔料と練った上で油絵具に使われる。
油彩画を描くための布。一般的には亜麻布が使われ、上に塗料が塗られる。 布は木枠に釘等で未定される。
水、油に溶けない白色または有色の粉体。 主にプラスチック等の着色、塗料、プリンタのインク、絵具に使われる。
天然顔料(鉱物よりつくられた)
カンバスを参照。
ケルメスを参照。
日本では パラフィン、脂肪酸、ほうろう等を溶かして 顔料を添加し棒状にしたものをクレヨンと呼ぶ。
タマカイガラムシの1種、ケルメス=ヴェルミリオのメスを乾燥して得られる赤色色素。グラーナとも呼ばれた。 オークの枝、葉に寄生しているものを採取する。
採取場所が限られているためケルメスで染めた織物は高値で取引された。
染めた織物はスカルラット(スカーレット)と呼ばれた。
コチニール・カイガラムシのこと。またはこの虫からとれる色素のこと。 ケルメスより扱いやすい。
東洋画の白色顔料の一つ。板甫牡蠣の殻からつくられた。 主成分は炭酸カルシウム。
室町時代以後に使われた。
色の一つ。 天然顔料は藍銅鉱からつくられる。
人工顔料は鉄を化学反応させて得られる。 1704年にドイツで開発された。
クレヨンの一種。色は黒、褐色、白、赤の4色。 発明者のコンテ(1755-1805)の名前に由来。 やわらかく濃淡を出しやすい。
赤褐色の顔料。小アジアシノペ産の赤土による。 フレスコ画に用いられた。
フレスコ画の下描きそのものをシノピアと呼ぶこともある。
18世紀後半から19世紀前半にかけて発明された絵具。
コバルトガラスを原料とした顔料。 明るい青。 エジプト、ミケーネの時代から使われていたとされる。
繊維を染めることにより着色する物質。 古くから草木を原料としたものが使われてきた。 現在は石油を原料としたものが多い。
塩基性染料
アミノ基-NH2、置換アミノ基-NHR、-NRR'をもつ。
酸性染料
スルホン基、カルボキシル基等をもつ。
塗料、絵の具、顔料等をつくる際に配合する無彩色顔料のこと。
卵のバインダーを使用してつくった絵具のこと。 卵黄と顔料を混ぜ合わせてつくられる。 ラテン語のテンペラーレ(正しく混合する)が語源。
かつてはいろいろなバインダーが用いられていたが、 のちに卵を用いたものが主流となった。
油絵具が登場する前はテンペラが主流の色材だった。
顔料に油脂、ロウを加え棒状に固めたもの。 クレヨンと違い粘着材はほとんど使われていない。 定着性がないため、完成後は定着液を吹きつける。
紺青。1704年にベルリンで合成された化合物。 プロシアの青の意。
青色顔料として使われた。
北斎の浮世絵、ゴッホの絵画にも使われているとされる。
ポルポラ色に近い色を出す染料。ケルメスと呼ばれている場合もある。
(1).展色剤とも。 絵具の成分で顔料と練り合わせて、顔料の分散、接着を助ける。
(2).絵具の使用者が必要に応じて添加する液体またはペーストのこと。
亜麻仁油。 亜麻の種子を搾って得られる油。乾性油。 油絵具に使われる。 乾燥が速く皮膜が丈夫。黄変しやすい。
沈殿剤を用いる。