北アフリカ > マグリブ
(まぐりぶ)
アフリカ北西部、チュニジア、アルジェリア、モロッコの総称。
広義にはリビア、西サハラ、モーリタニアを含まれる。
西方のアラブ諸国の意。
先住民はベルベル人だが、7世紀以降アラブ人が侵入した。
(あぐらぶちょう)
チュニジアのイスラーム王朝。
都はカイラワーン。
(あるじぇ)
アルジェリアの首都。
フェニキア人が植民地として建設、ローマ時代にはイコシウムと呼ばれた。
のちに破壊されたが、10世紀に復興した。
(あるじぇりあ)
People's Democratic Republic of Algeria.
- 1550 ザイヤーン朝がオスマン帝国に滅ぼされる
- 16世紀 オスマン帝国属領
- 1830 フランスが占領
- 1954 FLN(アルジェリア民族解放戦線)が武力蜂起、戦争開始
- 1958 FLNが臨時政府を樹立
- 1962 独立、エビアン協定成立
- 1965 クーデター、ブーメディエンによる支配
- 1977 ブーメディエンが大統領となる
(あるへしらすかいぎ)
1906年。モロッコ問題に関する会議。
アルヘシラスはスペインの港町。
ドイツがフランス権益排除を狙ったが実現はできなかった。
(いどりーすちょう)
モロッコの王朝。最初のシーア派国家。
都はフェス。
- 789 建国
- 925 ファーティマ朝により滅ぼされる
(かいらわーん)
ケルアンとも。
チュニジア中部の都市。
マグリブ最古のイスラーム都市。
イスラーム教徒にとって4番目に重要な聖地とされる。
- 670 建造
- 9-10世紀 アグラブ朝首都
- 11世紀 ファーティマ朝の攻撃を受ける
(かさぶらんか)
モロッコの都市。人口300万(2007)。
- 15世紀 ポルトガルにより破壊される
- 18世紀後半 スルタンのアブドゥッラーが町を再建
- 1907 フランスが占領
- 1956 独立(フランス領のみ)
(かるたご)
前5世紀から北アフリカで栄えたフェニキア人の都市。
ローマとのポエニ戦争に敗れ、前146年に滅びた。
チュニスの北東約16kmにある半島に位置していた。
ローマ人はポエニ人の町と呼んでいた。
前720頃フェニキア人が都市を建設、500年に渡り貿易が続けられた。
- 前6世紀 シチリア領有をめぐりギリシア諸都市と争う
- 前3世紀 ローマとポエニ戦争、敗北により凋落
- 前146 ローマにより廃墟化
- 前29 ローマ属州アフリカの行政中心地として復興
- 439 バンダル族が占領
- 553 ビザンチン帝国が占領
- 697 アラブ人により完全破壊
(ざいやーんちょう)
アルジェリアのイスラーム王朝。
首都はトレムセン。
- 1236 建国
- 1492 イベリア半島から多数のムスリム、ユダヤ人が移住
- 1554/1555 滅亡
(ざいりーちょう)
972-1148.ジール朝とも。
ベルベル族のイスラーム王朝。
首都はチュニジアのカイラワーン。
- 972 ジーリーが即位
- 11世紀 ハンマード朝に西部を割譲
- 1041以降 ファーティマ朝の討伐軍に追われ、都をマフディーヤに移す
- 1148 ノルマン軍に占領され、シチリア王の支配下となる
(さーどちょう)
サーディ朝とも。モロッコの王朝。
- 1511 アガディールのポルトガル人への聖戦を開始
- 1541 アガディールを奪う
- 1550 ワッタース朝を滅ぼす
- 1578 アルカセル・キビールの戦い、ポルトガルに勝利
- 1583 トゥワットを征服
- 1585 テガザを征服
- 1590 ソンガイ王国に侵攻
- 1659 滅亡
(せうた)
モロッコ北部にある都市。スペイン領。
- 1415 ポルトガルが攻略
- 1580 ポルトガルがスペインに併合され、スペイン領となる
(たんじーる)
モロッコの都市。人口67万(2004)。
- 1905 タンジール事件
- 1912 フランス、スペイン、イギリスの国際委員会の管理下になる
- 1923 イタリア、ポルトガル等が追加
- 1925 永世中立の国際管理都市となる
- 1940 スペインが占領
- 1945 国際管理委員会が復活
- 1956 モロッコに返還
(ちゅにじあ)
Republic of Tunisia.
公用語はアラビア語。
紀元前にカルタゴとして栄えた地。
(ちゅにす)
チュニジアの首都。近くにはカルタゴがあった。
- 698 アラブがカルタゴを陥落、新都市建設開始
- 13世紀 カイラワーンに代わり首都となる
- 14世紀 ほぼ現在の形となる
(とれむせん)
アルジェリア北西の都市。
- 4世紀 ポマリアと呼ばれる、のちにアガディルと呼ばれるようになる
- 13-16世紀 ザイヤーン朝首都
- 1559 アルジェリア・トルコ支配下
- 1842 フランス支配下
(ぬみでぃあ)
北アフリカのベルベル人の国。
現在のアルジェリアにあたる。
首都はキルタ(現コンスタンティーヌ)。
言語はポエニ語。
- 前3世紀頃 ヌミディア王国成立
- 前46 東部がローマ属州となる、西部はマウリの王国に併合
(はふすちょう)
チュニジアのイスラーム王朝。
- 1228 樹立
- 1270 十字軍を撃退
- 1574 オスマン帝国に破れ滅亡
(ばんだる)
429-534.
バンダル族が北アフリカにつくった王国。
都はカルタゴ。
1015-1152.
アルジェリアの王朝。
都はベニ・ハンマード。
- 1007 ベニ・ハンマードを建設
- 1015 ハンマードがファーティマ朝と絶縁、ジール朝から独立、東アルジェリアを支配
- 1152 ムワッヒド朝に滅ぼされる
(ふぇす)
フェズとも。
モロッコ北東の都市。
- 789 イドリース朝が建設
- 9世紀 亡命者が川を挟んでアンダルス地区、カラウィイーン地区を形成
- 11世紀 2つの街が併合
- 13世紀 マリーン朝、宗教、学問の中心地となる
- 14世紀末 衰退がはじまる
- 1912 フェス条約
- 20世紀 フランス人が新市街を建設
(まぐれぶ)
マグリブを参照。
(まらけしゅ)
モロッコ南西の都市。人口74万(1994)。
(まりーんちょう)
メリニド朝とも。
モロッコの王朝。ムワッヒド朝に従属していたマリーン族がたてた。
- 1248 フェスを占領して建国
- 1269 マラケシュを占領、ムワッヒド朝を滅ぼす
- 1465 フェスの民衆がスルタンを殺害
(むらーびとちょう)
ベルベル系遊牧民のサンハージャ民の王朝。1056-1147。
北アフリカとイベリア半島を支配。
首都は現モロッコのマラケシュ。
ヨーロッパではアルモラビド朝と呼ばれる。
- 1056 建国
- 1062 マラケシュを建設
- 1091 スペインのアッバード朝を滅ぼし、イベリア半島南部を支配下とする
- 1147 マラケシュがムワッヒド朝の手に落ちる
(むわっひどちょう)
北アフリカとスペイン南部の王朝。1130-1269。
ヨーロッパではアルモハド朝と呼ばれる。
- 1130 建国
- 1147 ムラービト朝を滅ぼし、マラケシュを首都とする
- 1269 キリスト教勢力の侵攻で滅亡
(もろっこ)
Kingdom of Morocco.
公用語はアラビア語、アマジグ語。
- 1660 アラウィー朝成立
- 1905 第1次モロッコ事件(タンジール事件)
- 1906 アルヘシラス会議
- 1911 第2次モロッコ事件(アガディール事件)
- 1912 国土の大部分がフランス、一部がスペインの保護領となる
- 1920 リーフ地区がスペインと戦争
- 1923 リーフのアブデル=クリムが独立宣言
- 1926 リーフが鎮圧
- 1956 フランス領独立、ついでスペイン領併合、タンジール返還
- 1984 アフリカ連合脱退
- 2017 AU加盟
都市
(ゆぐるたせんそう)
前111-前105。
ローマとヌミディア(現アルジェリア)の戦争。
(りーふ)
リーフ共和国。
1921年にスペイン領モロッコでベルベル人が建てた国。
- 1921 独立宣言
- 1925 フランスとスペインが攻撃
- 1926 消滅
(るすたむちょう)
アルジェリアの王朝。
ハワーリジュ派から独立してできた王朝。
イマームはイブン=ルスタム。
拠点はターハルト。
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