神 > ギリシア神話
古代ギリシアに伝わった神話、伝説をもとに 多くの要素が組み込まれて形成された物語。
ギリシア神話の女神。オリンポス12神の一人。 聖鳥はフクロウ。 アテナイ(アテネ)の守護神で、アクロポリスのパルテノン神殿にまつられる。
ゼウスとメティスの子。 メティスから生まれる男に王位を奪われる運命を知り、ゼウスはメティスを飲み込んだ。 この際に頭に痛みを感じ、ヘファイストスまたはプロメテウスに命じ頭を割らせ、 その割れ目から武装した姿で生まれたとされる。
アテナイの守護神の地位をポセイドンと争い、勝利した。
モイライを参照。
ギリシア神話の女神。 ローマ神話のヴィーナスと同一。
クロノスがウラノスを去勢した際、 海に投げ捨てられたウラノスの賜物よりあふれ出た泡から生まれた。
ヘファイストスと結婚するが、のちにアレスの愛人となり、 エロスを産んだ。
ギリシア神話の神。ローマ神話ではアポロ。
ゼウスとレトの子、アルテミスの双子の兄。 デロス島で生まれた。
デロス島のアポロン神殿で祭られている。
ギリシア神話の女神。 ゼウスとレトの子、アポロンの双子の妹。 ローマ神話のダイアナと同一。
狩猟を司る処女神。 ニンフたちと山野で狩りをして時を過ごした。
ギリシア神話の神。 ゼウスとヘラの息子。 殺害と戦いの神。ローマ神話のマルスにあたる。
ギリシア神話の天空神。 大地の女神ガイアから生まれ、ガイアを妻とし、子を得た。
子を嫌いタルタロスに幽閉、 この仕打ちに怒ったガイアはクロノスに鋼鉄の鎌を与え性器を切断、海に投じた。
性器から湧き出た泡からアフロディテが誕生したとされる。
ギリシア神話の曙の女神。ローマ神話のアウロラにあたる。 ヒュペリオンとテイアの娘。 夫はアストライオス。
ヘリオスの先駆として空を走る。
オイディプスを参照。
ギリシア神話の争いの女神。夜の女神ニュクスの子。
(0).オケアノスとテテュスの子、女神。
(1).アトラスとプレイオネより生まれた7人の娘(プレイアデス)の一人。
(2).アガメムノンとクリュタイムネストラの娘。
ギリシア神話の暗黒の神。
ギリシア神話の愛の神。 ローマ神話のクピド(キューピッド)、アモルと同一。
翼をもち、弓矢を携える。神の中では一番若く、 幼児の姿で描かれることが多い。
アフロディテの子。
ギリシア神話の英雄。エディプスとも。 テベ王ライオスとイオカステの子。
息子に殺されると予言されていた父により山中に捨てられた。 コリントの羊飼いに拾われ、コリントのポリュボス王とメロペの子となる。
のちにライオスと遭遇し殺害。その後スフィンクスの謎を解きイオカステと結婚、 テーベ王となり、2人の息子と2人の娘を得た。
テーベはオイディプスの犯した罪により悪疫と飢饉に襲われる。 父を殺したこと、母と交わったことを知ったあと目を突いて盲目となり、娘アンティゴネと旅に出た。 のちに旅先で死んだ。
円形の大地の周囲を取り巻いて流れる大河または大洋と考えられている。 すべての河川と無数の娘たち(オケアニデス)をもうけた。
ギリシア神話における ギリシア北部の山の山頂に住んでいたとされる神。
オリンポス12神
ギリシア神話の大地の女神。 タルタロス、エロスとともにカオスから生まれた。
夫ウラノスを産んだあと、その息子と結婚、 ティタン、キュクロプス、ヘカトンケイルを産んだが、 ウラノスはこの息子達を憎んで彼らを母の胎内に戻した。
ガイアはクロノスに命じウラノスの陽物を大鎌で切り落とさせ、 ウラノスを失脚させた。
世界の始まりのときから存在した原初神。 あらゆるものの素と生成エネルギーを内に秘めた空隙。
混沌との同一視は正確ではない。
ギリシア神話の神。ティタンたちの末弟。 母ガイアに従い、父ウラノスを去勢した。
レアと結婚するが、父と同じく地位を追われる運命を知り、息子を次々と飲み込んだ。 ゼウスだけは難を逃れ、成長後に兄と姉を吐き出させた。
その後ゼウスに敗北し、タルタロスに閉じ込められた。
ギリシア神話の冥府の門の番犬。 ティフォンとエキドナの子。
ヘラクレスにより生け捕りにされ地上に連れられたが、 のちに冥府に返された。
ギリシア神話の怪物。 上半身は人間で下半身は馬。 イクシオンと雲ネフェレから生まれた
野蛮かつ好色な種族。 ラピタイ人の結婚式に招かれた際に狼藉をはたらこうとしたため戦争が勃発、 敗れてギリシア各地にちらばっていった。
ケイロン、フォロス等知的な存在もあった。
古代ギリシアの密儀宗教オルフェウス教の神。
パルナソスの山中で育てられていたがヘラがティタンたちを利用して殺し、肉を食べた。
ティタンはゼウスにより殺され、その灰から人間がつくられた。
ザグレウスの心臓は生きており、ゼウスまたはカドモスの娘セメレが飲み込んだ。 その後ディオニソスを誕生させたとされる。
ギリシア神話の最高の神。 クロノスとレアの末っ子として生まれた。 ローマ神話ではユピテル(ジュピター)にあたる。
クロノスは子供に地位を奪われると予言されていたため、生まれた子供を次々と飲み込んだ。 ゼウスが生まれたとき、レアはゼウスを隠し、かわり産着にくるんだ石を飲み込ませた。 成長後はクロノスに吐剤を飲ませ、兄弟を吐き出させた。
その後はティタンたちと戦い、勝利をおさめた。 勝利後は天界の神となった。
ギリシア神話の死神。
ニュクスの子、ヒュプノスの双子の兄弟とされる。
ギリシア神話で大地の深くにあるとされる冥界のこと。
バッカスとも。 ギリシア神話の豊穣神、酒の神。
ゼウスとセメレの子。
故郷に帰った際に王のペンテウスが反抗したため、 王の母を含む女たちを狂乱させ、ペンテウスを八つ裂きにさせた。
最後にはオリンポスの神に仲間入りした。 妻のアリアドネも女神となった。
オルフェウス教、エレウシス密議とも関係がある。
ギリシア神話のオリンポス神以前に存在した巨人神たちのこと。 ウラノスとガイアの子。 英語読みはタイタン。
ギリシア神話の法の女神。
デルフォイに神託所をもち、アポロンに術を授けた。
ギリシア神話の女神。穀物、豊穣の女神。 ローマ神話のケレスと同一。
ギリシア神話の夜の女神。
ギリシア神話の精。 全て美しい女性。
アルテミスにしたがい山野で暮らす。 恋に対しては非常に積極的。
人間の思い上った行為(ヒュブリス)に対する神の憤りと罰を擬人化した ギリシア神話の女神。
ギリシア神話の神。冥府の王。 クロノスとレアの子。ゼウス、ポセイドンの兄弟。 ローマ神話のプルートにあたる。
冥界を支配する。
ディオニュソスを参照。
古代ギリシアの女神アテナ・パルテノスをまつる神殿。 アテネのアクロポリスに建つ。 イクティノスとカリクラテスにより前438年に完成。
ギリシア神話の女神。 アレスとアフロディテの娘。 ゼウスの命令により人間の英雄カドモスと結婚した。
セメレ、アウトノエ、イノ、アガウェ、ポリュドロスを生んだ。
晩年はカドモスとともにイリュリアに移住、夫とともにヘビに変えられ、 エリュシオンの野に住まわされた。
ギリシア神話の人物。 名前はすべての贈物を与えられた女の意。人類最初の女性。
プロメテウスを罰するため、ゼウスがヘファイストスに命じてつくらせた。
外見は美しいが、内面はヘルメスにより恥知らずの心、虚言、盗人の性質を入れられた。
エピメテウスの妻になって地上に降りたが、 その際に禁断の壷(パンドラの箱)を開けた。 中からあらゆる諸悪が飛び出し、蓋を閉めたところ希望だけが残った。
ティタンの一人。姉妹のテイアを妻とする。
ギリシア神話の神。 イアペトスとオケアノスの娘クリュメネの子。
ティタンとオリンポスの戦いの際は オリンポスの勝利を予見し味方した。
のちにゼウスから天上の火を盗み出して人間に与えた。
これによりゼウスの怒りを買い、 エピメテウスに花嫁としてパンドラを贈り、人間を不幸に陥れた。
プロメテウスはコーカサスの岩山にはりつけにされ、 ワシに肝臓を食わせる極刑をうけた。
ゼウスとはのちに和解。
ギリシア神話の神。 クロノスとレアの娘。家政をつかさどる。 ローマ神話のウェスタにあたる。
オリンポスにとどまったため神話は存在しない。
ギリシア神話の火と鍛冶の神。 ゼウスとヘラの子。ヘラだけの子という説もある。 醜男で足が不自由とされる。
下界に落とされるがテティスとエウリノメに救われて、海中の洞窟で育てられた
のちにアフロディテを妻とした。
パンドラはヘファイストスにより創られた。
結婚と出産の神。
生まれてすぐクロノスに飲み込まれていたが、ゼウスが救出した。 その後ゼウスと結婚。
嫉妬深く、ゼウスの愛人やその子を迫害した。
ギリシア神話の英雄。 ゼウスとアルクメネの子。
ヘラにより狂気状態となり自分の子を殺した。
正気に戻ったあとはエウリュステウスに仕え、12の難業を果たした。
ギリシア神話の太陽神。ヒュペリオンの子。ローマ神話のソルと同一視される。 子はキルケ、ファエトン。
信仰の対象にされることはまれだったがロドス島民からは熱心な信仰を受け、 島には巨大なヘリオス像がある。
ゼウスとまじわい、ザグレウスを生んだとされる。
花を摘んでいたところをハデスにさらわれ、妻となった。 行方はデメテルが探しあてたが、既に冥界のザクロを口にしていたため地上に戻れなくなっていた。
ゼウスが仲介に入り、1年の1/3を冥界で、2/3を地上で過ごすようになった。
ギリシア神話の神。ゼウスとマイアの子。 ローマ神話のメルクリウス(マーキュリー)にあたる。 商業、牧畜、盗み等の神。
魂の導者プシュコポンポスとして冥界ともつながりがある。
ゼウスの命令によりアルゴスを退治した。
ギリシア神話の海神。地震、馬の神でもある。 クロノスとレアの子。 ローマ神話のネプチューンに当たる。
ティタンたちとの戦いの勝利後、海を支配領域とした。 三叉のホコを持つ。
古代ギリシアの斜事詩、イリアスとオデュッセイアの作者とされる人物。 前8世紀頃に生きていたとされる。
ゼウスはメティスの産む子により王位が奪われると教えられ、 メティスを飲み込んだ。
のちにプロメテウスがゼウスの頭を斧で打ち、そこから完全武装したアテネが躍り出たが、 メティスはその後もゼウスの腹の中にとどまり、彼の知恵となった。
ギリシア神話の運命の三女神。 ゼウスとテミスまたはニュクスの娘たち。
ギリシア神話の女神。ティタンの一人。 兄弟のクロノスの妻になり、子をうんだ。
クロノスは子供に王座を奪われることを恐れて彼らを次々と飲み込んだが、 ゼウスのときは大石を赤子と偽って飲み込ませた。
ギリシア神話をもとに古代ローマ人が構成した神話。 神の多くはギリシア神話の神と同一視される。
ローマ固有の神話も存在したとされるが、現在ではほとんどが忘れ去られた。