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電子メール、Eメール。 SMTP、POP、IMAP4等のプロトコルを利用したインターネットサービス。 基本的には文字のみをやり取りするが、MINEにより各種データを流すことも可能。
日本語の電子メールはヘッダは原則としてASCIIが使われる。 現在はISO-2022-JPのB encoding、同Q encodingなどにより 日本語を扱えるようになっているが、アプリケーションによっては扱えない場合がある。
本文はISO-2002-JPが使われる。 文字を7ビットであらわすため、万が一7ビットしか扱えないメールサーバを通過しても 情報の損失がない。ただし現在7ビットしか扱えないサーバは皆無に等しい。
メールを送受信するアプリケーションはメーラと呼ばれる。
HTMLメール
HTML形式で記述されるメール。RFC2110で規定。
HTMLメール対応メーラの場合はWebページ同等の表現が可能だが、
非対応の場合はHTMLソースが表示されたり、添付ファイルとして付属したりする。
また悪意のあるHTMLメールも存在し、読み込むだけでウイルスに感染する場合がある。
Carbon Copy. TOにメールを送った際の参考、情報共有のために使用される。 原則返信は不要。
メールアドレスはTOの相手にも公開される。
DomainKeys Identified Mail. 電子署名方式のメール送信ドメイン認証技術の一つ。
メール送信者が送信メールに電子署名を行い、 メール受信者がその電子署名を検証することによりドメイン正当性を検証することができる。
RFC 4871、RFC 5672として標準化。
鍵はドメインの担当者が自身で作成する。 送信側のドメインを管理するDNSサーバが公開鍵を公開する。
DKIM-ADSP
DKIMの規格を補うもの。RFC 5617として標準化。
Domain-based Message Authentication Reporting and Conformance. ディーマーク。 送信ドメイン認証技術の一つ。
SPF、DKIMで認証に失敗した場合、メールの処理は受信者にまかせられる。 また失敗しても送信者は把握できない。
DMARCでは認証失敗時は、送信者が受信者にたいしDNA上でポリシーを公開して表明できる。
また受信者から送信者に対して認証に失敗した旨を通知するレポートを送ることができる。
Extended SMTP. SMTPの拡張機能。 8ビット文字コードによるメッセージの受付が可能。 この他にもいくつか拡張機能がある。
2001年にSMTP本体に吸収された。
対応しているかどうかはEHLOコマンドで確認可能。
Internet Message Access Protocol. サーバ上にあるメールをPC等から直接操作するためのプロトコル。 一台の端末でおこなった操作がサーバに同期され、複数の端末で同じ状態が確認できる。
IMAP over SSL/TLS. IMAPにSSL/TLSを組み合わせたもの。
IMAP接続前にSSL/TLSにより仮想的通信路を形成する。
IMAPの使用ポートはTCP 143番だが、IMAPSでは993番が使われる。
Post Office Protocol. 電子メール受信用のプロトコル。
いくつかバージョンがあり現在使われているのはPOP3。
ポート番号はPOP3が110番、POP3 over SSL/TLSは995番。
Simple Mail Transfer Protocol. 電子メール伝送用のプロトコル。 1982年にIETFによりRFC 821として規格化された。
通常はTCPポート25番が使われていたが、現在は サーバ間転送にのみ25番、送信依頼に587番が使われる。
Sender Policy Framework. 電子メールの送信元ドメインが詐称されていないかを検査するためのしくみ。 RFC 4408で定められる。
Local Mail Transfer Protocol. ローカルにメールを配信するためのプロトコル。 MTAとMRAの分離が可能になる。
Mail Delivery Agent. メール配送エージェント。LDAとも。
MTAから受け取ったメールを受信者に届ける。
Multipurpose InterNet mail Extensions. 電子メールの拡張規格。 メールで複数の種類のデータを送るために使われる。 HTTPでも送信データのタイプ識別のために使われる。 MINEが登場するまでの電子メールには文字コード、行文字数など送信上の制限があった。
text/htmlの形式であらわす。 前者はトップレベルメディアタイプと呼ぶ。 後者はサブタイプとよび、IANAが策定している。 サブタイプは民間からの登録が可能で、方法はRFC2048に記載。
アプリケーションがはっきりしない場合は、application/octet-streamが使われる。
トップレベルメディアタイプ(8種)
Mail Retrieval Agent. 送られてきたメールを受信して保管し、利用者のメーラに引き渡すソフトウェア。
Mail Transfer Agent. メールの配送、転送をおこなうソフトウェア。 SMTPサーバに含まれる。
Mail User Agent. 受信者のメールソフトのこと。
ML. 電子メールを使った情報交換システム。 メールをあらかじめ指定されたアドレスに送ると、加盟する全ユーザーにメールが届くしくみ。 他のシステムの普及により、2017年現在はほとんど使われていない。