弾薬の薬莢の先にはめこんだ飛翔体のこと。 現代の弾丸は鉛を銅で包んだ構造になっている。
形状による分類
フルメタルジャケット
コアを頭からジャケットで包んだもの。
軍用弾はフルメタルジャケットになっている。
ソフトポイント
頭部のみジャケットで包まれていないもの。
きのこ状につぶれる(マッシュルーミング)ため標的に大きな傷をつくる。
ホローポイント
頭に窪みがある。ソフトポイントよりもマッシュルーミングが強い。
ソフトポイント、ホローポイントの弾丸はダムダム弾と呼ばれ、 戦争で使うことが国際法で禁止されている。
30マウザー、7.63mmモーゼルとも。 1896年のモーゼルミリタリーピストル用。 7.63×25mm。
のちに9mm口径のものもつくられた。
ボーチャード弾とケースサイズは同じだが弾薬量が増やされている。 トカレフ弾はこの弾丸をまねたもののため、互換性がある。
.32ACP。 7.65x17mm ブローニングSRとも。 1899年にベルギーFN社がブローニングM1900と共に発表したACP弾薬。
設計はジョン・ブローニング。
口径は7.65mm。
リボルバーの弾薬の一つ。 口径は0.357インチ。
S&Wの.38スペシャルの薬莢を延長したもの。
38口径と区別のためボアの山径で口径を表示している。
38口径銃で357マグナムを撃つと事故が起こりやすいため、 全長を長くして弾倉に入りきらないようになっている。
9mmショートとも。 1908年にコルトが製造開始。 9mmパラベラム弾の薬莢を短くして改良したもの。
38口径のリボルバー用弾丸。 38ロングコルトの薬莢を伸ばしたもの。
初期は黒色火薬が使われていたが、現在は無煙火薬が使われる。
実際の口径は約0.357in(9.067mm)。
薬莢の径は357マグナムと共通。 357マグナムを使用できる銃ならこちらも使用可能。
リボルバー用の弾薬。 S&Wが1955年に発売。
.45ACP。アメリカで開発された弾丸。口径は0.45インチ。
威力に不足があった.38ロングコルト弾の代替として開発。 .45コルト弾を短縮、リムレス化した。 初速が遅い亜音速弾。
コルトM1911に採用された。
威力は高いが反動が大きい。
.45コルト、.45ロングコルトとも。
1872年のコルトシングルアクションアーミーリボルバーで採用。
.50 Action Express. ハンドガン用の弾薬。1988年に開発。
9mmルガー弾とも。9×19mm。
直径は9.02mm(0.355in)。19mmは薬莢の全長、正確には19.15mm。
1901-1902年にドイツ武器弾薬工業(DWM)が7.65mm×21パラベラム弾を元に開発。 P08で使用された。
パラベラムはラテン語のことわざ「平和を望むなら戦いに備えよ」に由来。
NATOで使われるものは圧力が強くなっている。
Automatic Colt Pistol. ACP弾。 コルトタイプの自動拳銃用カートリッジのこと。
エアソフトガンで用いる弾丸のこと。直径は約6mm。 バイオ、セミバイオ弾は自然に還る材料で作られている。
BBはアメリカの散弾の規格。実際の直径は4.57mmだが、 アメリカのエアガンメーカー デイジー社が区別のため規格を4.45mmに変更した。
アメリカのエアガン弾丸規格は複数あったが、 日本には6mm規格のものが輸入され、以降6mmが定着した。
リムファイア式
雷管(プライマー)がなく、リムに入っている起爆薬を撃針で叩いて発火する。
リムは弾丸後方の円周の部分。
センターファイア式
撃針でリムを叩いて発火する。
リムには圧力が加わると燃焼する火薬が輪状に配置されている。
不発が多いが製造コストは安い。
現代のカートリッジのほとんどはセンターファイア式。 小型の弾薬はプライマーの設置が難しいためリムファイア式が用いられる。
(0). ボアダイアメーター、ランドダイアメーター。 銃身(バレル)の内径(山径)のこと。
ごく一部に外径(谷径、グルーブダイアメーター)が口径の場合がある。
口径の表記はアメリカ、イギリスではインチ表記(1/100か1/1000にして表記)、 それ以外の国はメートル表記が使われる。 インチ表記の際は数値の値に.(ピリオド)がつけられる。
銃身内部にはライフリングがあるため径が異なる。
山径より谷径の方が大きくなる。
弾丸の直径は山径より少し大きい。
弾丸の名称、公称の口径は実際のサイズとは異なることがほとんど。
ショットガンの口径はゲージ、番等の単位が使われる。
(1).大砲の砲身の長さをあらわす単位。
ダミーカートリッジ。 実弾を模した金属製の模擬弾。
火薬のこと。 静電気による爆発防止のため黒鉛でコーティングされる。
無煙火薬
いくつかの形状があり、それぞれ特性が異なる。
形状
ディスク |
パーフォレイテッド・ディスク(ホール・ディスク) |
ロッド |
チューブ |
ボール |
ラメル(スクエア) |
種類
用途 | ||
シングルベース | ライフル | ニトロセルロース |
ダブルベース | 銃身の短い銃、重い弾丸 | ニトロセルロース、ニトログリセリン |
トリプルベース | 戦車砲 | ニトロセルロース、ニトログリセリン、ニトログアジニン |
黒色火薬
従来型の火薬。
雷管。 起爆薬を入れた小さいカップのこと。
起爆薬、可燃性シート、カップ、アンビル(発火金)で構成。
センターファイア式のカートリッジ後方にあり、撃針の力で発火する。
プライマーの起爆薬が燃焼すると火花、燃焼ガスがフラッシュホールを通過し、 弾丸の火薬に引火する。
センターファイア式のカートリッジでプライマーと火薬の間にある通路のこと。 通常1つ(ボクサー)。
2つのものはベルダンと呼ばれる。薬莢の再利用が難しいため現在はほとんど使われない。
口径が同じで薬莢が大きい弾丸のこと。 本来はワインの大ビンのこと。
弾丸、発射薬、雷管等がおさまるケースのこと。 一般的には真鍮が用いられる。
先の長さや形状によりテーパボディとボトルネックがある。
プライマーを参照。
ライフル用の弾丸。
主に7.62mm口径が使われる。
アサルトライフルでは5.56mmのものが使われる。
弾丸の後方部のこと。