防災 > 消火設備
火災発生時に放水して消火を行う。 消火栓箱から人がホースを取り出し、放水により消火する。
初期消火を行うための機器。 金属製容器に消火剤が入っており、火災時にレバー操作により消火剤を噴出して消火する。
薬剤による分類
強化液消火器
炭酸カリウムの水溶液(ph約12)を薬剤とする。
A/B/C火災に対応。
強化液消火器(中性)
水にカルボン酸塩類またはフッ素系界面活性剤に難燃剤、浸潤剤を配合したもの。
ph約7。
A/B/C火災に対応。
二酸化炭素消火器
JIS K 1106(液化二酸化炭素)の2種または3種が用いられる。蓄圧式のみ。
指示圧力計はついていない。
高圧ガス保安法により容器の1/2以上は緑色に塗装される。
B/C火災に対応。
地下街には設置不可。
粉末消火器
下記の薬剤を使用する。大半はABC。
色 | 主成分 | |
ABC | 淡紅色 | リン酸二水素アンモニウム |
Na | 白色 | 炭酸水素ナトリウム |
K | 紫色 | 炭酸水素カリウム |
KU | ネズミ色 | 炭酸水素カリウムと尿素 |
ABCはA/B/C火災に対応。 Na、K、KUはB/C火災のみ対応。
放出方法による分類
大きさによる分類
火災発生時にスプリンクラーヘッドから放水し消火を行う設備。
湿式
ポンプからスプリンクラーヘッドの配管まで水が入っており、
ヘッド開放とともに放水する。
乾式
配管途中に弁があり、ポンプと弁の間は水が、弁とヘッドの間は圧縮空気が入っている。
寒冷地等凍結のおそれがある場合に用いられる。
スプリンクラーヘッドはスプリンクラー設備の配管の先端につけられる。 開放型と閉鎖型がある。
ガスを消火剤とする消火設備。 消火後の汚損が少なく、電気室、美術館、機械室等で採用される。
空気中の酸素濃度低下により人的危害が生じるおそれがあるため、 安全対策は徹底を図る必要がある。
水噴霧ヘッドから霧状の水を噴霧し、冷却効果、窒息効果により消火を行う設備。
構成は開放型スプリンクラー設備と似ているが、スプリンクラーヘッドのかわりに 水噴霧ヘッドが用いられる。 またスプリンクラー設備より放水量が多いため、排水設備が必要。