線路 > 閉塞
鉄道の信号機の一種。現在はほとんど使われていない。
人の手により操作する。 信号テコを操作するとワイヤーの動きにより、信号機についている腕木の位置が変わる。
おもりがついておりワイヤーが切れた場合は進行にならないようになっている。
明治後半から昭和初期に色灯式に置き換えが進められた。 JRでは2005年に消滅したとされる。
水平 | 停止 |
下45度 | 進行 |
閉塞方式の一つ。 停車場構内、構外を含む線路をいくつかの区間に分割、 全区間に列車の有無を検知する装置(主に軌道回路)を設置したもの。
全ての複線区間、単線区間の一部に設けられる。
各区間の閉塞が列車自体により自動的におこなわれ、進行信号、停止信号を現示する。 閉塞区間に列車が入ると信号が赤となる。
複線自動閉塞
停車場間の複線区間に複数の閉塞区間がある。
閉塞区間入口には閉塞信号機がある。
単線自動閉塞
両側の停車場に方向てこがある。閉塞信号機の一方を青、もう一方を赤にして一方向の列車のみ進入を許可する。
方向てこを変えないかぎり運転方向は固定される。
同一方向に連続して列車の発車が可能。
停車場間は1閉塞のため同方向の先行列車が次の停車場に到着しないと次の列車が出発できない。
構内の出発線に設置される信号機。 停車場を出発する列車に対して現示する。
構内入口に設置される信号機。 停車場内に進入する列車に対して現示する。
(鉄道用)
列車の有無を軌道回路で検知して信号点灯色(現示)を変える。
場内信号機 | 構内入口 |
出発信号機 | 構内出発線 |
閉塞信号機 | 中間閉塞区間の入口 |
入換信号機 | 停車場内 |
誘導信号機 | 場内信号機、入換信号機の下部 |
中継信号機 |
特殊信号発光機 |
信号の種類
停止 |
警戒 |
注意 |
減速 |
進行 |
列車の行き違い、退避、構内の他線路への分岐等をおこなうための停車場。
一閉塞区間に一列車のみを走行させる方式。 スタフを持つことで閉塞区間の走行が可能。
タブレット(通票)を持った列車だけが決められた区間の単線線路を走行できる。
閉塞区間の両側で通票閉塞機により手続きをおこなう。
手続きは両端2箇所の駅で電信によりおこなう。
穴、切欠の違いにより4種類に分かれ、停車場間により使用する通票が異なる。
スタフ閉塞での通票はスタフ、タブレット閉塞ではタブレットと呼ばれる。
主信号機の現示が規定の距離から見えない場合に 中継のため設置される信号機。
丸型で7つの灯がある。
閉塞方式の一つ。 駅間に入れる列車は1編成のみで、駅間に連続して列車を走らせることはできない。
駅構内に軌道回路があるが、駅間にはない。
踏切支障、ホームの非常停止ボタンが押されたとき、雨量、風量が過大な場合等に 発光信号を現示する装置。
駅、信号場間の閉塞区間に設置された信号機。 中間閉塞区間の入口に設けられる。
一つ先の区間に列車がいる場合は停止信号を現示する。 二つ先の場合は注意信号を現示する。
単線の非自動閉塞方式の一つ。 1961年から導入開始。
通票は使用しない。
停車場の場内信号機前後に開電路式軌道回路(OT)、閉電路式軌道回路(CT)がある。
境界駅には出発信号機があり、閉塞可否は現示(進行・停止)により表示する。
電鍵、電話で打合せ後、方向てこを操作して運転方向を決める。
列車が出発してCTを通過すると方向てこが鎖錠される。 OT通過後電話で打合せを行い、方向てこを操作すると閉塞が解除される。
1962年に羽越本線で列車衝突事故が発生、その後は特殊自動閉塞に置き換えが進んだ。
駅構内の信号機と転轍機を関連づけ、列車を安全に運行させるための装置。