ねじ


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ねじ

(ねじ)

ねじ山をもつ円筒状の部品のこと。 ねじ山のことを「ねじ」と表現する場合もある。

転造または切削により作られる。 転造が一般的。

ISOねじ
ISOが策定した規格。 各国の事情によりメートル系とインチ系の2つがある。 JISはISOメートルねじを元にしている。

ねじ山角は60度。

ISOメートルねじ
単位がミリメートルのねじ。M*(*は数字)であらわす。 前身規格はISAメートルねじ。

ISOインチねじ
単位がインチのねじ。 1958年に規格化。前身はユニファイねじ。

ウィットねじ
ウィットウォースねじ。イギリス規格。 単位がインチのねじ。ねじ山角は55度。W*(*は数字)であらわす。 1968年にJIS規格が廃止されたが、建築設備関係で現在も使われる。

ユニファイねじ
単位がインチのねじ。ねじ山角は60度。 記号はピッチ並目がUNC、細目がUNF。 1948年にアメリカ、イギリス、カナダ間で軍需品の互換を保つために協定した統一規格。 JISにはユニファイ並目ねじ、ユニファイ細目ねじの規格がある。


日本では1964-1965年にねじに関するJIS規格が改正され、 一般で使うねじはISOメートルねじに一本化された。

2001年にはJISで一般用メートルねじの新規格が制定された。 ISOメートルねじの規格と同じもの。

英数

水道のねじ規格。JIS B 2061 給水栓で規定。

主に水栓のオスねじ部分に使われる。 管用テーパねじ用平行めねじのRp(PS)と組み合わせて使用される。

水漏れ防止にシールテープが必要。

PJ 1/2
PJ 3/4
PJ 1

イタリアの自動車等で使われるねじ。

トリプルスクエアソケット。四角形を三重に重ねた形状のねじあなをもつねじ。 ヨーロッパ製の自動車によく用いられている。

(がすけっと)

気密性、液密性を保つために使用する固定用シール材。

(くだようねじ)

R/G. 水道管等を接続するためのねじ。 サイズはインチであらわす。

汎用ねじとの接続は不可。

ISO記号旧JIS記号JIS規格
管用テーパねじテーパおねじ R PTJIS B 0203
テーパめねじ Rc PT
平行めねじ Rp PS
管用平行ねじ 管用平行おねじG(A)(B)PFJIS B 0202
管用平行めねじG PF

Gの(A)(B)は有効径の許容差による等級。 G1/4B等とあらわす。

管用テーパーねじ
円錐形。先端になるほど細くなる。 水密、気密性が高く、水道、真空配管に使われる。

Rpはめねじの規格のみ。R(PT)と組み合わせて使用する。 ねじ部の耐密性を必要とする箇所に用いられる。

RpとGのねじ部の基準寸法は同じだが、許容差が異なる。 Rpタップの許容差はマイナス、Gタップの許容差はプラスに規定されている。

この記号のあとにサイズ名がつく。R1/8等。

Rp(旧PS)は並行めねじ。テーパーおねじに組み合わせることがある。

管用並行ねじ
円筒形。機械部品の接合に用いられる。

(くりんちんぐふぁすなー)

圧入ねじのこと。 下穴を開けた部材にプレス圧入することで締結する。

クリンチングファスナー自体は変形せず、プレス圧力で母材が変形する。

(こーすすれっど)

粗目造作ビス。ねじ山間の間隔が粗いビス。 もともとはの代替として開発された。

木ねじと比べると焼入れ加工がされている。 釘より丈夫。下穴なしで使用できるが、そのかわり割れに弱い。

(しーるてーぷ)

配管からの液体、気体が漏れるのを防ぐためのテープ。 ねじの接合部(オス側)に巻いて使われる。

(せむすねじ)

座金またはバネ座金があらかじめ組み込まれているねじのこと。

(たっぴんぐねじ)

部材にめねじがなくても使用できるねじ。 部材に直接締結する。 1,2,3種がある。

1種は材、薄鋼板、ハードボード、石綿に使われる。 木ねじの代用もできるが、その逆は不可。

(てんぞう)

塑性加工の一つ。 強い力を加えて素材を変形させる。

おすねじ加工のために開発された。

転造盤を用いる。 転造ダイスを回転している加工対象物に押し当てて成形する。

(とるくすねじ)

六角星型のねじ穴をもつねじ

トルクスはアメリカのアキュメント社の登録商標のため、 一般的にはヘックスローブと呼ばれる。

トルクスレンチを使用する。

T型トルクスねじのいじり止めねじは中央部に突起があり、一般のトルクスねじ工具が使用できない。

(とるくすぷらす)

トルクスねじに似た形状のねじ。 トルクスねじより角が丸くなっている。

(びす)

小さい雄ねじのこと。

(ぷらすねじ)

フィリップス、フィアソンとも。 頭部に十字型の穴がある雄ねじ。

フィリップスとフィアソンには互換性はない。

1935年にアメリカのフィリップスが発明。

金型が必要なためマイナスねじと比べるとコストがかかる。 マイナスよりも強く締め付けできる。

日本では1938年頃から製造されていた。

1952年頃に本田宗一郎が日本に持ち込み、それから普及したとされる。

(へっくすろーぶ)

トルクスねじを参照。

(もくねじ)

木材締結用のねじ。 先端がとがっており、軸の一部にねじが切られている。 通常は下穴をあけてから使用する。

強度はタッピングネジに劣る。


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