貨車 > ワム
有蓋貨車の記号の一つ。
二軸車にみられる走り装置。 1段リンクと比べると最高速度が65km/hから75km/hに向上可能。
1968年には二軸貨車の走り装置は原則2段リンクとなった。
2つの輪で構成される上バネ吊りが、1つの輪の下バネ吊りを挟む構造で 三点支持となる。
1965年製造開始の有蓋貨車。191両。 最高速度100km/h。 1985年にはカートレイン用に一部が改造された。
1965年製造開始の有蓋貨車。1515両。 2軸ボギー。 色はとび色2号。
積載荷重30t、パレット荷役時は25t。
1962年製造開始の2軸有蓋貨車。17367両。
17t積。最高速度75km/h。
1915年製造開始。当初の名称は(旧)ワム23000。 15t積。
1928年にワム19780 97両、ワム23000(初代)1569両が ワム1に改称。
1917年製造開始の木製有蓋車。11873両。 登場時の名称はワム32000M44形。
15t積。最高速度65km/h。 引戸は木製と鋼製がある。
走り装置は当初は1段リンク、のちにシュー式に変更。
1970年製造開始、39両。 ワキ8000に車掌室、緩急設備を追加したもの。荷物貨物兼用。
8800-8802は20系客車に併結可能。
1956年製造の有蓋貨車。500両製造。 10t積。
2段リンク式。最高速度75km/h。
ワ10000の改良型。
1933年製造開始。初の鋼製有蓋緩急車。775両。 ヨ1、ヨ1500の代替。
貨物室は2t積。 最高速度は当初65km/h。2段リンク改造後は75km/h。
(0).
(1).2代。 1938年製造開始。15t積の有蓋貨車。約6500両。 ワム21000の発展型。
走り装置はリンク式。最高速度65km/h。
戦時中は戦時設計のワム50000が製造されていた。車体を木製にしたもの。
1955年製造開始の有蓋緩急車、貨車。 650両製造。
全国のローカル線で使用された。 1985年に用途を失い、1986年消滅。
1940年製造開始。3645両。15t。 ワム23000の戦時型。
1961年製造開始の有蓋貨車。15t積み。8580両製造。 ワム70000を設計変更したもの。
急行貨物列車の専用貨車として使用された。 急行貨物列車は1968年に一般貨物列車の最高速度向上(75km/h)により廃止された。
走り装置は2段リンク式。最高速度75km/h。
1984年の輸送体系転換により使用停止された。
1958年製造開始。5710両。 2軸有蓋車で積載荷重15t。最高速度75km/h。
フォークリフトによるパレット荷役に対応した構造になっている。 扉は両開きになった。間口は2.3m。
一部車両は急行表記が行われた。
1987年全車除籍。
(0).初代。1957年に3両試作。 15t積のパレット用有蓋車。
二代目登場前にワム89000に改番。
(1).二代。1960年製造開始の2軸有蓋貨車。26605両製造。 1960-1971、1975。
最高速度75km/h、15t積み。 車体はとび色2号。
パレット用。側面全体を扉にした構造になった。
初代は全長が足りずパレットを使用すると15t積ができない問題があった。
2代目は1960年から製造。 15t積のパレット輸送に対応し、ワムの表記の前に「ハ」が書かれている。
1954年製造開始。2軸貨車。 最高速度75km/h。
1953年にはワム23000を二段リンク改造し、ワム90000形として命名された。 1954年以降は新製だが、一部改造車がある。
1975年製造開始。8500両。
ワム80000を改良したもので走行安定対策車と呼ばれる。 軸距の延長(260mm延長、5300mm)、床鋼板の厚み変更、軽量化等がおこなわれている。
屋根は塗装されており薄茶色。 側扉はアルミ製。
1991年改造開始。ワム280000の軸受を平軸受からコロ軸受に変更したもの。 500両。 塗色は青22号。
最後に使われた有蓋貨車。ロール紙や平判紙の輸送に使われた。
軸受の性能が向上したが留置ブレーキの不足で転動することが増えたため、 区別のために青色に塗りかえられた。
北海道の木材チップ輸送用2軸有蓋貨車。15t積。 トラ90000の代わりにワム80000 280000番台を改造したもの。 90両改造。 色は赤紫色。
室蘭本線の陣屋町-本輪西-萩野間を走行した。
形式はワムだが、屋根が開かれているため構造は無蓋車に近い。
1967年製造または改造。近距離の鮮魚輸送用。30両。 外板は白色塗装。 焼津駅に常備された。
このほかいくつかの番台がある。