BeDraw4図形データ(pt)の解説

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2003/04/25

0-1.はじめに

この文書を書くにあたっては、BeForm Rev.7の内容を参考にしています。
たぶん大丈夫だと思うのですが著作権的に問題がありましたら、
mintleaf@mint.freemail.ne.jpまで御連絡ください。即謝ります。

無保証です。使用時は自己責任でお願いいたします。

1-1.ptとは何か

BeDraw4専用の図形ファイル。中身はテキスト形式で、エディタでの閲覧が可能。座標値は図寸で記述する。

ptは、

の二種類がある。

前者と後者の違いはヘッダ部(先頭からdata:まで)のみであり、以下のように異なる。図形データは共通。
項目 部品を保存式 図形記憶・外変式
図形範囲,scale,version,data
comment: ×
group:,part: ×

(\tはタブをあらわす。\tは半角スペースでも可)
{
\tA=0
\tB=100
\tC=0
\tD=100
}
scale 100
version:
 4  
group:
 5
part:
  部品名1
  部品名2
part:
comment:
  もごもご
data:   
  図形ブロック

図形範囲(A,B,C,D)

A,B,C,Dは以下の情報を示す。数値は実数。 BeTree等のプレビューの際に重要な項目。

縮尺(scale)

scaleは「scale i」の形式で、図形の縮尺の分母を記述。倍尺の場合は数値の先頭に「*」をつける。数値は整数。
縮尺が1/100の場合は、scale\t100
縮尺が5/1の場合は、scale\t*5となる。

バージョン(version)

図形データのバージョンを示す。
version:
\t4

グループ種類数(group)

ファイル内で使われているグループ種類数を整数で記述。
グループ図形が一つも使われてない場合は省略可能。
以下、4種類の図形が使われている場合。
group:
\t4

部品情報(part)

ファイル内の部品名情報が入る。
部品が一つも使われてない場合は省略可能。
part:〜part:間に部品名を投入する。部品名は使用した部品ファイル名(フルパス)。
対応する部品番号は、一行目が-1、二行目が-2という風に続く。
part:
C:\pt\図形1.pt
C:\pt\図形2.pt
part:

コメント(comment)

「部品を保存」専用の項目。
comment:
   コメント
の形式でコメントをつける。

図形データ(data)

次の章から説明する図形データが並ぶ。
data:

2-1.図形データの詳細

区切りはタブか半角スペースでおこなう。
文書中の例は、[図形記憶]で参照できるデータに沿って表現している。
JW*と違い、各図形データは座標値と属性値が一体化している。そのためパースは比較的容易。
楕円・楕円弧はBeDraw4内部上では単線の組み合わせで表現されているので、 楕円・楕円弧を作成したい場合は自前による計算が必要。ただし楕円・楕円弧は次期バージョンBeDraw5でサポートされる。
曲線もまた単線の集まりとして表現されている。

共通データ

各図形で共通するパラメータについて。

G グループ・部品番号

グループ番号。もしくは部品番号。整数。 グループ番号は1,2,3,,と順に振っていく。
部品番号は-1,-2,-3,,と順に振っていく。部品名はpart:セクションのそれに対応。

L レイヤ番号

0〜255の整数。(lg*16)+lyで算出可能。

T 線種

線種をあらわす。整数。

C 線色

線色をあらわす。整数。

W 線幅

線幅をあらわす。整数で範囲は1〜5。

文字属性

文字列の属性に関するデータ。文字列データが出てくる前に記述する。
format\tN H S K W
外部変形で既存にない文字列属性を追加した場合は、[文字の設定]にそのデータが追加される。

単線に関するデータ。
/\tX1 Y1 X2 Y2 T C L G W

円・円弧

正円・正円弧に関するデータ。
@\tX Y R A B T C L G W
円の場合は、A=0,B=360にする。

点に関するデータ。
*\tX Y C L G

文字

文字列データ。二行に跨る。
文字列は最大半角254文字まで使用可能。
T\tX Y A K H V C L G W F
\t文字列 

複数行文字

複数行文字データ。行数は文字列の行により可変で、[EOT]により終了。
一行あたりの文字列は最大半角254文字まで使用可能。
T\tX Y A K H V C L G W F
\t文字列
\t文字列
[EOT]

ハッチング

ハッチングのデータ。数行に跨る。
一行目には属性データが入り、二行目以降に外周点データがN行続く。
#\tD E K N T C L G A W
\tX Y F V
\tX Y F V
2行目以降 タイプ番号

網掛け

網掛けデータ。数行に跨る。
一行目には属性データが入り、二行目以降に外周点データがN行続く。
ハッチングと非常によく似た形式。
.\tD N C L G
\tX Y F V
\tX Y F V
2行目以降

おまけ

[図形記憶]により記憶された図形は、BeDraw4をインストールしたディレクトリの\tempに、「_copys_.pt」という名前で配置される。

ptデータの法則がよくわからない場合は図形記憶後、このファイルをエディタで閲覧する事により、比較的手軽に調査が可能。


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